羽州街道（桑折〜新庄）

2014年08月26日(火) 〜 2014年08月29日(金)

• GPS: --:--
• 距離: ---km
• 登り: ---m
• 下り: ---m

コースタイム

8/26 6：59桑折駅-9：05小坂峠-11：32七ヶ宿ダム堰堤-15：23滑津大滝
8/27 6：26滑津大滝-9：51金山峠-13：25上ノ山温泉駅近傍-16：38山形駅
8/28 6：53山形駅-11：35立石寺-15：01天童駅-16：53さくらんぼ東根駅
8/29 4：41さくらんぼ東根駅-8：40横内-12：47猿羽根峠-16：09新庄駅

天候

26日：終日雨
27日：曇り15時から小雨
28日：曇り16時から小雨
29日：曇り16時から霧雨

コース状況／危険箇所等

羽州街道金山越を歩きたかったが、案内看板はあるが下山路が見つかりませんでした。一般道を歩きました。
一般道は全面通行止めですが、人は通行可能でした。但し法面が数カ所崩れているので、大雨や長雨の時はさらに崩れる危険があります。
地道の中には夏草が繁茂している区間がありますが危険や道迷いの心配はありません。
七ヶ宿から上山までは食料の調達は困難です。自販機は干蒲宿までは在ったと思います。

写真

8/26 7:01

立派な追分である。
全国の街道を歩き終えたら追分10選を選んでみたいが、ここが選に漏れることはないだろう。

8/26 7:23

現代化した農家だが、その構造は養蚕農家であったことが、ひと目で分かる。
桑折はもともと郡役所があり、郡だったが養蚕が盛んで桑折になったようです。

8/26 9:10

道中でこの稲荷社の道標を何度も見てきたが「萬歳稲荷神社」と間違った先入観を持ってしまった。
正しくは「萬蔵稲荷神社」であった。老いはいろいろな症状を呈している。

8/26 9:45

七ヶ宿の由来になっている七宿の一つである。
（上戸沢、下戸沢、渡瀬、関、滑津、峠田、湯原）

8/26 9:49

「日本の道100選」に選定されています。

8/26 10:27

下戸沢宿には古い集落が残っています。

8/26 11:24

七ヶ宿ダムです。朝から止まない雨ですが、ダムの堰堤を往復して湖の周辺景色を楽しみました。

8/26 12:05

湖底に沈んだ渡瀬宿を教えてくれます。
些細な案内板ですが、渡瀬宿が故郷の人にとってはかけがえの無いものでしょう。

8/26 12:06

1日に4回放水する七ヶ宿湖の噴水に遭遇しました。

8/26 13:56

七宿の中では最も大きい宿場と思えます。

8/26 14:55

滑津宿

8/26 14:59

旧本陣の安藤家です。現在も居宅です。

8/26 15:15

滑津大滝。
落差は低いですが、幅が広く、折からの雨で水量は迫力がありました。

8/27 6:18

お世話になった宿です。
羽州街道を歩く人は、殆どここのお世話になると思います。

8/27 6:34

8/27 6:45

滑津小滝。
折角なので小滝も除いてみました。

8/27 7:20

峠田宿

8/27 7:57

夏蕎麦の花が美しいです。

8/27 7:58

茄子が珍しいのではありません。
支柱に使われているのは、全てストックです。
どのように入手しているのだろう。七ヶ宿スキー場に関係ありかも。

8/27 8:00

七宿の最後、湯原宿。

8/27 9:11

七宿の他に間の宿として干蒲宿がありました。
金山峠越えを控えて、ここで一泊したい心情はよく理解できます、

8/27 9:32

随所に山中七ヶ宿街道の案内があります。

8/27 9:38

しっかりとした踏跡がありますが、夏草が繁茂しています。

8/27 9:48

鏡清水です。白石川の源流でもあります。

8/27 9:50

金山峠越えの車道は前面通行止めです。

8/27 9:52

この辺りに旧道があるはずだが、はっきりしません。
通行止めの車道を進むことにしました。
大河原土木事務所に電話確認したところ、法面は崩れているが歩行は可能と受け取れるような発言でした。
立場上、はっきりと断言できないのでしょう。

