秋の終わり、千畳ヶ原と笙ヶ岳を巡って 〜鳥海山クラシカルtribute〜
- GPS
- 06:45
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,100m
- 下り
- 1,395m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
*仙台市内から山形道利用で約3時間 *駐車場にはキレイなトイレ、水場、登山ポストあり *20台くらいは駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口の一ノ滝駐車場は標高460m。歩きはじめの道には美しいブナ林が広がっています。 ・二ノ滝コースはいくつかの滝を眺めつつ、沢沿いに進むコース。小さな徒渉を幾度となく繰り返すなど、滑りやすいところもあり。 ・月山沢徒渉点は増水時には渡渉不可とのこと。迂回路もないので融雪時期や降雨があった時のコース取りには注意。 ・基本的には危険箇所はないと思います。 ・GPSログが途中からになっています。全行程は18km弱、累積標高約1,600mのルート。 ・下山後の温泉はローカルの集う八森温泉ゆりんこ(\400)へ。広い浴槽と露天、産直たわわのソフトクリーム(\250)あり。 |
写真
感想
よい季節の三連休、今シーズン最後のお泊り山行を計画していましたが、山の天気が良さそうなのは14日だけ。ならばとちょっと足を伸ばして鳥海山へ行きました。やっぱり鳥海と言えば山頂よりも千畳ヶ原、あとはずっと行ってみたかった笙ヶ岳も外せないということで一ノ滝からの周回コースで。「おっ、これは良いコースだね」と思ったら、昨年kiyoshiさんとmokkedanoさんがお二人で歩いておられた。最近ではD-Metalさんも逆まわりコース+月山森で。
標高460mから登る鳥海の麓は美しいブナ林が広がり、幾筋もの沢や滝が流れ、改めて鳥海山の深さを感じる事が出来る、まさに「鳥海の至宝は裾野にもある」と言ったところ。
そして、森を抜けた先の千畳ヶ原はやっぱり静寂の楽園。ずっと歩いて来て辿り着いた秋の千畳ヶ原は、雲ひとつない青空の下、誰もいない黄金色の草原が広がる、静寂の空間。そして向こうには初冠雪の外輪山。下から歩いて来た思いもあったのか、再訪にも拘らずやっぱり言葉が見つからない、そんな場所でした。
鳥海湖からは人が多そうな御浜を避け、そのまま笙ヶ岳へ。ここも今回の目的地のひとつ。
三峰二峰と続くなだらかな稜線は、抱いていた鳥海山の印象とはまた違った雰囲気。そしてなんと言っても笙ヶ岳から望む眼下の日本海と庄内平野。遮るものもなく、ほとんど真下にあるような大展望が広がります。ちょうど居合わせた方々が景色を見て握手を交わしていた。本当にそんな気持ちになるのもうなずけるような景色です。
笙ヶ岳からの下りはまっすぐ日本海へ下っていくような降下が続いていきます。ちょっとザレてるのでスピードを押さえながら、足下にも気を使う下りですが、何回も足を止めて眼下の景色と山頂方向を振り返ってしまいます。最後は直射日光の灌木帯の下りとなり、ガラ場まではちょっと修行系。最後はいくつかの分岐で進行方向を確かめつつ、人気のない樹林帯をしばらく進んで行きます。
今回歩いたこのコース、ちょっと(かなり?)急げば外輪まで届きそうな行程ですが、ゆっくり歩いて静かな鳥海を満喫するというところがポイントかも。この日は晴天のおかげか10人くらいの人に会いましたが、その半分は鳥海湖周辺の短い区間にて。ほかの方の記録などを見ると山頂は結構な人出のようでしたが、こちらは静かな鳥海ハイクを楽しめるルート。意外と我が家は鳥海とは天気の相性もよさそうで、今回も快晴の鳥海を歩く事が出来ました。やっぱり鳥海山の山行は日帰りでも大きな満足感と充実感、幸福感がありますね。
(山行メモ)
この日の装備は前日に降雪が予想された事から、チェーンスパイク持参。そのほか厚めのフリース手袋やインサレーション(いつものnano-puff+α)、バラクラバも装備に加えた。でもベースは暑さに備えてメリノの半袖。ボトムはロングパンツでしたが、ショートパンツ+タイツのほうが良かった。靴は非防水のトレランシューズ(シールスキンズの防水ソックスは持参)。ちなみにこの日の鳥海山1500m付近の予想最高気温は10度以下。風も弱め。
