記録ID: 450584
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ハイキング
北陸
北陸道を歩く（4） 高岡〜高田
2014年05月11日(日) 〜
2014年05月13日(火)
新潟県
富山県
4万K旅人
体力度
1
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
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11日
6：04高岡駅-11：29萩浦橋（神通川）-13：35今川橋（常願寺川）-16：00早月橋（早月川）-17：28魚津（民宿茶弥）
12日
3：52魚津-8：00愛本橋（黒部川）-12：35境橋（境川）-13：20親不知区間入口-16：19子不知区間終了（勝山トンネル出口）-16：44青海（加茂屋）
13日
3：03青海-6：24久比岐ロード入口（中宿）-11：32久比岐ロード出口（名立）-13：41谷浜駅-15：13居多神社-16：59高田駅
6：04高岡駅-11：29萩浦橋（神通川）-13：35今川橋（常願寺川）-16：00早月橋（早月川）-17：28魚津（民宿茶弥）
12日
3：52魚津-8：00愛本橋（黒部川）-12：35境橋（境川）-13：20親不知区間入口-16：19子不知区間終了（勝山トンネル出口）-16：44青海（加茂屋）
13日
3：03青海-6：24久比岐ロード入口（中宿）-11：32久比岐ロード出口（名立）-13：41谷浜駅-15：13居多神社-16：59高田駅
| 天候 | 11日：晴 12日：朝1hほど小雨、のち曇り 13日：晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
12日に歩いた親不知子不知区間は、終始、身の危険を感じる区間である。 入口からすぐに桟道になっており、これは景色が楽しめると思ったのも束の間でした。300mほど進むと行き止まり。しかも道路に入れないようにかなり高い柵があり、入口まで引き返し、近くにいた工事関係者に「歩行者が歩く道は別にあるのですか？」と尋ねた所、「ここを通るしかない」と教わった。 再び桟道を進み、行き止まりの地点で柵を越え、道路に入り、右側通行で歩き始める。桟道は途中何ヶ所もあるが、新潟方面に向かう人には役に立ちません。 道路を横断する危険と柵を跨ぐのに転倒するおそれがあるからです。 これまで私が経験した最難関個所と言えます。 歩道のない洞門とトンネルが延々と14.5Kmも続きます。躓かないように、大型車の風に巻き込まれないように、壁に持たれるよう重心を傾け、帽子は飛ばされないように握りしめて、砂塵が目に入らぬように細目にし、対向車が来ないと分かれば、急ぎ足で前進し、危ないと感じた時は立ち止まり、時には身をかがめたりしながらの3時間でした。 駒返しトンネルを抜けた辺りで、やっと終わったと思ったら、少しして子不知区間が始まります。勝山トンネルを抜けたら、危険区間は終了です。 貴重な経験でしたが、二度と歩きたくないと思います。 東海自然歩道の三大難所は自分が注意すれば決して危険はないと思いましたが、今回はドライバーがこちらに気づいてくれているだろうかが非常に心配でした。 房総半島にも同様に怖いトンネルがいくつか続きますが、長さが比べ物になりません。 |
写真
大門の町並み。新聞を取りに出てきたオジは大変な話し好きで、この辺りは庄川の水を使った曝しが盛んで呉羽の布はここで全部漂白していたとか。今は東洋紡になったけど云々。
5/11 7:06
大門の町並み。
新聞を取りに出てきたオジは大変な話し好きで、この辺りは庄川の水を使った曝しが盛んで呉羽の布はここで全部漂白していたとか。今は東洋紡になったけど云々。
新聞を取りに出てきたオジは大変な話し好きで、この辺りは庄川の水を使った曝しが盛んで呉羽の布はここで全部漂白していたとか。今は東洋紡になったけど云々。
富山県射水市を歩いているのに、『新潟県大島村』の石碑。どうしてなんだろう？通行人に聞いてもわからない。でもこの辺りは大島だとか。
5/11 7:31
富山県射水市を歩いているのに、『新潟県大島村』の石碑。どうしてなんだろう？
