記録ID: 230984
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳
櫛形山 (南尾根登山道→頂上→北尾根登山道)
2012年10月05日(金) [日帰り]
- GPS
- 08:09
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 1,386m
- 下り
- 1,706m
コースタイム
平林バス停 08:00
氷室神社 08:30
ほこら小屋 10:15−10:25
櫛形山 11:00−11:20
裸山 11:50−12:05
アヤメ平 12:20−12:30
みはらし台 13:15−13:25
北伊奈ヶ湖 14:15−14:40
上市之瀬バス停 15:30
氷室神社 08:30
ほこら小屋 10:15−10:25
櫛形山 11:00−11:20
裸山 11:50−12:05
アヤメ平 12:20−12:30
みはらし台 13:15−13:25
北伊奈ヶ湖 14:15−14:40
上市之瀬バス停 15:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR身延線・市川大門駅下車、約4km歩いて富士川町営バスの青柳車庫まで移動 青柳車庫バス停 07:38−(富士川町営バス)−07:52 平林バス停 (帰り) 上市之瀬バス停 15:49−(山梨交通バス)−16:40 甲府駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※登山行程が1日に収まっているため、1日行程として登録しましたが、前夜に甲府へ移動して前泊しているので、行程全体としては1泊2日となっています。 ところでこの日は、日曜日に台風が日本列島を縦断した直後の金曜日。 強風で飛ばされた大量の枝や葉が散乱するなど、歩きにくい箇所も多々ありました。 しかし、翌日からの週末に備えて登山道整備の方々があちこちで作業されていて、 間もなくこの問題は解消されるものと思われます。 (ただし、まだほとんど手付かずの様子だった北尾根登山道の下半分については、 快適に歩けるようになるまでに少し時間が必要かもしれません) このため、以下では台風の影響に関しては排除して書くことにしました。また、普段からこのような方々のおかげで、安全かつ快適に山を歩けているということを、改めて感謝しなければと強く感じています。 ●富士川町営バスの青柳車庫バス停 ここから平林へ行くバスが出ています。 日中の便はデマンドバスですが、早朝の07:38発は定時運行で、誰でも利用可能です。 ただし、その時刻に接続する交通機関は全くなく、JR身延線・市川大門駅から約4kmを歩いて移動しました。 わずか6分後の07:44には、同じ富士川町のコミュニティバスが市川大門駅から到着するのに、接続は全く考慮されていません。 ●平林バス停 〜 氷室神社 〜 南尾根登山道 〜 櫛形山頂上 氷室神社までは、集落の間の舗装道路歩きと、氷室神社参道の石段登りとなります。 舗装道路歩きの途中、案内板で左折が示されたY字路がありますが、それはもっと上の駐車場へ向かう車への案内であり、徒歩の登山者は右折なので要注意です。歩いて登る人への配慮も忘れないで頂きたい。 氷室神社から始まる南尾根登山道は、傾斜はどちらかといえば急ですが、階段道や段差の大きな箇所がほとんどなく、とても歩きやすく感じました。下りで利用してもとても快適だと思います。 ただし、1箇所だけあった伐採地を除いて、景色が見られる場所は全くありません。櫛形山は頂上からの展望もありませんから、南尾根をピストンした場合は、景色らしい景色を全然見られないで終わることになります。 なお、櫛形山の頂上については、三角点ピークだとする解釈もあるようですが、私は最高点を頂上とする主義なので、三角点ピークには向かいませんでした。 ●櫛形山頂上部(櫛形山 〜 裸山 〜 アヤメ平) あちこちで道が分岐して入り組んでいますが、道標完備で迷う心配はありません。 ●アヤメ平 〜 北尾根登山道 〜 北伊奈ヶ湖 北尾根登山道の上半分(アヤメ平〜林道横断点)は、石ゴロの歩きづらい急坂か、煩わしい木段のどちらかに終始します。 それに比べると、下半分(林道横断点〜登山口)は、いくぶん傾斜が緩み、石もそんなにゴロゴロしていなかったので、本来は歩きやすいのでないか感じましたが、この日この区間だけは台風に荒らされたままで悪路に近く、普段の様子を想像するのは困難でした。 