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Yamareco

妙義山(みょうぎさん) / 相馬岳

異形の岩山を連ねる上毛三山の一座

"妙義山"
"妙義山"

妙義山は群馬県下仁田町、富岡市、安中市の境界に位置する複数の山の総称です。
日本二百名山の一座であるほか、赤城山榛名山とともに、群馬県のシンボル的存在の上毛三山に数えられます。
絶壁と奇岩怪石が成す山容は浮世離れした雰囲気を醸しており、日本三大奇形のひとつとされています。

"金洞山"
"金洞山"

妙義山の山域は「表妙義」と「裏妙義」に大きく区分されます。
表妙義は金洞山、白雲山、金鶏山を中心としたエリアです。主稜線は荒々しい岩尾根で、難易度が高くスリリングな登山道として知られています。最高峰は白雲山のピークのひとつである相馬岳で、標高は1104mです。

"丁須の頭"
"丁須の頭"

一方、裏妙義は谷急山御岳丁須の頭赤岩烏帽子岩などを含む一帯で、最高峰は標高1162mの谷急山です。

"金鶏山"
"金鶏山"

山名の由来は諸説あります。
その一つによると、大きくて威厳のある様を指す「明々巍々(めいめいぎぎ)」から「明巍」とし、のちに妙義と転訛したそうです。

崇められた奇峰の連なり

  
"妙義神社"
"妙義神社"

妙義山は古くから信仰の対象でした。
白雲山の東麓には妙義神社が、金洞山の南麓には中之嶽神社が鎮座しています。また山中には小さな祠や石仏がところどころに据えられています。

"奥の院"
"奥の院"

白雲山の中腹には「奥の院」なる岩窟があり、中には石仏や「妙義大神」と刻まれた石碑が置かれています。江戸時代までは、大日如来が祀られていたと言われています。

"大の字"
"大の字"

奥の院のやや下には、麓から見えるように巨大な大の字が建っています。これは大日如来または妙義大権現を表していると言われ、遠目から妙義山を拝む際の目印だったようです。

スリルと展望の表妙義縦走

"表妙義主稜線"
"表妙義主稜線"

白雲山から金洞山を結ぶ表妙義の主稜線は、上級者向けの登山道です。

"背ビレ岩"
"背ビレ岩"

鎖が掛けられた難所がいくつもあり、「ビビリ岩」や「背ビレ岩」「鷹戻し」など峻険さを物語る名前が付けられています。
これまで滑落事故の発生もあり、立ち入る場合は十分な体力と、三点支持をはじめとする岩登りの技術を身に付けておく必要があります。

"白雲山:見晴付近より榛名山(左)と赤城山(右)を望む"
"白雲山:見晴付近より榛名山(左)と赤城山(右)を望む"

表妙義の主稜線上は、高度感たっぷりで見晴らしに優れています。
関東平野を広く望み、近くは金鶏山筆頭岩丁須の頭、やや離れては赤城山榛名山荒船山を望むことができます。
さらに日光連山や浅間山金峰山、八ヶ岳なども見えます。

一般登山者向けの「中間道」

"中間道"
"中間道"

表妙義の山腹に設けられた登山道は「中間道」と呼ばれており、「関東ふれあいの道」の一端も担います。

"第二見晴"
"第二見晴"

おおむね樹林に囲まれていますが、第一見晴第二見晴は開けており、景色を楽しむことができます。

人気の石門めぐり

"轟岩(中之嶽神社御神体)"
"轟岩(中之嶽神社御神体)"

ピークを踏まずとも、不思議な造形の岩を見て回る「石門めぐり」も人気です。
中之嶽神社の北東側には第一石門から第四石門まで4つの石門が点在しています。道が張り巡らされており、石門らに加え「轟岩」「大砲岩」「ローソク岩」などの奇岩を見て回ります。

"第四石門"
"第四石門"

第四石門はひときわ大きな岩のトンネルです。その前は広場があり、休憩することができます。第四石門の奥には大砲岩が姿を現します。
途中には「かにの横ばい」、「片手さがり」、「つるべさがり」などの鎖場もあります。

希少な固有種「ミョウギイワザクラ」

"ミョウギイワザクラ"
"ミョウギイワザクラ"

荒っぽい印象の妙義山ですが、花も楽しめる山です。
「ミョウギトリカブト」「ミョウギカラマツ」など"ミョウギ"を冠する植物も自生しています。「ミョウギイワザクラ(ミョウギコザクラ)」は、妙義山のみで出会える珍しい花で、見頃は4月から5月です。

また麓の「さくらの里」と「妙義山パノラマパーク」は、妙義山を背景に花や紅葉を愛でられる観光スポットです。
登山口 妙義神社
中之嶽神社
国民宿舎裏妙義(閉館)
麻苧の滝自然公園駐車場
並木沢登山口
基本情報
標高 1104m
場所 北緯36度17分55秒, 東経138度44分55秒
カシミール3D
妙義山は、赤城山や榛名山などと同じく山域の総称です。
ヤマレコの慣例により、最高峰の相馬岳を妙義山とします。
山頂
展望ポイント

山の解説 - [出典:Wikipedia]

妙義山(みょうぎさん)は、群馬県甘楽郡下仁田町・富岡市・安中市の境界に位置する日本三大奇景の一つとされる山である。いくつものピークから成り、最高峰は表妙義稜線上の相馬岳 (1,103.8m) で、また妙義山系全体の最高峰は裏妙義に聳える谷急山 (1,162.1m) となっている。
赤城山、榛名山と共に上毛三山の一つに数えられる妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などを合わせた総称で、南側の表妙義と北側の裏妙義に分かれている。特に下仁田側から眺望できる金洞山 (1,094m) は別名中之嶽と呼ばれ、親しまれてきた。奇岩がいたるところに見られる妙義山の中でも中之嶽の景色は、中腹を巡る第1石門から第4石門を始め、ロウソク岩・大砲岩・筆頭岩・ユルギ岩・虚無僧岩といったユニークな名前の岩石群は日本屈指の山岳美と讃えられている。石門巡りコースは中之嶽神社が発着点となっている。妙義山東面中腹には、白雲山を御神体とする荘厳な妙義神社が建立されている。江戸時代には火伏せや雷除けの霊験があると信じられていた。白雲山の北東に妙義富士がある。
妙義山はデイサイト溶岩、凝灰岩、礫岩で出来ている。いまから300万年前までの本宿カルデラを形成した火山活動があり、南西側にある荒船山と同時期に形成した溶岩体である。その後周囲の柔らかい堆積層が浸食され溶岩の岩体が露出したと考えられている。この険しい岩峰の尖った荒々しい山容の奇観から日本三大奇景の一つに数えられており、また国の名勝に指定され、日本百景にも選定されている。「上毛かるた」では、「も」の札に「紅葉に映える
妙義山」として採録されている。1984年には山岳関係の作品で有名な作家である深田久弥のファンクラブが制定した日本二百名山の中に加えられた。

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