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Yamareco

記録ID: 4653726
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ハイキング
甲信越

清流と天然杉 俎倉山(新発田)

2022年09月05日(月) [日帰り]
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blueblu その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:21
距離
7.1km
登り
718m
下り
718m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:44
休憩
0:38
合計
6:22
9:03
186
スタート地点
12:09
12:47
158
15:25
ゴール地点
天候 晴れ 新発田市街の最高気温33度 風弱い。林内は思いのほか涼しかったですが,最後の急登はやっぱり暑かったです。
過去天気図(気象庁) 2022年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口の道脇の駐車帯を利用。7〜8台は可能です。
コース状況/
危険箇所等
・とてもよく整備されています。ありがとうございます。3年前のレコにはなかったお助けロープが今はありました。
・山頂部分を除くコースの七割は沢沿いにて(沢名は琴沢またはコト沢),ヘツリないしヘツリ気味のところが多いです。とくに最初の琴沢本流徒渉点から次の支沢徒渉点までの約250m間は割と厳しめのヘツリで,傾斜のある岩盤上をお助けロープとアンカーステップで渡っていく場所が4回くらい出てきます。その他,断崖のそばのヘツリ道も数か所あり。整備がゆきとどいているので気を付けて通れば難しくないです。
・迷うような分岐はありません。大きく曲がるところには道標が,徒渉箇所の対岸には赤テープが出ています。
・俎倉山のルート案内・地名は下記の個人サイトがわかりやすいです。ありがとうございます。
https://anineco.org/130629.html
https://blog.goo.ne.jp/ja0efr/e/d709adbaddafca089c127f3f4ccab64d
その他周辺情報 ・俎倉山周辺は,新潟では希とされる天然杉の生育地で,とくに俎倉山〜岩岳間の加治川左岸は「俎倉山自然環境保全地域」等に指定されています。
新潟県
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kankyotaisaku/1214413730659.html
林野庁(下記の59番)
https://www.rinya.maff.go.jp/kanto/apply/publicsale/keikaku/hogorin/3-kisyoukotaigun.html
個人ページ「越後の天杉日記」
http://tensugi.blog119.fc2.com/blog-entry-180.html
・保全地域ではありませんが今日の登山コース上も,落葉樹と杉の混交が中腹から尾根近くまで続きます。そのうちの一部は(大部分は?)天然杉なのでしょう。
登山口から15分くらい歩いて人工林を抜けると,琴沢本流の徒渉点に着きます。対岸は矢印のように歩けるようにステップ・ハシゴ等が整備されています。
2022年09月05日 09:26撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 9:26
登山口から15分くらい歩いて人工林を抜けると,琴沢本流の徒渉点に着きます。対岸は矢印のように歩けるようにステップ・ハシゴ等が整備されています。
ブナの大木しゅつげん。この沢沿いは落葉樹の種類が多く,それに杉が混ざってくる独特な植生です。
2022年09月05日 10:00撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 10:00
ブナの大木しゅつげん。この沢沿いは落葉樹の種類が多く,それに杉が混ざってくる独特な植生です。
またブナの大木。このあたりに落ちてるブナの実はサイズ大きめでした。
2022年09月05日 10:15撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 10:15
またブナの大木。このあたりに落ちてるブナの実はサイズ大きめでした。
♪右側に琴沢本流の沢音をききながら緩い道を進んでいきます。
2022年09月05日 10:30撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 10:30
♪右側に琴沢本流の沢音をききながら緩い道を進んでいきます。
何度か横切る支沢の水は透明できらきらです。それに,雪渓から流れてくるわけでもないのに水がものすごく冷たい沢もあります。
2022年09月05日 10:36撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 10:36
何度か横切る支沢の水は透明できらきらです。それに,雪渓から流れてくるわけでもないのに水がものすごく冷たい沢もあります。
もうちょっと上流側の支沢の水を飲んでみたところ,刺激の少ないまろやか〜な水でした。
2022年09月05日 10:35撮影 by  DMC-GF5, Panasonic
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9/5 10:35
もうちょっと上流側の支沢の水を飲んでみたところ,刺激の少ないまろやか〜な水でした。
コースの上流側は,流理模様がきれいな流紋岩です。ここが最後の徒渉点です。
2022年09月05日 11:36撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 11:36
コースの上流側は,流理模様がきれいな流紋岩です。ここが最後の徒渉点です。
急坂を登ること約20分,山頂手前で急に展望が開けます。やったー(^^♪ 急峻な蒜場山の西面が目に入ります◎
2022年09月05日 12:05撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 12:05
急坂を登ること約20分,山頂手前で急に展望が開けます。やったー(^^♪ 急峻な蒜場山の西面が目に入ります◎
その右は,棒掛山,津川の盆地,その向こうに雲をいただく御神楽岳です♪
2022年09月05日 12:05撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 12:05
その右は,棒掛山,津川の盆地,その向こうに雲をいただく御神楽岳です♪
山頂標ウラのヤブの向こうに蒜場山。
2022年09月05日 12:41撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 12:41
山頂標ウラのヤブの向こうに蒜場山。
ここから山頂展望を数枚。俎倉山北峰(「天狗の庭」というらしいです。今日は行きませんでした)のよこっちょに焼峰山,右奥に西ノ峰〜赤津山のギザギザの稜線,さらに遠い最奥部には雲をかぶった飯豊主稜線...と,加治川をめぐる峰々の重層っぷりを眺めます。二ツ峰の尖峰が目立ちます。飯豊は本当に奥深い...