林道に降りたら、あとはその林道を進み、北伊奈ヶ湖の真西あたりまで来ると、湖に降りられる遊歩道が分岐しています。 ●北伊奈ヶ湖 〜 上市之瀬バス停 北伊奈ヶ湖東端の分岐点から「至:市街地」と案内された道に入ると、100m少々を下って一旦車道に出ます(近道1)。 近道1の途中にある標識には、近道1の先で獅子岩遊歩道を経由して市街地に至ると書かれていますが、それは誤りです。 獅子岩遊歩道には入らず、車道を数十メートル進むと、今度はガードレールの切れ間から左に分岐する山道があって、それがさらに車道をショートカットする道です(近道2)。 ただし近道2のほうは、ほとんど歩かれていない模様で、かなり荒れていたほか、クモの巣も激しいものがありました。 近道2が終わって再度車道に出たら、あとは道なりに下るだけです。 |
写真
撮影機器:
感想
頂上のすぐ西側にある池ノ茶屋林道の登山口まで車で上がれば、1時間ほどで気軽に登れてしまう山です。
が、バス利用となると、いきなり条件が厳しくなります。
もしもトレランするくらいの脚力があれば、バスの休日ダイヤでも日帰りが可能かもしれませんが、私には無理なので、甲府に前泊した上で、平日運行の路線バスを利用して、少し余裕のある行程にして出掛けてきました。
ところで、櫛形山にはかつて、東洋一と言われたアヤメの大群落があったのですが、シカによる食害のために10年ほど前から激減し始めて、急速に壊滅状態にまで追い込まれています。
現在は保護柵の中で僅かに見られるのみという、惨憺たる状況に陥ってしまいました。
元々展望のほとんどない山で、アヤメまで見られなくなったとあって、登山者が激減したとも聞いていますが、おかげで、山の本来の雰囲気にじっくりと浸りたいと思う者にとっては、それが静かに楽しめるようになって、むしろ歓迎かもしれません。
展望がなくたって、花がなくたって、そこが山だというだけで、十分に素敵なことではないですか。
ただし、私はマイカー派ではないので、訪れる人が減ることで、今以上に交通機関が不便になって欲しくはないけれど・・・
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2012_10_12/mt2012_10_12.html#20121005
写真主体のブログ版 (使用写真はヤマレコと同一です)
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2012-10-05
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cellistさん、初めまして、C-chanと申します。
バスを使って、南尾根を登って北尾根を下りるのは、すごいですね、よくもそこまで調べました!
北尾根登山道、元々下りにくい道ですがレポを見る限りかなり荒れているようですね。
私は実は櫛形山の中腹に住んでいますが、あの台風、そんなに風が吹くなかったという気がします・・・場所によって違ったのかな
コメントありがとうございました。
今回帰りに利用した、上市之瀬から甲府へのバスの便数が、ここ1〜2年ですごい勢いで減っていたので、今年中に行っておかないとヤバイかもしれないと思っていたところでした。
そんなわけで、少し前から櫛形山に関する情報には気を付けていて、C-chanさん、Y-chanさんのレポートの数々も参考にさせて頂いておりましたので、ご挨拶できて嬉しく思います。
北尾根登山道は、上半分では台風の影響が僅かに感じられる程度だったのですが、林道を越えて下半分に入った途端に大荒れの様相に変わりました。
一方、南尾根登山道は、逆に下半分では台風の影響など皆無だったのに、上半分に入った途端に折れた枝などの散乱を見るようになっています。
これを私は、台風後に人の手が入ったかどうかの差だと感じていたのですが、確かに場所によってそもそも風の吹き方が違った可能性もありそうですね。
でもいずれにせよ、この日は山のあちこちからチェーンソーの音が聞こえていて(実際に整備作業中の方に会ってお話しする機会もあって、頭が下がる思いでした)、近いうちに以前のように歩けるようになるのではと感じています。
展望も花もありませんでしたが、頂上部の森の雰囲気や、アヤメ平や祠頭あたりの爽やかな景色はすごく素敵で、とてもいい山でした。
お近くにお住まいなのを羨ましく思っています。
櫛形山も皆さんのご尽力で、何れ以前の様な姿に戻る事と思います
今年の猛暑で木の実が少なく熊が里まで下りて来て、いろいろ問題が発生してますが・・・
食害も含めて全て元はと言えば人間の愚かな行いのせいですからね!
