記録ID: 518976
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ハイキング
槍・穂高・乗鞍
錦秋の御嶽山が・・・悲しいです
2014年09月26日(金) 〜
2014年09月27日(土)


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,742m
- 下り
- 1,742m
コースタイム
1日目
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 4:40
2日目
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 6:00
大好きな御嶽山の紅葉を楽しんで、良い思い出を持って帰るはずの山行きでしたが、全く思いもよらぬ結果になってしまいました。そんな、御嶽山が噴火するなんて・・・。下山時間が計画よりも遅れていたら、今こうして記録していられなかったはずです。噴煙の位置から頂上の南側が噴火。私の地元秩父の武甲山の発破のような、雷鳴のような音でした。もしこちら側(東)なら火砕流が来るかもしれない、そうなら死を覚悟しなければ・・・。だがおそらく反対側の火口だと思う。そうはいっても火山灰だけでなく火山弾や石が落ちてきたら動けなくなる・・・。ロープウェイも運休するかもしれない。とにかく大急ぎで下山しよう!と瞬時に考えて駆けるように下山しました。すぐに火山灰が降ってきて、雷が鳴り、雨混じりの火山灰に。全身火山灰でドロドロ。何も考えず一気に下りました。
家族旅行と抱き合わせの登山でした。両親は宿場観光して木曽福島泊り。翌日12時半にロープウェイ飯森駅で待ち合わせという手筈。噴火は11時53分頃でした。ロープウェイ係員が周辺の客にすぐに下山するように呼びかけて運休準備する中で、両親は12時半に私が下山してくるのでもう少し待って欲しい、と係員を説得していたそうです。駅に着いた時には両親が待っていただけでした。私達家族と、すぐに下山してきた数名を乗せたゴンドラを最後に運休になりました。下山時間、両親の説得、本当に運が良かったとしか云いようがありません。
下山途中の9合目付近で「こんにちわ」とすれ違った多くの登山者達。キツイながらも、もうすぐ頂上なのを楽しみにしている表情だったのです。噴火時にみんな頂上周辺に居たはずです。ロープウェーに乗れなかった人達もたくさんいたはずです。
帰りの高速道路SAのTVニュースを見て、愕然としました。さっきまでいた頂上があんなになってしまって・・・。東日本大震災の時のようなショックでした。小屋に避難して不安な思いをしている人達や、怪我をしている人達、行方不明の人達、こんな大惨事に遭ってしまったことを考えて、ヤマレコを記録することを躊躇しました。
でも、小屋や道中で話をした人に無事下山したことを伝えたいのと、おそらくは数年見ることができなくなるであろう御嶽山の美しい姿を記録に残しておきたいと思い、アップすることにしました。
思い出すと涙が出てしまいます。今日御嶽山に居たすべての人が無事に下山できることを切に祈ります。
家族旅行と抱き合わせの登山でした。両親は宿場観光して木曽福島泊り。翌日12時半にロープウェイ飯森駅で待ち合わせという手筈。噴火は11時53分頃でした。ロープウェイ係員が周辺の客にすぐに下山するように呼びかけて運休準備する中で、両親は12時半に私が下山してくるのでもう少し待って欲しい、と係員を説得していたそうです。駅に着いた時には両親が待っていただけでした。私達家族と、すぐに下山してきた数名を乗せたゴンドラを最後に運休になりました。下山時間、両親の説得、本当に運が良かったとしか云いようがありません。
下山途中の9合目付近で「こんにちわ」とすれ違った多くの登山者達。キツイながらも、もうすぐ頂上なのを楽しみにしている表情だったのです。噴火時にみんな頂上周辺に居たはずです。ロープウェーに乗れなかった人達もたくさんいたはずです。
帰りの高速道路SAのTVニュースを見て、愕然としました。さっきまでいた頂上があんなになってしまって・・・。東日本大震災の時のようなショックでした。小屋に避難して不安な思いをしている人達や、怪我をしている人達、行方不明の人達、こんな大惨事に遭ってしまったことを考えて、ヤマレコを記録することを躊躇しました。
でも、小屋や道中で話をした人に無事下山したことを伝えたいのと、おそらくは数年見ることができなくなるであろう御嶽山の美しい姿を記録に残しておきたいと思い、アップすることにしました。
思い出すと涙が出てしまいます。今日御嶽山に居たすべての人が無事に下山できることを切に祈ります。
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況は良好。女人堂から三の池までのルートは雪渓が1か所。 噴火後は降り積もる火山灰で灰色一色に。滑って危険でした。 |
その他周辺情報 | 下山途中の女人堂で休憩中に噴火に遭遇。大急ぎで下山し12時35分に飯森ロープウェイ駅に到着。私の乗ったゴンドラとその後ろのゴンドラ1つが出た後に運休となったようです。山麓駅の駐車場は火山灰の積もった車で異様な光景。木曽福島に近づくにしたがって、道路の火山灰は少なくなってきました。消防車、パトカー、除雪車、機動隊の車等何度もすれ違いました。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|
感想
御嶽山は盛夏に2回登ったので、5年ぶりの3回目は紅葉の時期を選びました。紅葉の御嶽山も良い山でした。三の池は何度見ても美しく心を奪われます。今回は摩利支天に登ることと紅葉を楽しむことが主な目的でした。
過去、王滝頂上付近でしか感じられなかった硫黄臭が五の池小屋付近までの広い範囲で感じられたのが違和感でしたが、火山性ガスの濃淡の波?風向きのせい?くらいに考えていました。噴火の兆候なんて、特別何も感じられませんでした。まだ少し早い紅葉でしたが、本当に美しかったのです。
・・・もっと感じるものがあったのですが、もう無理です。
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コメント
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私たちは、この噴火の2〜3時間前、宝剣岳の山頂から御嶽山の雄大な姿に感嘆の声をあげていました。そして帰りの高速で、聞き取りにくいラジオから流れてくる情報で噴火を知りました。今年の紅葉のはじめにと千畳敷のロープウェイを選んだのですが、黒沢口からの御嶽山のロープウェイも候補になかったわけではありません。
投稿も勇気を出してのことでしょう。有難うございます。皆様の無事下山を祈っております。
inbsjさん、はじめまして。
昨日は快晴で宝剣岳もよく見えていました。最高の登山日和のはずでした。
御嶽山に何か自分の一部を落としてきてしまったような気持ちです。
心配なニュースが続きます。本当に、皆が無事に下山できることを祈るばかりです。
同じ山を愛し、歩く同行のものとして。涙なしには読めませんでした。
予想のできないこと、生存できたひとと被災されたかたは端に、時間のずれだったり、偶然でしかなく、私も、今年中に登る予定でした。
テレビに映った山頂は、火山灰で真っ白。レコの公開写真とは様違い!