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ここから山頂展望を数枚。俎倉山北峰(「天狗の庭」というらしいです。今日は行きませんでした)のよこっちょに焼峰山,右奥に西ノ峰〜赤津山のギザギザの稜線,さらに遠い最奥部には雲をかぶった飯豊主稜線...と,加治川をめぐる峰々の重層っぷりを眺めます。二ツ峰の尖峰が目立ちます。飯豊は本当に奥深い...
その右は,岩岳を前衛にした蒜場山が,どーん。
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その右は,岩岳を前衛にした蒜場山が,どーん。
南西側は,切り立った八ツ峰の向こうに,川内山塊の山々が折り重なって見えます。
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南西側は,切り立った八ツ峰の向こうに,川内山塊の山々が折り重なって見えます。
その拡大。この眺めを目に焼き付けて,下山でーす。
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その拡大。この眺めを目に焼き付けて,下山でーす。
一か所だけ平野側の展望があり,真木山の肩ごしの新発田の街の向こうに,日本海が見えました。
2022年09月05日 13:22撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 13:22
一か所だけ平野側の展望があり,真木山の肩ごしの新発田の街の向こうに,日本海が見えました。
登山道沿いの遭難者慰霊碑に行きかえり黙礼します。遭難された方のお名前を冠した地名が伝えられているようです。
2022年09月05日 13:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 13:46
登山道沿いの遭難者慰霊碑に行きかえり黙礼します。遭難された方のお名前を冠した地名が伝えられているようです。
ヘツリ区間を過ぎ,最初の本流徒渉点に戻ってきました。沢の下流部は岩盤が花崗岩で,上流から落ちてきた流紋岩の岩塊も点在しています。清流ですね〜。
2022年09月05日 15:06撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 15:06
ヘツリ区間を過ぎ,最初の本流徒渉点に戻ってきました。沢の下流部は岩盤が花崗岩で,上流から落ちてきた流紋岩の岩塊も点在しています。清流ですね〜。
左岸側からもう一度徒渉点を振り返ります。左下のロープ沿いの先は,矢印のところに張ってあるロープ沿いに進む感じです。この暑い時期,どなたにもお会いしませんでした。楽しい時間をありがとうございました。
2022年09月05日 15:08撮影 by  DSC-RX100, SONY
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9/5 15:08
左岸側からもう一度徒渉点を振り返ります。左下のロープ沿いの先は,矢印のところに張ってあるロープ沿いに進む感じです。この暑い時期,どなたにもお会いしませんでした。楽しい時間をありがとうございました。
うひょ♪,ツレサギソウ属はっけんです◎
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うひょ♪,ツレサギソウ属はっけんです◎
根もとに,てかてかした丸っこい,縁が波打つ葉が二枚,対についていて,
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根もとに,てかてかした丸っこい,縁が波打つ葉が二枚,対についていて,
花の構造がこんなかんじなツレサギソウ属は,「ジンバイソウ」のようです。
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花の構造がこんなかんじなツレサギソウ属は,「ジンバイソウ」のようです。
ほんと,精巧なというか,独特な造形です。「送粉昆虫が成熟した花の蜜を吸う時に花粉塊が付きやすいように(虫の)吸蜜姿勢に合わせて距の形態が変化している」のがツレサギソウ属だそうです(榎本ほか, 2021より)。ひょえ〜。距の内容物に泡が入っているのも見えます。
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ほんと,精巧なというか,独特な造形です。「送粉昆虫が成熟した花の蜜を吸う時に花粉塊が付きやすいように(虫の)吸蜜姿勢に合わせて距の形態が変化している」のがツレサギソウ属だそうです(榎本ほか, 2021より)。ひょえ〜。距の内容物に泡が入っているのも見えます。
午後の陽にかがやくジンバイソウ。ここには少なくとも三株育ってました。元気でな...
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午後の陽にかがやくジンバイソウ。ここには少なくとも三株育ってました。元気でな...
今日,登山口から山頂近くまで,無限に彩ってくれていたのはキンミズヒキです。
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今日,登山口から山頂近くまで,無限に彩ってくれていたのはキンミズヒキです。
秋になってキク科のお花多めでした。オオカニコウモリに,
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秋になってキク科のお花多めでした。オオカニコウモリに,
咲き始めのクルマバハグマ。
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咲き始めのクルマバハグマ。
オクモミジハグマは,
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オクモミジハグマは,
あちこちで開花中でした。くるりんがスマート。
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あちこちで開花中でした。くるりんがスマート。
そして,足元でどうもどうも,と言ってくるガンクビソウ。
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そして,足元でどうもどうも,と言ってくるガンクビソウ。
地味に見えるホツツジの白。
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地味に見えるホツツジの白。
ミヤマカラマツ。なんか遅咲きの株か...
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ミヤマカラマツ。なんか遅咲きの株か...
〆はシソ科で。ちくちくなキバナアキギリと、
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〆はシソ科で。ちくちくなキバナアキギリと、
ジャコウソウに見送られて山をおりました。
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ジャコウソウに見送られて山をおりました。

感想

飯豊山地の一角,加治川をめぐるハードル高めの山々のなかで,唯一自分の手に負えそう?な俎倉山に登りました。天然杉もあるらしい森を抜ける間,次々と現れる沢水のキラキラに心うばわれました。

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