安達太良山(奥岳より野地温泉へ)
- GPS
- 25:50
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,345m
- 下り
- 1,102m
コースタイム
10:00 奥岳(ゴンドラ発着所)
11:10 五葉松平
11:30 薬師岳
13:20 安達太良山
13:55 沼尻分岐
14:05 峰の辻
14:40 くろがね小屋
[2日目]
6:25 くろがね小屋
7:15 峰の辻
7:50 沼尻分岐
8:12 鉄山
8:15 鉄山避難小屋
8:38 笹平分岐
9:05 箕輪山
10:40 鬼面山
11:50 野地温泉
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰り:野地温泉→(タクシー)→東北新幹線福島駅 二本松駅からはタクシーで5,080円かかりました。 山行直前に行先が決まったため利用できませんでしたが、 郡山駅から奥岳までシャトルバスが出るそうです。要予約、詳細は以下。 岳温泉観光協会 http://www.dakeonsen.or.jp/ 帰りは野地温泉から『吾妻スカイライン観光路線バス』に乗って 浄土平もちょっと立ち寄って福島駅に行こうと目論みましたが、この日はバスがなかった・・・。 仕方がないので福島駅から野地温泉までタクシーに来てもらいました。福島駅までタクシーで10,000円弱。 観光路線バスには乗れませんでしたが、一応URLを載せておきます↓ 吾妻スカイライン観光路線バス(福島交通) http://www.fukushima-koutu.co.jp/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは奥岳と野地温泉にありました。(奥岳の方は紙が切れていた) 温泉は沢山あるようですが、くろがね小屋の硫黄泉のみ入浴しました。 内湯ですが、窓を開ければ向かいの離れた斜面を見ながらの入浴となり、 風も入って気持ち良く、露天風呂のようです。 危険個所についてですが、他の方のレコにもあるように、沼尻分岐から鉄山までは風が強いです。 稜線からくろがね小屋に風が下りてくる時は、稜線は強風らしい。(まあ、当然か) 自分たちの場合は少しの風が下りてきていたので、稜線まで上がって様子を見、 念のためストックでバランスを取って歩いてきました。 稜線では数か所、岩陰等で風を避けられる場所がありますので息をつくことができます。 個人差はありますが、無理はしない方が良いでしょう。 (今回は弱風の部類と思われ、幸運だと思っています) 笹平より先は赤土の道が長く、登山道はえぐれ、滑りやすいです。 降っていなくても滑ります。小雨程度でかなり滑りやすくなるでしょう。 笹もよく伸びています。登山道がえぐれているので、歩いている人間が笹に埋もれそうです。 身長が低めだと、笹が顔に触れて少々痛い目に遭うかもしれません。 笹の丈が膝〜腰程度の辺りでは、ストックで笹をかき分け、足元を確認しながら進みました。 そうでないと、赤土がえぐれて出来たミゾに落ちるかもしれません。 個人的には、集中力を必要とする道だったため、予め休息の取り方も考えておけば良かったと思います。 歩きづらいですが、大きい段差がある場所などは特に笹を刈ってあったので、 道を管理している人たちが頑張っているんだなと思いました。 また笹平の先はトンボが大変多く煩いくらいです。 あれだけのトンボの腹を満たすくらい、沢山のアブがいたんでしょうね・・・。ぞぞ。 |
写真
感想
1年前に福島在住の親戚と会う機会があり、その際「福島の山に登りに行きます。」と約束したけれど
未だ果たしていませんでした。
ずっと気になっていたところ、急に「どっかの山に行く」ことになり、安達太良がいきなり候補として浮上。
くろがね小屋も予約できるということで即決しました。
距離・標高差からすると楽に登ることが可能な山です。
現地に行ってみると観光客とか、ホームセンターで買ったかなと思える山行装備もどきの方もいらっしゃいます。
言葉から察するに地元の方が多いようで、首都圏における高尾山のような位置づけなのかなと思いました。
(歩いてみれば分かりますが、条件が悪ければシリアスな状況になる山です。