少しでも多くのかたが無事に下山してくれることを祈るのみです。
公開された勇気に拍手します。
gakukohさん、はじめまして。
単独登山をすることが多い私にとって、山で行き会う人達との僅かな
コミュニケーションは、励みになったり良い思い出になったりします。
多くの人が命を持って下山できたことには、ホッと胸をなで下ろします。
一方で亡くなられた方や、未だあの灰色の頂上部に残されている人のことを思うと、
心痛に耐えることができません。一刻も早く下山させてあげて欲しいと願います。
御嶽山という最愛の山に対する喪失感のようなものも感じて、未だ気持ちの整理が
できません。
山の現実を突き付けられたような気がします。
コメントいただいたonetotaniです。
帰路にゴンドラ駅に駐車された車をお見かけし、改めて火山灰の
すごさを感じました。
今年は早くから錦に飾られたはずの御嶽がすっかり姿を変えて・・・・。
情報が入る度被害も拡大しているようで心痛に耐えません。
ともあれ無事下山なされてなりよりです。
26日、五の池小屋で、晩御飯をご一緒しました、marchan1019と申します。
たくさんの山のお話し、ありがとうございました。とても楽しかったです。
27日早朝、五の池小屋の前で見た、ご来光の写真を改めて、見て、この現状を、今でも信じられません。
6〜7時間後の事が・・・・
摩利支天山頂に向かわれたので、安否を心配していました。
私は、その後、午前8時45分二の池〜
9時30分剣ヶ峰山頂、10時下山〜
12時ちょうど頃、王滝田の原に到着しました。
私は、翌日が、早朝からの仕事で、予定より2時間ほど、早く下山できた事が、幸いしました。紙一重でした。
山頂からの下山中、親子連れの方々、年配のグループの方々など、行き違いするのに苦労するくらい、たくさんの登山者が山頂を目指していました。
硫黄の匂いと砲撃のような雷鳴の中、無事に下山できました。灰の影響も、ありませんでした。
7合くらいでお見かけした方は、火山灰の影響を受けて、引き返していました。
五の池小屋のスタッフの方々と宿泊されていた方々の安否が、気がかりです。
皆さんが、ご無事で、どこかの山で、お元気に、また、お会いできればと、思っております。
お身体を大切にしてください。
ありがとうございました。
ご無事で何よりです。本当に良かった!
私が頂上の階段を登る時に、山荘で買い物をしているところを見かけました。
五の池小屋に泊まった方で何人かは8合目や山麓駅で見かけました。
他の人達はどうだったでしょう。五の池小屋の従業員の方々は、下山したところを
TVニュースでみました。
我々は小屋泊り故、頂上周辺での行動時間が早かったから難を逃れましたが、
噴火の時間は偶々ですから、本当に運が良かったとしか。
次々に悲しいニュースが伝えられます。胸が痛みます。
無事下山良かったです。
もし覚えていらっしゃればですが26日五の池小屋に30代男性単独の方は宿泊されていたでしょうか?恰好は最近若い方のタイツにくろっぽい半ズボンだったと思います。噴火直後隣にいた男性のその後の安否がどうしても気になりまして。不確定な情報ですが26日五の池小屋に泊まったみたいで。名前は分かりませんが。手がかりが全くなくて。もし覚えていらっしゃれば幸いです。
ilovecatさん、こんにちは。
投稿を見るのがだいぶ遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
9月26日の五の池小屋は、宿泊者は20名足らずで、単独は数えるほどだったと思います。登山中の服装はわかりませんが、単独の30代男性で、最近登山にハマリ始め、今回の五の池小屋が初めての山小屋泊、と話していた方と同席で夕食を食べました。眼鏡を掛けていたかな・・・・。翌日の行程までは聞いていなかったので、27日にどう歩いていたのかはわかりません。私のヤマレコのIDを教えた記憶があるので、この記録を見ていればと思うのですが・・・。当日宿泊していた方々の数名は、無事に下山していることを確認しているのですが、彼のことはわからずに、私も気になっているところです。
もし、彼がこの記録を見ていたら、何か書き込んでいただけたら嬉しいと思っています。
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