通行人に聞いてもわからない。でもこの辺りは大島だとか。
通行人に聞いてもわからない。でもこの辺りは大島だとか。
俵盤持石が何個も並んでいます。
よく見ると、石には文字が彫られています。おそらく石を運んできた人の名前でしょう。
よく見ると、石には文字が彫られています。おそらく石を運んできた人の名前でしょう。
法華塔と祠の間で、土管を繰り抜いたような所に石仏が鎮座しています。
しばしば見かけるが、やはり雪害対策であろう。
しばしば見かけるが、やはり雪害対策であろう。
『五郎工務店』
五郎は名前ではなく姓なのに驚きました。
何軒か五郎姓がありました。
五郎は名前ではなく姓なのに驚きました。
何軒か五郎姓がありました。
どれが立山（雄山）かは判らないが、自分なりに想像して歩くのも楽しい。地元の人に聞いても、ほとんどの人がわからないと言います。
「全部で立山連峰です」と帰ってくることもあります。小中学校で故郷の山名を教えて欲しいです。
5/11 12:19
どれが立山（雄山）かは判らないが、自分なりに想像して歩くのも楽しい。
地元の人に聞いても、ほとんどの人がわからないと言います。
「全部で立山連峰です」と帰ってくることもあります。小中学校で故郷の山名を教えて欲しいです。
地元の人に聞いても、ほとんどの人がわからないと言います。
「全部で立山連峰です」と帰ってくることもあります。小中学校で故郷の山名を教えて欲しいです。
道中で「六方積み」の美しい石垣を見てきたが、わざわざ「玉石乱層積」と表示された堤防があり、思わずパチリ。どうしてわざわざ表示しているのだろう。
1
5/11 13:37
道中で「六方積み」の美しい石垣を見てきたが、わざわざ「玉石乱層積」と表示された堤防があり、思わずパチリ。
どうしてわざわざ表示しているのだろう。
どうしてわざわざ表示しているのだろう。
豊沢団吉碑、筆塚はわかるが、右端の「按鍼塚」は「三浦按針」に関わりがあるのだろうか？
支えるのも容易じゃないと思うが、街道を覆うような見事な松を残して欲しい。
「鶴来岩＊吉」は力士の四股名のようである。街道筋には力士や行事の墓や碑が目立ちました。
中央は剣岳だろうか。
右奥の最も雪の多いのが立山（大汝山）だろうか。
右奥の最も雪の多いのが立山（大汝山）だろうか。
川の水、中洲の石、堤防の木々、橋のように見える列車、アルプス、空、どれもこれも美しい。早月川です。
少し前にも岩戸山塚があったが、「岩戸山」も「朝風」も力士名であろう。
珍名さんに出会いました。
『四月朔日』と書いて『ワタヌキ』と読むことは知っていましたが、実際の出会ったのは初めてです。
『四月朔日』と書いて『ワタヌキ』と読むことは知っていましたが、実際の出会ったのは初めてです。
石敢当。沖縄ではいくらでも見かけるが、本州では珍しい。沖縄出身の人が建てたのだろうか。
里程標。越中、越後の国境まで5里25町20間。
5☓3927+25☓109.1+20☓1.8＝22398.5m
約22.4kmである。
5/12 7:09
里程標。
越中、越後の国境まで5里25町20間。
5☓3927+25☓109.1+20☓1.8＝22398.5m
約22.4kmである。
越中、越後の国境まで5里25町20間。
5☓3927+25☓109.1+20☓1.8＝22398.5m
約22.4kmである。
蔵の窓扉の内側にも装飾があります。初めてみました。
「龍」は水神で火除のため、扉内側の大国様は豊作、大漁など富の象徴として施されたと思います。
5/12 8:45
蔵の窓扉の内側にも装飾があります。
初めてみました。
「龍」は水神で火除のため、扉内側の大国様は豊作、大漁など富の象徴として施されたと思います。
初めてみました。
「龍」は水神で火除のため、扉内側の大国様は豊作、大漁など富の象徴として施されたと思います。
盤持石。昨日、見かけたのは俵型で大きかったが、今日のは饅頭型でやや小ぶり
である。
である。
消雪装置の断面形状はわかりましたが、構造はシールが張ってあってわかりませんでした。かなりしっかりしたものであることがわかります。
1
5/12 10:38
消雪装置の断面形状はわかりましたが、構造はシールが張ってあってわかりませんでした。
かなりしっかりしたものであることがわかります。
かなりしっかりしたものであることがわかります。
