紅葉と霧氷の「大峰奥駈道」・・釈迦ヶ岳〜明星ケ岳
- GPS
- 16:42
- 距離
- 23.4km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,552m
コースタイム
6:00JR茨木駅-吹田IC-柏原IC-R168-旭ダム-10:25太尾登山口-11:45古田ノ森-
12:25千丈平-12:50釈迦ヶ岳-14:40孔雀岳-15:40仏生嶽-16:00楊子ケ宿避難小屋
10/27
6:10楊子ケ宿-6:50P1693-8:35明星ケ岳-8:55禅師ノ森-11:20楊子ケ宿11:30
-12:10仏生嶽-13:10孔雀岳-15:05釈迦ヶ岳-17:00太尾登山口-R168-葛城IC-吹田IC-21:00JR茨木
天候 | 4/26:曇り、霧、強風 4/27:曇り、霧後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・大峯奥駈道は整備されているが 明星ケ岳から楊枝ノ宿の中間に大きな崖の崩落個所がある。 釈迦ケ岳と孔雀岳の間の狭い岩尾根は風が強く注意が必要。 |
写真
感想
10/26(土)曇り
AM6:00台風27号通過と午後から晴れることを期待し大坂を出発。
AM10:25旭・峠の登山口(太尾登山口)に予定より1時間遅れで到着。
国道168号線から旭・登山口への途上で、道路崩落工事のため道路規制が敷かれ1時間待ちに遭遇したため。
登山口では霧と北からの冷たい強風が出迎えてくれる。
兎に角寒い、上下のカッパを着込み完全武装で出発。
霧に覆われた緩やかな尾根道をゆっくりと登る。
尾根道は整備され美しい笹道と自然林が続くが、紅葉した山は全く見ることができない。
標高が高くなるに従い大きなブナやナラの樹林帯となる。
古田ノ森、千丈平を通過し、最後の急坂を登ると釈迦ケ岳だ。
PM12:50標高1800m釈迦ケ岳山頂に到達。
大きな青銅の釈迦如来像と1等三角点が設置されている。
風をよけ簡単な昼食をとるが寒く身体が冷える。
直ぐに、今日の泊まり楊子ノ宿避難小屋に歩を進める。
楊子ノ宿避難小屋までは釈迦ケ岳(1800m)、孔雀岳(1779m)、仏生ケ岳(1805m)の三山を通過する「大峯奥駈道」だ。
特に釈迦ケ岳と孔雀岳の狭い岩尾根は難所だ。
冷たい北西の風、風速は20m近い。
身体が風に煽られ宙に浮きそうになる。木や岩を掴み、態勢を低くし慎重に進む。この2時間近くは最近では感じたことのない緊張感の連続だ。
孔雀岳と仏生ケ岳の間はトラバースしながら進むので、風が弱くホットする。
PM16:00遅れたが楊子ノ宿避難小屋に無事に到着する。
本当に長い一日となった。
10/27(日)曇り後晴れ
AM5:00起床。
AM6:10重い荷物を残し小屋を出発、七面山に向かう。
出発して30分程で七面山の分岐になる。
ここで想定外の意図せぬ事態で先に進むことができない。
急遽、行き先を「大峯奥駈道」に変更し直進する。
先月、八経ケ岳・明星ケ岳に登ったので、今回の山行はその延長である釈迦ケ岳と明星ケ岳の「大峯奥駈道」の往復となる。
そして七面山のリベンジ、残る前鬼から熊野までの「大峯奥駈道」の課題が見えてきたと思えば良い。
AM8:35明星ケ岳に到着し折り返す変則的な山行になる。
その間、素晴らしい紅葉と霧氷のコラボに感嘆する。
そして色鮮やかな紅葉の落ち葉を踏みながらの歩は贅沢だ。
AM11:20楊子ケ宿避難小屋に戻る。
3時までには釈迦ケ岳に着きたいと思う。
今日は風はあるが昼頃から晴れ間が見えてきたので順調だ。
天候の回復とともに紅葉に染まる大峯の山脈が美しい。
釈迦ケ岳の山頂、七面山・東峰の垂直の岩壁、遠方には大普賢岳までが見える。
憑きのない時は悲しい。
本当に残念だ。
途中でカメラが岩に当たり故障してしまい、楽しみにしていた写真が撮れない。
こんな美しい光景が眼前に拡がっているのに。
PM15:05釈迦ヶ岳を通過。
PM17:00旭・峠の登山口(太尾登山口)に到着。
帰り道も間違え1時間以上のロス、最悪です。
PM21:00無事大阪に帰る。
GPSも10/27分が取れておらず手書き追加となる。
本当に最後の最後までチグハグで別の意味で忘れられない、心に残る山行になりました。
〈Kさんの手記〉
遙かなる山の呼び声
庭の片隅にある金木犀の花の良い香りが住まいを包みだした。
わたしは一気に咲き、秋の訪れを知らせるこの花の甘い香りが好きだ。
のんびり花の湯に浸かっているような気持ちになる。
今年はまた台風の多い秋である。米の取り入れが遅れ、山の誘いに答える余裕もなかったが、どうにか田仕事を終えることができた。いつまで続けることができるか知れないけれどできるまでやってみたいと思う。
台風27号が東北沖を抜けた日、大峰の山を歩いた。大峰は、まだ強い風の中にあった。
紅葉は始まっており、樹木が織りなす錦の綴れ織りが流れるガスのなかに見え隠れしていた。
目指すは七面山。釈迦ヶ岳に向かう笹に敷き詰められた広い尾根を風に翻弄されながら歩いた。古田の森は尾根の中間点、風雪に耐えてきた樹木が大峰の厳しさを語っている。
風が収まる気配は一向にない。
轟々とうなる風の中で急いで下山する人に出会う。近畿の山を歩く練馬の人であった。
「釈迦ヶ岳の他にいい山がありますよ」「奥駆けの道から登るんですか?」「七面山です。是非。」
三年ぶりに、山頂に立つ釈迦如来像に手を合わせて、大峯奥駆けにあって最大の難所、孔雀岳に向かう。四囲の山岳は全てガスのなか鎖が掛かる岩をよじ登っていく。孔雀から仏生岳に続く道は大峰にあって屈指の展望の良いところだが今日は諦めざるを得ない。
ひたすら順峰して楊子ケ宿へ歩いた。楊子ケ宿の小屋は、ロゴハウスつくりで気持ちよく泊めてもらった。『ゴミを捨てるなら山へ来るな』と書いてあったが、そのとうりである。
出るときT君が念入りに掃除をしてくれた。
夜、吹く風に、何度も目が覚めた。
そして、これから悪夢の山行が始まる。ガスが張っていたとはいえ、七面山の尾根に乗れず明星岳まで歩いてしまった。途中、五鈷嶺の樹氷を見たが・・・・・。再行を期することになった。その時、もう一度この山の話をしよう。
わたしにとって大峰は、山のなかの山、いつ行っても納得して帰れる山、登後感のよい山である。口当たりのよい山である。
コメント
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朝陽に霧氷がとても綺麗ですね。
翌日も霧が晴れなく残念な模様・・・・
26日太尾登山口に8時に着き強風の為に2時間車内で待機し意を決し出発して
釈迦ヶ岳の帰りにすれ違った二人組です
すれ違ってからは見る間にガスは晴れていき展望が利き気分は上々でした
「大峯奥駈道」魅力ある道です
よく覚えています。
その日は本当に風が強く、2人以外は誰ともお会いしていません。
三百名山大変ですね。
能郷白山きれいだったでしょう。
僕も今年残雪期に行きましたが、また行きたい山です。
ありがとうございました。
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