それにしてもcellistさんらしいコース設定です。
交通機関だけで縦走する為に、甲府に一泊するとは!!
私なら行くのを断念すると思います。
どんな山でも愛する姿勢が伝わってきますね!!
実は、今回の逆方向ルートであれば、使う交通機関が全く同じでも日帰りできたのです。
(平日限定という点は変わりませんが、市川大門駅まで4km歩く必要もなくなります)
ただその場合、歩き始めが10時前という遅さになって、頂上到着が午後2時を過ぎる上、
スタート地点の標高も400m台となって、自分の足で稼ぐ標高差も大きく増えるので、
私には無理か、できたとしても余裕のない行程になると考えて断念しました。
でも超健脚の2e2さんならば、楽勝で日帰りし、明るいうちに下山されていることでしょう。
従って、脚力不足をカバーするために前泊したようなものなのです。
私にも2e2さんのような脚力があれば、いろいろな山にもう少し楽に出掛けられるのに・・・
富士川大橋を渡って櫛形山入山しました。地図検索で同じことをしていた方を見つけてごあいさつです。バスが繋がらなくて不便ではありましたが、40分歩くくらいならこれも良いかなと思いました。橋からの眺めもよいですしね。cellistさんの他の記録も、駅やバス停からのアプローチがとても参考になります。私は前の青森時代にも山越えして過疎地の海岸に降りてバス帰りというような山行に味をしめておりました。下山して、待っていたバスが来る時の気分は最高ですね。
今回の櫛形山は妻に迎えに来てもらいましたけれど。
実はyoneyamaさんの櫛形山のレコも拝見させて頂いておりました。
タイトルの行先が単に櫛形山となっているだけならば、スルーしてしまうことも多いのですが、平林からのスタートと書かれていたので、まさかと思って見てみたのです。
そしたら、なんと市川大門駅から歩かれていて、同じ所に目を付ける方がほかにもいらっしゃったことに驚きました。
ちなみに私が下山で利用したほうのバス路線は、翌春のダイヤ改正で廃止されてしまったので、もう同じ要領で登山することができません。結果的にこの路線を利用できる最後のシーズンだったのです。
(現在はさらに3km近く歩いて南アルプス市の中心部まで下りてこなければ、バスを捕まえられなくなりました。いくら公共交通にこだわっている私でも、そこまでしてバス利用で櫛形山に登ろうとはは、もう思わないような気がします)
そんなこともあってか、yoneyamaさんは桃の木温泉を下山地に選ばれたのですね。
登山地図はおろか、地形図にも道記号のないルートに入り、補助ロープなど万全な装備を以てきちんと下りられたのはさすがです。
私が次に行くとすれば、芦安に下って、広河原から下りてくるバスを捕まえるしかなさそうですが、芦安への道もほとんど歩かれていないんでしょうね。。。
芦安への道は1740ピークまでは快適でした。雪の下でしたけど。そこから北への道は、廃れているようですが、地図が読めるなら、なんとかなりそうですね。温泉下山というストーリーには魅力があります。
今回の桃ノ木下山は、完全に甘い予測で、失敗です。下降するなら補助ロープではなく、40mザイルを携行すべきレベルでした。反省しています。
今後ともバス入山記録、楽しみにしています。
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