その点、高尾山とは大きく違います。念のため。)
ロープウェイもありますが、これに乗ったら場が持たない?ので、
ぎらぎらするような日差しの下、ロープウェイ山頂の方へ登ります。
スキーリフト下の表土が流失した道や、灌木の道を登り、五葉松平を過ぎると
安達太良を含め、周囲の山々を見ながらの楽しいハイクです。
薬師岳からロープウェイで上がってきた人たちとも合流し、木道の上で道を譲りながらの歩きとなります。
山頂に近くなってきたところで、ヘリが1台飛んできました。
ひとつ向こうの谷筋でしばらくホバリングしていましたが、人を収容したとたん、あっという間に飛んでいきました。
あとで聞いた話だと、疲れて歩けなくなった人が救助されたようです。
この日は気持ちよく晴れ、安達太良山山頂からは360度の展望を楽しむことができました。
山頂を降りると後はくろがね小屋に下りるだけなので、ゆっくりしても良かったのですが、
風が強いので適当に切り上げることにしました。
安達太良山頂直下はザレている個所があり、へっぴり腰になって下っている人が思いの外多かったです。
ここから風の強い稜線を歩き、沼の平を見に行きます。
自分の肉眼で初めて見た沼ノ平は、白い崖に囲まれた、金銀に輝く沼地でした。
崖に近寄ってみると、吹き上げる風はなおいっそう強くなり、顔を背けたくなるくらいでした。
稜線の先から峰の辻を通って、くろがね小屋に下ります。
外はまだ十分に明るく、宿泊しなくてもこのまま下山できたなと思いながらも、くろがね小屋にチェックインしました。
早速、名物のかけ流し温泉に入って、緑の風を受けながら、いい気分です。
風呂上りは、福島産の桃のジュース。さらりとした口当たりでした。
昔、桃のネクターを好んで飲みましたが、ここで飲んだジュースは軽やかで香りも良く、とても美味しくいただきました。
カレーライスの夕食後、外に出てみると、稜線から谷に沿って風が吹き下ろしてきました。
この谷は現在、火山性ガスのため立ち入り禁止となっていますが、昔は立派な温泉街だったらしいです。
明日は、稜線からの風がなければ稜線沿いに野地温泉へ行こうということで、その日を終えました。
翌朝、稜線から少し風が吹くものの空はきれいな青。とりあえず稜線まで上がってみることにします。
痩せた稜線に上がると強い風。
でも、折角なので鉄山方向に向かって歩いてみます。
びびりなので、風下側にストックをついてバランスを取りますが、まあ歩けそうなので、そのまま鉄山直下まで歩きました。
鉄山まで行くと道は広く、その先は安全に歩くことができます。
でも、ここでガスが出たら方向が狂いそうで怖いです。
緩い坂を下ると、まもなく鉄山避難小屋。方向を確認して、箕輪山に向かいます。
箕輪山は緑に覆われたきれいな山に見えますが、笹等に覆われたヤブっぽい道です。
ヤブとしては大したことはないのですが、人によっては躊躇しそうな道です。
(実は私自身が神経質なのか、この手の道はあこがれつつも苦手としています。)
夢中になってたっぷり歩いたと思った頃、ガレた山頂に飛び出しました。
ここは景色が良いらしいのですが、ガスっていたので景色は望めず、次の鬼面山に向かいました。
箕輪山から下るとすぐ、横向温泉との分岐に出ます。ここに来たら何故かガスが晴れていました。
野地温泉&鬼面山こ向かって、笹の隙間から突入です。。。
ストックで笹を掻き分け、赤土で足を滑らせないよう神経を集中してどんどん下ります。
トンボがうじゃうじゃ飛んでいて、正直言って邪魔でしたが、そのおかげでアブがいないと思えば感謝するしかありません。
坂を下りきると色々な花も現れ、ちょっと余裕が出てきました。
最後に岩をヒョイヒョイ登ると急坂は終わり、その先に鬼面山の山頂はありました。
日差しが強く、隠れるところはありませんが、吾妻山や磐梯山を見ながら、しばし休息です。
ここからは旧土湯峠・野地温泉への最後の下りですが、立派な松や、様々な花が咲き、楽しく下りられました。
なお、野地温泉は通常の路線バスは通りません。
うっかりしていましが、観光路線バスがここを通るのは、基本的に土日のみです。
どうしようもないので、タクシー呼んで、福島駅まで乗って帰途に着きました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する