記録ID: 26273
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無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山
月山(八合目―山頂―湯殿山神社)
1994年07月27日(水) [日帰り]
- GPS
- 122768:00
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 594m
- 下り
- 1,057m
コースタイム
羽黒山麓宿坊5:00-5:50羽黒山6:10-6:35宿坊 7:30-(バス)―8:30八合目弥陀ヶ原バス停―9:50九合目10:40-12:00山頂12:30―13:50施薬小屋-15:00湯殿山15:30
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
随分前の記録なのでご留意ください。 東北の名山をなるべく下からきちんと登るつもりであちこち回った山行の最後に登りました。 前日は鳥海山から降りて、羽黒山麓の宿坊「神林勝金」に宿泊。(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-26269.html)をご参照ください 朝早起きして羽黒山まで往復しました。たかをくくっていたのですが、これが意外と大変で、頂上までは登り口の案内板にあった通り、50分かかりました。連日の山歩きで疲れていたのかもしれません。 昔の出羽三山登山は、この羽黒山から、大体現在の車道沿いに登ったもののようで、私も旧登山道が残っているようであれば八合目までバスで行かずに途中で降りて歩こうと思っていました。しかし、車窓から観察する限りでは旧登山道は全く消えているようで、八合目の弥陀ヶ原から登りました。 弥陀ヶ原から先は、高山植物の間を登る楽しい道で、(天候さえ大丈夫なら)全く問題ない場所でしたが、疲れていたのか、9合目では岩陰に座って30分ほどもうとうと眠りこんでしまいました。 月山の頂上の最高点は神社の境内で、拝観料を納め、お祓いをしていただいて入るようになっていました。 下りもあまり元気が出ず、ゆっくり下りました。湯殿山(いわゆる出羽三山霊場の一つとしての湯殿山神社ではなく、その背後にそびえる1500mの山)の手前の鞍部には、施薬小屋という小屋があり、薬草を煎じたものを飲める、と聞いて楽しみにしていたのですが、それがなくなっていたのは残念でした。 施薬小屋からはできれば湯殿山の山頂を往復したかったのですが、稜線に道らしきものは一切なく、ササが密生しているのをみてあっさり断念。残雪の時期なら登れそうです。金月光、水月光の鎖・ハシゴを降りて湯殿山神社に参拝しました。山腹に温泉が湧き出て岩を赤茶色に染めているのが御神体で、社殿はなく、お祓いをした後裸足で岩に登るのが参拝、という珍しい神社でした。 湯殿山神社から先、予定では参籠所から梵字川上流の沢を渡って六十里街道を歩き、細越を越えて田麦俣集落に出る予定でしたが、入口が分からず、沢の対岸を見ても道はなさそうだったので、やむなくバスで田麦俣へ。特徴的な兜造りの民家を見てから鶴岡に出て、羽越本線で村上へ。そこから「快速ムーンライトえちご」で帰京しました。 ネットを調べてみると、この六十里越街道、1997年から復元整備され、現在は通れるようになっています。田麦俣に泊まって、この街道を経由して湯殿山から月山に登れば、充実した山行となりそうです。(記録参照)http://members.at.infoseek.co.jp/shinkdx/toku/dewarokukoe/dewarokukoe.html |
写真
感想
八甲田山、岩木山、鳥海山と回った東北名山めぐりのたびの最後に登りました。
連日避難小屋泊まりの強行軍を続けてきたので、最終日の月山では疲れていて、楽勝コースにもかかわらずコースタイムと同等以上の時間をかけて歩きました。
8合目までバスなので、印象が薄くてもよさそうなのですが、いくつか強い印象が残りました。
全山草に覆われたような高山帯の独特の様相と伸びやかな山容。
朝登る私に「これからですか」と怪訝そうな顔つきで聞いてきた信仰登山者の群れ。頂上や湯殿山の神社で、清めのために唱えられた祝詞の節回しや、息を吹きかけて水に流した人形(ひとがた)。やはり月山というのは日本の山の中でも別格の、宗教的エネルギーを発する山なのだと思いました。
札幌を出てから八甲田、岩木、鳥海、月山と回って帰京するまで、無人小屋3泊、車中泊2泊、宿坊1泊、実働5日間の山旅でした。
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