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Yamareco

記録ID: 456933
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ハイキング
伊豆・愛鷹

伊豆天城、観音山と石仏群

2014年05月31日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:53
距離
6.3km
登り
469m
下り
469m
歩くペース
ゆっくり
1.51.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

08:25 登山口そば駐車スペース
09:04 石仏群ハイキングコース終点
09:50 観音山 山頂(713地点)
11:27 ルート最高地点(800地点)
11:53 790地点南尾根から外れる
12:38 林道に到着
13:18 登山口そば駐車スペース
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
観音山石仏群登山口の先50メートルくらいのところに、2台程度の駐車スペースあり。
コース状況/
危険箇所等
石仏群ハイキングコース終点から林道までは、一般コースではありません。登山ポスト、トイレ等なし。観音山稜線上は、切り立った岩稜(海底火山の噴出物が堆積したもの)で、ちょっと崩れやすい石などもあるので、注意が必要。あと、動物的な意味で注意も必要(>_<;(詳しくは感想を。。。)
駐車スペースは植林の中、2台程度の広さ。
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駐車スペースは植林の中、2台程度の広さ。
少し戻って、ここが登山口。
少し戻って、ここが登山口。
すぐに、古い石仏が現れます。
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すぐに、古い石仏が現れます。
枝打ちをして明るい植林の中の気持ちよい道。
枝打ちをして明るい植林の中の気持ちよい道。
石仏群終点までは、道標が完備されています。
石仏群終点までは、道標が完備されています。
途中で沢を渡ります。空気も水も冷たくて気持ちいい。
途中で沢を渡ります。空気も水も冷たくて気持ちいい。
途中の六地蔵。
しばらく沢沿いに登ります。きれいなナメがあったりします。
しばらく沢沿いに登ります。きれいなナメがあったりします。
石仏群終点の下窟27体の石仏。コケが緑のじゅうたんのようできれい。
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石仏群終点の下窟27体の石仏。コケが緑のじゅうたんのようできれい。
上窟11体。観音山へのルートは、上窟の右から、稜線に出ます。
上窟11体。観音山へのルートは、上窟の右から、稜線に出ます。
上窟のわきを登って尾根に。
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上窟のわきを登って尾根に。
すぐ、大岩。右を巻きました。
すぐ、大岩。右を巻きました。
巻いている途中、荒々しい大岩を見上げて。
巻いている途中、荒々しい大岩を見上げて。
さらに尾根を登ると、また岩が。ここは直登します。
さらに尾根を登ると、また岩が。ここは直登します。
はがれやすい石もあるので、注意。
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はがれやすい石もあるので、注意。
大岩を登りきると、一気に展望が開けます。
大岩を登りきると、一気に展望が開けます。
南には鉢ノ山のきれいなスコリア丘が。
南には鉢ノ山のきれいなスコリア丘が。
北西には登り尾が見えます。
北西には登り尾が見えます。
観音山の頂上(713地点)。
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観音山の頂上(713地点)。
切り立った岩岩しい稜線が続きます。
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切り立った岩岩しい稜線が続きます。
岩の上に松の木が。ここからの眺めはすばらしいです。
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岩の上に松の木が。ここからの眺めはすばらしいです。
登り尾から東猿山への稜線が見えます。一番高い台形は、1085峰。カシミールによれば、そのわきに、青スズ台が頭を覗かせているはず。
登り尾から東猿山への稜線が見えます。一番高い台形は、1085峰。カシミールによれば、そのわきに、青スズ台が頭を覗かせているはず。
ルート中ずっと、山つつじ?がきれいでした。
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ルート中ずっと、山つつじ?がきれいでした。
こんなとんがった岩峰も。
こんなとんがった岩峰も。
とんがった岩峰の上から、さっきの松の木の岩峰を見る。
とんがった岩峰の上から、さっきの松の木の岩峰を見る。
ふたつの岩峰。どちらも、通過は左を巻きました。
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ふたつの岩峰。どちらも、通過は左を巻きました。
国土地理院の地図で、点線が通過している峠。道はほとんど消えてるみたいです。
国土地理院の地図で、点線が通過している峠。道はほとんど消えてるみたいです。
その後は森の中の落ち着いた稜線ですが、時々こんなところが現れます。
その後は森の中の落ち着いた稜線ですが、時々こんなところが現れます。
地図の等高線800メートル峰。ここから790に向けて進路を南へ。
地図の等高線800メートル峰。ここから790に向けて進路を南へ。
790に向かう稜線上には、こんな赤ペンキあり。
790に向かう稜線上には、こんな赤ペンキあり。
790地点。
790南尾根から、事情あってやむなく尾根をはずれて飛び出た沢。がらがらの急斜面。
790南尾根から、事情あってやむなく尾根をはずれて飛び出た沢。がらがらの急斜面。
ちょっと落ち着いてきた(でも急斜面は変わらず)。
ちょっと落ち着いてきた(でも急斜面は変わらず)。
ヤブの中を高巻いてようやく越えた滝。これは降りられないわ(^_^;
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ヤブの中を高巻いてようやく越えた滝。これは降りられないわ(^_^;
必死の思いで、何とか林道にたどり着いた。黄色い花の草はきれいだけど、鈎針のようなとげとげで、恐ろしくやっかい。
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必死の思いで、何とか林道にたどり着いた。黄色い花の草はきれいだけど、鈎針のようなとげとげで、恐ろしくやっかい。
林道途中、多分790峰。恐ろしかった。。。
林道途中、多分790峰。恐ろしかった。。。

