板敷山 庄内町の熊谷神社から送電線巡視道をたどる
- GPS
- 06:21
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 979m
- 下り
- 964m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
この方面には初めて行ったので、間違いもありました |
写真
感想
板敷山といっても知る人は少ないだろう。庄内と新庄を最上川沿いに結ぶR47は、明治時代の 開設でそれまでは最上川の南側の山中を越える「板敷越」が使われていたという。その道は、今の板敷山よりはもっと北側の土湯山辺りを通っていたらしいが、その名前の付いた「板敷山」に送電線巡視道を使って登れることを知り、いつかは行きたいものと考えていた。
今日は、昨夜の雨が上がったが雲が濃く風が強い。こんな機会に高い山は敬遠して、板敷山に行く。山形からR13、R47経由で庄内町に入り、立谷沢川を渡ってすぐに左折して上流に向かう。途中に「熊谷神社」への案内標識があり、板敷橋を渡って東岸を南下し、中村の「立谷沢第二発電所」の所から左折すると間もなく熊谷神社の広い駐車場がある。結構大きな神社のようで、まず参詣する。大きな鳥居をくぐり、水稲の「亀の尾発祥の地」の碑などを見て本殿にお参りする。
駐車場に戻り、出発準備。寒いし風が強いので雨具上下を着ける。ここから東に延びる林道は通行止めになっている。林道に入ると上に送電線鉄塔が見え、あの尾根に行くんだと思う。二股になり、林道は右股に伸びている。ここに「5↑」標識があるのでそのまま林道をたどると「安世波川砂防ダム」に出る。ここから左に曲がり沢の北岸に行くのがルートだと下山時に判ったのだが、ダムの標識に気持ちが向いてそのまま直進してしまった。やや南東に向かうようで違ったかとも思ったが、行くところまで行こうと進むと、杉林に入り道は途切れた。やっぱり間違いと分かり、引き返す。「5↑」標識まで戻るとここから北側に細い踏み跡がある。どうもここから登るらしい。
小休止の後、その急坂を登る。尾根に出ると、少々藪がうるさいが、足下は一応の踏み跡が続いている。両側が切れ落ちた急な尾根だが樹木が茂り危険はない。なだらかな杉林になると踏み跡は怪しくなるが、左に鉄塔が見えるので鉄塔めがけて進むと送電線下の切り開きに出た。ここが「5番鉄塔」で鉄塔からは東に尾根伝いに切り開きが続いているのが見える。巡視道も1mほどの幅でしっかりと付けられている。5番から少し下ると「4.5.6分岐」の標識に出る。帰りはここから下ればいいようだ。そのままなだらかに登ると「6番」で、その上で巡視道は切開きから左にずれている。左の樹林の中に入ると、風が弱まっているので休憩。巡視道とは別の幅のある古い作業道が北側から合流し、トラバース気味に進むと、「7↑」の標識があり、右に曲がる。急な登りで「7番」に出る。立谷沢川西側の山々とその上に庄内平野が見えるようだが、雲が厚い。次の「8番」には最初はなだらかだが、左の杉林を抜けると急登になる。急斜面にジグザグに付けられた巡視道を登り「8番」に着く。ここからはなだらかになり、少し先に530.4mの四等三角点「霧ヶ峰」があるはずだが、判らずに通過して「9番」に出る。送電線はまっすぐ東に伸びているが、「10番」までの間に沢が入り込んでいて、巡視道は9番から北側のブナ林に入る。新緑の気分のいいブナ林にはイワウチワが群落をなしている。登って少し下ると「9.10分岐」の標識に出る。どうやらここに北側から登れるらしい。通過して進むと少し下って杉林に入る。まだ残雪があり道は途切れる。かといって雪上を辿れるほどの残雪ではないので道を探しながら進む。この辺はもう庄内と最上との境の稜線をたどっている。登りになると残雪もなくなり、「10番」に出る。笹薮の中に付けられた巡視道を東に進み、「11番」に出る。板敷山山頂まではなだらかな稜線だが、一度下って沢筋に入り、登り返す。この沢は雪でふさがっていて、対岸の道の続きをめがけて適当に下ってから登ると「12番」はすぐで、その10mほど手前に629.8mの二等三角点がある。鉄塔の下で風を避けて昼食にする。熊谷神社から間違わずに来れば2時間ちょっとで登れるだろう。
山頂から東を見ると送電線の切開きは延々と続いており、戸沢村側に下れるようだ。東には神室山系が見えるのだろうが雲に隠れている。昼食後に100mほど進んでみたが、急な下りになっているので戻る。
下山にする。少し雲が上がってきて、北側に土湯山の無線中継所が見えてきた。その北に鳥海山が見えるのだろうが残念だ。「9.10」分岐まで来て、時間は大丈夫なようなので、分岐から北側の道を探ることにする。ブナ林の中下ると「山の神」石碑がある。明治38年と書いてあり、この道はその時代からあるのだろう。さらに下ると細い杉林に入るが残雪と倒木で通りにくくなっており戻ることにする。分岐まで戻って休憩。あとは巡視道を下り、「4.5.6」分岐から南に入る。急な山腹をジグザグに下って杉林を抜けると沼に出た。「←5」標識があり、ここが巡視道の正規の入口のようだ。ここで雨具を脱ぐ。後は車道歩きだ。10分かからずに鉄柱を渡してある橋で沢を渡り「安世波川砂防ダム」標識に出る。朝によく考えるとここから登れたはずだが、初めて来る山では仕方ないだろう。後は林道を熊谷神社駐車場に戻る。
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