コメント
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鳥海山クラシカル
ひっそりと静まり返った鳥海の秘境、高い青空と草もみじが秋の終わりを告げているようです
ガラ場まで暑かったでしょ
今年の夏は、kiyoshiさん、mokkedanoさんが歩かれた憧れルートに始まり、終わった感じがします。
昨年千畳ヶ原から麓へ続く木道を見た時、ここを歩いてこの風景に出合えたらどんな気持ちになるのだろう?と思いました。
大げさかもしれませんが、夢がまた一つかないました。
朝、白くけむったように見える若く美しいブナの林を歩く時間、千畳ヶ原に入った途端に全くの無音になった瞬間、どこまでも青い空と黄金色にうねる草原、冠雪の山頂、日本海へ向かって下る笙ヶ岳からの道…数え上げればきりがない程多くの素晴らしい時間を味わいました。
ガラ場まで、日差し強かったです 季節外れの日焼けをしてしまいました
(その後の下りもなかなか…旦那に「蜘蛛の巣ばらい」してもらいました )
また美白から遠のく私です…
病人の私は、八幡平から鳥海の雄大な姿を眺めておりました
とはいっても、お二人の歩かれたところは八幡平とは逆方向なんですね
千畳ヶ原、いつか行こうと思ったポイントです。
どこから行くのが一番お手軽かを悩むところが、へなちょこの私ならでは
いつになることやら
いろいろな千畳ヶ原アプローチがあるかも知れませんが、自分的にはこのアプローチがベストな選択かも。やっぱり下からですね
鳥海の秘境、今回はまさに無音。
贅沢な時間でしたね 〜
今度は花の季節かな。
この日はみんな鳥海山を眺めてますね〜
結構同じ時間を共有しているのかも。
ちなみに私たちは珍しく海ばかり見てました
千畳ヶ原のアプローチ↑のとおりですが、他にも万助道というクラシカルな選択も
ま、でもほかにも山頂に拘らなければ結構選択肢はあると思いますので、是非今度
この日はどこもお天気良かったですね!
八幡平の「ナウシカ草原」と麗しい岩手山、Springさんも風邪なのに…行ってしまう気持ちよくわかります。
(山に行けば治るよって思っちゃうんですよね その後微熱続いているようですが週末には完治するといいですね。)
鳥海山、昨年訪れた千畳ヶ原のすばらしさにノックアウト。
我が家では鳥海山を訪れる目的は山頂にあらず!となっています
静かで、のびやかでおおらかな風景。絶対Springさんお気に召すと思います。
鳥海山、千畳ヶ原に至る道は多々ありますので、地図を見て夢想するのもなかなか楽しいかもしれません。
(でも今回のコース、人が非常に少なかったため、女性一人は不安と思いました。)
ぜひぜひ来年の計画にいれてください!もちろん快晴の日に〜
大草原からのびやかに続く稜線の高み
そして澄み渡る空と海へ
人の気配もない草原に、風の渡る音が聞こえるようです
ありがとう
このルート、本当に静かな道です。
かつて小屋があった跡やたくさんの美しい滝をみながら、千畳ヶ原を目指して歩く時間は昔の旅人になったような気がしました。
日常生活していると体験できない音の世界、風景です。
多くの人にこのすばらしい世界を知ってほしいような、自分たちだけの宝物にしたいような、そんな場所です。
腰、多少は回復しましたか?
私も年末台所掃除で「ぎっくり・・・」。
山のハイシーズンではなかった為、多少の諦めはついたのですが、なかなか回復しない事に業を煮やし、「鍼治療」をしました。
体質によると思いますが、私にはぴったりだったらしく
ありがとうってコメントいただいて、なんだか嬉しくなってしまいました
賑やかな鳥海山にあって、千畳ヶ原は秘境の佇まいがあります。
そして、耳に手を当て聞こえて来る風の音もなんとも印象的。
今回は冠雪の鳥海という背景も贅沢なシチュエーションでした。
我が家はまた来年訪れる予定です
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