高尾山〜小仏城山/メタボ退治山行
- GPS
- 15:01
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,308m
- 下り
- 1,294m
コースタイム
天候 | 小雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
自然研究路6号路は登り専用です(不覚にも知らなかった)。 紅葉時ゆえ想像通りの激込みです。混雑を嫌ってか、稲荷山ルートや6号路にも一般観光客がかなり入ってきていますが、6号路の奥は沢底を歩くので運動靴だと悲惨です。 9時半前後の高尾山口駅女子トイレは気の毒に長蛇の列となっていました(女性の方は新しい山頂トイレがお勧め。2階建ての2階全部と1階の半分が女性用です)。 千木良へ下りる東海自然歩道の整備はまずまず。一部急坂が滑りやすくなっています。 千木良で日帰り温泉利用ができる天下茶屋のおふろはがっかり。湯につかると気持ちいいのですが、洗い場の三つのカランでまともに上がり湯が出るのは1つだけ。シャワー付きは1つで、それはちょろちょろとしかお湯が出ない。体を洗うのに難儀しました。これで1050円は高い。 |
写真
感想
職場の同僚Gバルトのメタボ脱却山行を企画した。2人ではつまらないので、上司の健脚Taka王とタバコの害に苦しむ元山男・Bパパを誘い出して健康紅葉ウオークとしゃれ込んだ。
当日は前夜からの雨雲が残り、朝は小ぬか雨の天候。初心者のGバルトを連れ出す関係上、事前にコース状況を見ておきたくなり、7時過ぎに高尾山口駅前に降り立った。混雑というほどではないが、既にそこそこの人出だ。一番ケーブルカーを待つ行列を横目に清滝駅横から稲荷山ルートへ。時間的に頂上まで行けそうなので、足慣らしを兼ねてひと登りしてしまうことにした。
駅付近に植えられたモミジを除くと、稲荷山ルートにも赤のきれいな紅葉はあまりない。乾ききらず少々滑る道を急いでいくと、ほどなく見晴しの良い稲荷山。トイレは10年前と変わらぬようで少々古い。何度か緩いアップダウンを繰り返し、6号路からの枝道の合流を経て山頂直下の周回路との合流に出た。最後の階段を登って、おおむね駅から1時間で到着した。
さすがに人影はまだ少ない。富士はあいにく雲の彼方で、丹沢もほぼ隠れているが、相模湖方向の雲海が良い雰囲気だ。残念だがあまりゆっくりしていられないので、元の階段を駆け下りて周回路を6号路の方へ向かった。
下りは、後で登りに使う予定の6号路を下見する。実は、当方の古いガイドブックに6号路が登りの一方通行とは記されていない。また急いでもいたので、白い暖簾のような紙に「下れません」と書いてあることに一向に気づかないまま、かなり下ってしまった。琵琶滝が近くなって「登り専用ですよ」と注意されたが後の祭り。そう言えばすれ違うばかりでだれ一人下っていなかったが、時間的におかしいとも思わなかった。申し訳ありません…。
下るにつれ、加速度的に登って来る人の数が増えてくる。ケーブルカーが混んでいるせいか、普通の観光客のらしき姿も目についた。舗装路に出たころから傘が欲しいくらいの雨になり、困ったなと思ったが、雨雲レーダー情報の「東京アメッシュ」で確認すると、これが最後の雨雲のようで安心した。
※ ※ ※
清滝駅で汗を拭い、もはや初詣での参道のようになった細道を迂回しつつ高尾山口駅へ戻る。9時半過ぎ、ごった返す駅前で何とか4人落ち合い、国道へ迂回して再び6号路に向かった。
靴、ザック、ウエアなどに総額3万円を投資したというGバルト、昔の山用具を奥さんにきれいさっぱり捨てられてしまい、娘のザックと運動靴で参加したBパパの2人を、Taka王とzaoluckで挟んで歩く。琵琶滝を覗き、徐々に勾配を増す谷あいの道を行くと、いつの間にか雲が割れて陽光が紅葉を照らしだした。Gバルトがしきりとスマホのカメラで撮影を続けている。
6号路が沢底を辿るようになる所で、Bパパの運動靴の水没を恐れて稲荷山コースへの分岐路を選択。ほどなく尾根に出て最後の標高差100mほどの登りに挑んだ。感心なことに、Gバルトは泣き言一つ言わず仲良しの重力に逆らう作業を続けている。昔取った杵柄のBパパの方は、靴のハンデにもかかわらず、まだ余裕がある様子。周回路合流からの連続階段にはさすがにひるんだ様子だったが、2人とも意地のノンストップで頂上まで登り切った。
今度の頂上は大賑わい。少し戻ってトイレに寄り、山頂を北へ迂回してもみじ台から一丁平方面を目指す。その名の通り赤いモミジが並ぶ売店のピークを過ぎて長い木段を下る。ようやくハイカーだけの世界になったが、とにかく人が多い。
登り返し始めてしばらくで右手にトイレとベンチが見えた。大勢が弁当を使っている。こちらも腹が減ってきたが、もうひと頑張り。南側が開けた見晴らし台まで登り、東屋の脇のベンチに腰を落ち着けた。BパパもGバルトも笑顔でお握りにかぶりついているのは何よりだ。コッヘルの湯でインスタントのスープを振る舞い、2人の根性をねぎらった。
見晴台からは富士は無理だったが、丹沢にかかる雲が少し減って大山が全身を現していた。さあ、小仏城山まではあとひと登り。もはや悟りの境地(?)のGバルトとBパパを足止めできるものなどなく、予定より早く城山山頂に到着した。東の方に新宿副都心が霞んでいる。もう少し視界が効けばもっと喜んでもらえたのだが、こればかりは仕方ない。
「この先は下るだけ」という説明に喜ぶGバルトに「膝を痛めないように」と釘を刺して、東海自然歩道を千木良集落方面へ向かった。赤土が滑りやすく、尻もちをつきかける場面もあったが、やがてお墓が見えて、全員無事に生ビールののぼりが立つ売店の待つ登山口へ降り立った。
もっとも、ここではビールをぐっと我慢。入浴後の一杯を期待して、Taka王を先頭に日帰り温泉の看板目指してさらに山道を下ったが、こちらは期待はずれに終わった。JTB協定旅館をうたうのなら、せめて給湯くらいきちんと機能するようにして欲しいものだ。
缶ビールの自販機もないので駅前で店を探すことにして、相模湖のダム下流の弁天橋を目指した。思ったより坂を下り、ということは対岸の登り返しもかなりの標高差を登ることとなり、今まで頑張り続けてきたGバルトが急坂の上でとうとう音を上げた。駅はまだ遠い。
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