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記録ID: 336793
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沢登り
栗駒・早池峰

栗駒 産女川源流と須川岳

2013年08月21日(水) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
16.7km
登り
1,119m
下り
1,116m

コースタイム

05:50 須川温泉(登山口)
06:55 産沼
07:20 笊森避難小屋 08:00発
〜廃道の笊森コースを少し藪漕ぎして引き返す〜
08:20 産女川源頭(入渓地点)
09:55 産女川崩壊地手前(遡行開始地点) 10:00発
12:40 笊森避難小屋 13:20発
13:45 産沼
14:20 須川岳(栗駒山)14:45発
〜誤って中央コース(宮城県側の登山口に至る)を下って引き返す〜
15:35 須川岳 15:40発
16:25 昭和湖
17:15 須川温泉
天候 晴れ。
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
須川高原温泉の前に大きな駐車場があります。そこにトイレ(ちょっと古い建物だけど、水洗)もあります。

岩手県交通のバスが一関駅前から須川温泉まで通っていますが、午前午後に一本ずつです。
コース状況/
危険箇所等
【須川岳(栗駒山)】
○苔花台(たいかだい)から産沼(うぶぬま)までの産沼コース(自然観察路)と、産沼から笊森避難小屋までのコースでは、刈り払いされていない箇所や泥濘が多々あります。今回、ずぶ濡れドロドロになりました。合羽と長靴で歩いたほうが良さそうです。
○登山者名簿が須川高原温泉の館内にあるようです。磐井川源流(産沼と笊森避難小屋との中間地点)に水場があります。トイレは須川温泉登山口(駐車場)、笊森避難小屋、昭和湖にあります。

【産女(うぶすめ)川源流】
○産女川の上流部には2008年の内陸地震によってできた大規模崩壊地があります。よって、地震前のように、真湯温泉(桂沢林道)側から入山して遡行するのは難しいと思われます。昔の写真でよく見る大滝や連瀑帯も今は土砂や岩石の下です。
東北森林管理局のレポート(PDF)↓
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/introduction/gaiyou_kyoku/annai/panph/pdf/sanchi2_4.pdf
国土交通省による写真(複数あります)↓
http://www.mlit.go.jp/river/sabo/saigai_photo/ubusume.html
○今回は、笊森避難小屋付近の産女川源頭から下降して崩壊地手前で遡行し直すことにしました。笊森避難小屋から真湯温泉に至る、ほぼ廃道の瑞山コース(笊森コース)を利用して崩壊地の手前から入渓しようとする場合は、藪漕ぎでかなり苦労すると思います。
○地形の印象としては、ゴーロが10分の4、ナメが10分の4、滝が10分の2。あくまで印象です。
○巻き下り・高巻きで、ツルツルした草付の斜面が厄介でした。
○崩壊地以外にも、小規模ですが、岸が崩れている箇所がいくつかありました。
露天風呂の手前で左に曲がると、須川温泉高原登山口があります。

右に小さくシェルティがいます。旅館のワンコかな?
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露天風呂の手前で左に曲がると、須川温泉高原登山口があります。

右に小さくシェルティがいます。旅館のワンコかな?
名残ヶ原(なごりがはら)。奥の山が須川岳(栗駒山)かな。
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名残ヶ原(なごりがはら)。奥の山が須川岳(栗駒山)かな。
秋の気配。
焼石連峰。
登山道はびっちょんこ。

笊森避難小屋へ向かうコースでは刈り払いされていない部分も多く、全身びっちょんこ。
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登山道はびっちょんこ。

笊森避難小屋へ向かうコースでは刈り払いされていない部分も多く、全身びっちょんこ。
笊森避難小屋。比較的綺麗な小屋です。

ここで沢登りの支度。
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笊森避難小屋。比較的綺麗な小屋です。

ここで沢登りの支度。
まず、ほぼ廃道の笊森コース経由で、産女川に入渓しようとしましたが、背丈を越える藪のため、すぐに退散。

右の山が笊森。
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まず、ほぼ廃道の笊森コース経由で、産女川に入渓しようとしましたが、背丈を越える藪のため、すぐに退散。

右の山が笊森。
産女川源頭から下降。奥の山は笊森。

下降中はあまり振り向かず、写真もほとんど撮りませんでした。遡行時に味気なくならないために。
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産女川源頭から下降。奥の山は笊森。

下降中はあまり振り向かず、写真もほとんど撮りませんでした。遡行時に味気なくならないために。
崩壊地の西端が見えてきました。この奥にはもっと大規模な崩壊が見られると思います。
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崩壊地の西端が見えてきました。この奥にはもっと大規模な崩壊が見られると思います。
もっと近づくと、小規模な崩壊箇所もありました。

不安定な浮石に注意。
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もっと近づくと、小規模な崩壊箇所もありました。

不安定な浮石に注意。
頭上を見上げると、崩れた跡があります。

落石注意。
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頭上を見上げると、崩れた跡があります。

落石注意。
崩壊地の手前には、綺麗な滝。

ここから遡行開始。

以下、この沢の主要な滝とナメを網羅していきます。
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崩壊地の手前には、綺麗な滝。

ここから遡行開始。

以下、この沢の主要な滝とナメを網羅していきます。
小滝。

釜に落ちたくないので、たぶん右からちょっと巻きました。
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小滝。