この地点は絶壁を切り開いて道が作られたそうです。その喜びを「新しい道は砥石のように滑らかで、矢のように真っ直ぐである」と表現した「如砥如矢」が絶壁に刻まれています。
1
5/12 14:20
この地点は絶壁を切り開いて道が作られたそうです。その喜びを「新しい道は砥石のように滑らかで、矢のように真っ直ぐである」と表現した「如砥如矢」が絶壁に刻まれています。
反対側を金沢に向かって歩く青年がいました。道路越しに会話をして、お互いの安全を願いました。
駒返トンネル。まだまだ難所が続きます。
海は見えても、能登も佐渡も見えませんでした。快晴ならば見えるようです。
海は見えても、能登も佐渡も見えませんでした。快晴ならば見えるようです。
浦本駅近くの住宅とは思えないので、漁師の作業小屋と思われる。中の構造に興味がわく。1階なのか2階なのか。1階部分はやけに天井が高いようだ。
5/13 7:03
浦本駅近くの住宅とは思えないので、漁師の作業小屋と思われる。
中の構造に興味がわく。1階なのか2階なのか。1階部分はやけに天井が高いようだ。
中の構造に興味がわく。1階なのか2階なのか。1階部分はやけに天井が高いようだ。
久比岐ロードのほぼ中間点、能生駐輪場。
風車は遠くから見えるので格好のランドマークです。
次は名立の風車を目印に気合を入れます。
風車は遠くから見えるので格好のランドマークです。
次は名立の風車を目印に気合を入れます。
後方を振り返ると、風車と越前丸とトットコ岩が一枚に収まりました。
時々、振り返りながら進めるのも歩き旅のメリットです。
時々、振り返りながら進めるのも歩き旅のメリットです。
風や時間によって海の色が変わります。
蜃気楼も能登も佐渡も見れなかったが、そこそこ納得しています。
蜃気楼も能登も佐渡も見れなかったが、そこそこ納得しています。
陽気な外人のツーリストです。
止まって陽気に声を掛けてくれたが、笑顔を残して去って行きました。
止まって陽気に声を掛けてくれたが、笑顔を残して去って行きました。
筒石漁港の近くでは高台で農作業をする女性が目立ちました。男は海へ女は畑へでしょう。彼女らの足であるシニアーカーが、路側帯に何台も止まっていました。
5/13 10:11
筒石漁港の近くでは高台で農作業をする女性が目立ちました。男は海へ女は畑へでしょう。彼女らの足であるシニアーカーが、路側帯に何台も止まっていました。
久比岐ロードには快適なトンネルが何ヶ所もあります。車が通らない。ごみがない。明るい。
廃線になった鉄路を利用しているようです。これは大抜トンネルの入口です。
5/13 10:59
久比岐ロードには快適なトンネルが何ヶ所もあります。
車が通らない。ごみがない。明るい。
廃線になった鉄路を利用しているようです。これは大抜トンネルの入口です。
車が通らない。ごみがない。明るい。
廃線になった鉄路を利用しているようです。これは大抜トンネルの入口です。
大抜トンネルの出口です。どんな景色が切り取られるのか楽しみに歩いていました。
進路が怪しくなります。よ〜くみると草薮の中に鎖が見えます。これを越えて行きます。最初の鎖から僅か8分ほどの冒険でした。
さすがに疲れて、宿をとった谷浜駅まで電車で戻ることもあり、春日山へ登るのは断念しました。
感想
高岡から高田までの北陸道は街道歩きとしては素晴らしいコースです。但し、親不知子不知区間を除いての話です。この区間を歩行者が安心して通行できるように整備されれば、街道歩きのファンが多数、訪れるようになり、口コミや雑誌で紹介される機会が増えると感じます。
豊富な石仏・石碑、様々な雪害対策（道路、商店、民家、寺社、お堂、祠など）、宿場の町並み、道路元標、美しい民家や石垣、多くの神社・仏閣、廃線を利用したトンネル内の通行、潮風を満喫できる久比岐自転車歩行者専用道路、橋、そして山々や川に海、空、風などの自然、歴史や文学作品縁の地も多く知的喜びもくすぐられます。珍しい名字にも多数出会います。
有名なスポットを足早に回るのはツアーであって、観光ではない。五感を働かせながら、ゆっくりと歩いていることが観光そのものである。”光を観じる”ことの楽しさを改めて知る北陸である。
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