感想

最初に書いてしまいますが、山でこれだけ恐ろしい思いをしたのは、生まれて初めてです。。。

観音山は伊豆天城の一番南の地域で、登り尾から、三筋山・青スズ台の稜線へ続く山並みの南の尾根上にあります。ここだけ岩がちで切り立っていて、気持ちいい明るい稜線になっています。けれども、天城山域の中でも最も人の少ない地域のようです。国土地理院の地図に書かれている点線の道は、ほぼ廃道でなくなっている状況ですが、稜線には、薄い踏み跡はあります。

石仏群は、そんな観音山の岩(伊豆がまだ海の中だったころ、海底火山の噴出物の堆積したもの)に刻まれています。石仏群までは、道標はしっかりしています(あんまり人は来ないみたいですけど)。
登山口から、なだらかな斜面の、きちんと枝打ちされた明るい植林の森の中の道が続きます。しばらく行くと、沢を越え、さらに沢沿いに登っていくと、1時間かからずもっとも大規模な石仏群に。こんな山奥に、よく作ったものですね。
石仏群の脇から尾根に上がると、小さな石の祠があり、そのすぐそばで、1メートルを軽く越える見たこともない大きなヤマカガシが。驚かせてしまったようです。

尾根を進むと、すぐ大きな岩。これは右を大きく巻いて尾根に登り返します。次に出てくる岩場は、直登します。登りきると、すばらしい眺めが待っています。そこから稜線まではすぐです。
切り立った岩がちな稜線は、ヤブもあまり多くなく、気持ちよく進めます。一番上に松の木のある大きな岩峰、越えて振り返ると槍の穂先のようなとんがった岩峰が続きます。どちらも、上まではすぐ登れますが、そこから先は切り立っていて、降りられそうに見えず、左を巻きます(振り返って見ると、何とか降りられそうにも見えますが)。
その後は、ちょっと落ち着いて基本森の中の尾根歩きですが、時々岩峰が現れます。大抵、てっぺんには行けるけれど、そのまままっすぐ降りられないので、巻く踏み跡があります。

地図上、790峰のすぐ北東の800メートル峰で、790峰へ進路を変え、そのまま南尾根を下って、点線(痕跡を見つけるつもりだった)を経由して、林道へ出るつもりでした。
790峰手前の鞍部あたりから、時々、とても低いモーター音のような音が聞こえるのです。最初、遠くで林業関係の作業をしているのかと思っていました。790峰に到着すると、少し音は近づいている感じでした。
そのまま下っていくと(若干ヤブが濃くなってきたものの、赤いペンキが木についていたので、ルート的にはありだなと考えていた)、前方でざざっと多分シカと思われる影が斜面を駆け下り、さっきの低いモーター音が、割とすぐそばで聞こえたのです。それで真っ青になりました。今度はすぐ分かりました、それがモーター音なんかではなく、相当大きな動物の明らかに威嚇するうなり声だということが。
帰ってから調べると、静岡県の資料では、伊豆にはもうクマはいないと書かれていますが、間違いなくあれはクマだと思います。もしかしたら子ども連れで、近づいてくる自分たちに対する警告だったのかもしれません。。。明らかに怒っていました。。。風向きとしては、自分たちが風上に位置していました。
後ずさりして、右手の沢の方向に逃げました。そちらは早く進みやすく、帰りの方向としても正しかったので。急斜面のガレガレの沢でしたが、とても逆戻りできるわけもなく、植生のある境界をザイルを使って必死で下りました。地図上では、下の林道わきの沢まで大した距離ではなかったのですが、なかなか進めません。ガレから岩になってきた沢を下りつつ、出るなよ出るなよと考えていたにもかかわらず、やっぱりありました、滝(>_<;(だから沢は嫌なんだ) 大きくヤブの中を巻いて何とか滝下に出て、クマもいなくて登りなら結構楽しそうな沢を必死で降り、何とか下の沢に出ました。沢を渡渉し、とげとげの草を掻き分けて林道に出たときには、あちこちすりむいて土まみれでした。。。途中、地図上の点線を二度横切ったはずですが、まったく気付きませんでした。新山峠への道もすでに廃道化しているようです(追記:新山峠への道は、どうやら地図と違って林道の終点から沢の右岸を通っているようです)。
林道を下っている時も、ちょっとまだ怖かったです(^^;

沢を必死で降りる途中、また小さなヤマカガシがいたのですが、そこではっと気付きました。石仏の上の祠、あれは石仏とは何の関係もない山の神の祠で、大きなヘビは、その守り手か、あるいは山の神そのものだったのではないかと。どうやら、山の神を怒らせてしまったようです(山の神は気まぐれですし、写真をぱちぱち撮ったのや、女性連れだったのが気に食わなかったのかも)。
ばかばかしいと思うかもしれませんが、山は、人間の世界とは違いますからね(だから、祠とヘビの写真はなし)。

車に帰り着いて、集落内に戻った時の安心感といったら。。。
結局山行中は食事できず、稲取でおいしい魚を食べて気をとりなおしました(^^;

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コメント

前の日記に失礼します。
失礼とは思いますが。まだ現役(ヤマレコ)のようでしたので、
書き込みさせていただきます。
ここは隠れた歴史的名峰?ですね。梨本のご老体にお聞きした
ところ、「子供の頃に親と登って供養した時には、数がもっと
あってお顔もあったんですよ。」との事でした。多分70年くら
いまえのお話しかと思います。

今回のルートは破線ルートでしょうか?完全オリジナルのルート
でしょうか?随分苦労されたようで・・。安全第一で!
尚、伊豆の山にも熊がいると思います。2003年頃旧天城トンネ
ルから旧峠に向かう廃道で、大きな熊の糞を見つけております。
今後行くことがあったらお気を付け下さいね。
2020/7/3 17:20
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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