釜に落ちたくないので、たぶん右からちょっと巻きました。
ナメ床。100メートルぐらい続いている感じがしました。
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ナメ床。100メートルぐらい続いている感じがしました。
階段状の滝。
ナメの先にナメ滝。
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ナメの先にナメ滝。
その落ち口。
小さなゴルジュっぽいところ。

左からへつって、右へ。
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小さなゴルジュっぽいところ。

左からへつって、右へ。
ナメとゴーロ。
ゴーロでも明るく綺麗。
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ゴーロでも明るく綺麗。
ちょっと大きい滝。

右から。
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ちょっと大きい滝。

右から。
その落ち口。
小さなゴルジュ。

容易に登れます。
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小さなゴルジュ。

容易に登れます。
上から覗く。
前日は雨だったのですが、水量は少ない感じがしました。
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前日は雨だったのですが、水量は少ない感じがしました。
ナメ滝二段。
またナメ。
けっこう花も見られました。
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けっこう花も見られました。
ナメを振り返って。
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ナメを振り返って。
輝くナメ。
小滝。

カメラの操作ミスで、これ以降、沢が終わるまで、写真の縦横の比率が変に。
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小滝。

カメラの操作ミスで、これ以降、沢が終わるまで、写真の縦横の比率が変に。
緩い滝。
またナメ。
ナメの先にナメ滝。
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ナメの先にナメ滝。
そのナメ滝。
ここがちょっと厄介な滝でした。巻き下りる際も高巻きする際も、草付が滑ります。手掛かりもあんまりなかったです。
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ここがちょっと厄介な滝でした。巻き下りる際も高巻きする際も、草付が滑ります。手掛かりもあんまりなかったです。
深い釜。

泳がない限り、滝には取り付けなさそうです。
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深い釜。

泳がない限り、滝には取り付けなさそうです。
高巻きの最中に下を見下ろす。
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高巻きの最中に下を見下ろす。
二俣。右俣が下降した源頭部です。
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二俣。右俣が下降した源頭部です。
ナメ滝。
笊森避難小屋が小さく見えてきました。
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笊森避難小屋が小さく見えてきました。
お花畑。

ウメバチソウでしょうか。イワカガミなんかもありました。
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お花畑。

ウメバチソウでしょうか。イワカガミなんかもありました。
産女川源頭に戻ってきました。

これで沢は終わり。小屋で休んでから、須川岳に向かいます。
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産女川源頭に戻ってきました。

これで沢は終わり。小屋で休んでから、須川岳に向かいます。
磐井川源流という標識のすぐ近くにある水場。
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磐井川源流という標識のすぐ近くにある水場。
遠い須川岳。

けっこう登らないといけないみたい・・・。
遠い須川岳。

けっこう登らないといけないみたい・・・。
須川岳頂上。

頂上の標識のところでずっと休んでた3人組が邪魔でした。けど、可愛い顔で礼儀正しく写真撮影を頼まれてしまいました。
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須川岳頂上。

頂上の標識のところでずっと休んでた3人組が邪魔でした。けど、可愛い顔で礼儀正しく写真撮影を頼まれてしまいました。
左に小さく笊森避難小屋。右に笊森。

間違って宮城県側に下山してしまった途中で。初心者なんで、よく道を間違えます。
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左に小さく笊森避難小屋。右に笊森。

間違って宮城県側に下山してしまった途中で。初心者なんで、よく道を間違えます。
昭和湖。

硫黄臭いけど、雄大です。
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昭和湖。

硫黄臭いけど、雄大です。
地獄谷。
須川温泉に到着。
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須川温泉に到着。

感想

栗駒山は紅葉の名所で、二百名山の一つながら、全国的な知名度は高いと思います。なお、岩手県では栗駒山を須川岳と呼びます。ですから、山域としては栗駒、山そのものは須川岳としました。

この栗駒に源流を持つ産女(うぶすめ)川は、内陸地震で崩壊する前、県外の方々も多く訪れていた名渓だったそうです。今回実際に入渓してみて、遡行距離自体は短いものの、長いナメやそれなりの滝も複数あり、開けて明るく清々しい沢に感じました。紅葉の頃は、より見事な渓に十分なると思います。

崩壊の影響でその遡行距離が短くなると言っても、まずこの沢を下降しないといけませんし、その前には、各登山口から入渓地点まで登らないといけません。その上、主峰の須川岳にも登頂しようとするなら、体力的には決して楽ではない山行になると思います。

岩手では今年、雪渓が多く残り、梅雨もかなり長く続きました。そのせいもあって、今頃になって、以前から予定していた今回の沢登りが実行できました。そのうち、秋が来て冬になります。冷たい水は嫌なので、もう雪山の妄想と準備でもしようかと思います。

今回の山行に当たっては、酔いどれさん(岩手というか東北の沢王子です)の下記の記録を参考にさせていただきました。心より御礼申し上げます。
http://mugen3.com/kitatouhokuUbusume2.html
酔いどれさんのHP↓
http://mugen3.com/

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ハイキング 栗駒・早池峰 [日帰り]
秣岳登山口〜栗駒山〜須川温泉口
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
2/5

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