8/27 9:55

法面の崩落箇所が何箇所かありました。
今日は雨が降って入るが、集中豪雨の可能性はないので安心して通過出来ました。

8/27 10:04

地元の人はガス移送のの高圧パイプが見えるくらい崩壊していると言っていましたが、傍には近づきませんでした。

8/27 11:22

楢下宿の古民家です。

8/27 13:26

上ノ山城です。
お城に寄りませんが、武家屋敷の方へ寄り道しました。

8/27 13:39

森本家。

8/27 13:40

三輪家。

8/27 13:43

旧曽我部家。

8/27 13:48

廃業していると思われるが、かっての温泉旅館か？

8/27 15:04

新しいが黒澤一里塚跡。
日本橋から91番目

8/28 7:23

山形市内は町名が美しい。これも立派な遺産である。
旅篭町、小姓町、鉄砲町、銅町、相生町、宮町、三日町、五日町、六日町、七日町、八日町、十日町、

8/28 7:24

十日市はもともと城南に在ったが、最上義光がこの地に住民毎移して、ここが山形繁栄の中心地になったそうです。

8/28 7:35

城濠へ水の供給をしているため御殿堰と呼ばれた。
もちろん生活用水や農業用水にも使用されていました。

8/28 8:14

鳥海月山両所宮

8/28 8:20

山形は馬見ヶ崎川の砂と土質が適していることから鋳物が栄えました。

8/28 8:23

伝統を漂わせる造りの鋳金屋です。

8/28 10:37

南朝の忠臣北畠親房・顕信を祭神としています。
三重県の北畠神社は参拝したことがあるが、東北にも北畠神社があることに驚きました。しかも偶然通り掛かりました。

8/28 10:56

桃が色づいています。

8/28 10:59

サクランボ農家が多数です。

8/28 11:16

山形県では湯殿山だけでなく十八夜塔が多いのに気づきます。

8/28 11:28

対面石と対面堂。
立石寺開山のきっかけになった慈覚大師と狩人磐司磐三郎の対面場所である。

8/28 11:33

立石寺根本中堂

8/28 11:53

ご存知　芭蕉と曽良

8/28 12:22

空也塔。

8/28 14:44

村山市街も美しい景観を復元しています。

8/28 14:50

左端の塔は『三待塔』と読めるが月待塔では初耳である。異なる意味があるのだろうか。

8/28 15:05

将棋駒の町らしい親柱です。
そういえば天童市内では、将棋駒のような彫り方をした表札にも出会いました。

8/29 5:01

六田宿。

8/29 5:07

全国に餅街道は多いが、六田界隈は麸街道と呼ばれているらしい。

8/29 6:15

愛宕神社の欅。
岩と欅が格闘しているかのように絡み合っている。
逞しい成長力の欅に岩も割れずに耐えている様は迫力があります。

8/29 7:51

後方の壁に貼ってある説明板は袖崎史蹟保存会他の皆様が作成しています。旅人には有りがたい情報です。

8/29 7:59

消雪液と舗装材が反応して道路が赤茶けています。
新潟市内でも見かけたが、古い町ほど汚れが目立つように思います。

8/29 8:47

蕎麦を食べたいと思いましたが、時間が早すぎました。

8/29 8:49

遠くから異様な建物が目につきました。
近づくと特養老人ホームでした。

8/29 9:21

尾花沢市内で27.28日とおばなさわ花笠まつりがあり、観覧席の撤去をしていました。

8/29 10:07

尾花沢はスイカも有名です。市場に出れなかったスイカが畑に多数ありました。

8/29 11:13

明治天皇行幸の足跡は全国にあります。この地から月山、葉山、最上川を眺めたとあります。残念ながら山は地元の人に聞いてもよくわかりませんでした。

8/29 11:14

眼下の最上川はすぐに分かりました。近くで除草作業をしていた人は巧みな話術でびっくりです。
「そこ、オタクが立っているところを芭蕉が歩いたんですよ」
「榎本武揚が籠に担がれて東京に行ったのはこっち。大隈重信も通ったよ」
「イサベラ・バードをご存知ですか。ここを歩いたんだよ」
つい先ごとの出来事かのように表情豊かにジェスチャを混じえて話してくれました。

8/29 12:08

猿羽根峠への旧道です。

8/29 12:39

猿羽根山地蔵堂。
お堂の横に併設されている休憩所で待望のお蕎麦をいただきました。

8/29 13:03

右側の国境石は「従是北新荘領」の上部「従是北」が欠損しています。

8/29 13:38

舟方橋

8/29 15:00

現代的雪害対策住宅ですが、やはり地方によって少しづつ違いがあります。

8/29 15:29

今回の旅のゴールである新庄城下町に入りました。

8/29 16:13

新庄駅

撮影機器：

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR400 カシオ

感想

ア?ドッポ

日本海沿いの出羽浜街道を秋田に向けて北上中に出会った同好の士がが羽州街道は良かったと語っていた。旅の楽しみとして何処が良かったかは尋ねませんでした。
秋田からは羽州街道を歩く予定だったが、折角なので桑折宿から油川宿まで完歩する計画に変更しました。
今回はその第1回目である。
立石寺や上ノ山の武家屋敷に立ち寄ったため羽州街道だけを歩くよりかなり長くなっています。