高雄から朝日峯へ(京都北山) 見どころ探検

2023年04月28日(金) [日帰り]

• GPS: 06:14
• 距離: 16.1km
• 登り: 1,029m
• 下り: 1,034m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:24
• 休憩: 0:47
• 合計: 6:11

8:14 山城高雄バス停
8:22 8:29 高雄神護寺下公衆トイレ
8:39 8:45 神護寺
9:36 9:43 高雄山
10:08 10:09 高雄山三角点
11:11 11:11 谷山６号橋
12:14 12:14 松尾峠
12:34 12:55 朝日峯
13:04 13:06 松尾峠
13:32 13:35 谷山６号橋
14:18 14:18 高雄神護寺下公衆トイレ
14:25 山城高雄バス停

天候

晴れ☀️

アクセス

利用交通機関：

バス

スタート & ゴール地点：「高雄バス停」へは...

京都市街の「四条烏丸」等より市バス8系統「栂ノ尾行き」に乗車。
または、JR「京都駅」等よりJRバス「周山行き」または「栂ノ尾行き」に乗車。

コース状況／危険箇所等

◎「神護寺」から「高雄山」は...

　特に危険は無いものの、道標やテープによる道案内は積極的には行なわれていない模様です。
　「高雄山」の山頂は、最後の詰めの区間で明瞭な道が見当たらず、雑木林の中の踏み跡を辿る必要がありました。GPSが無いとかなり厄介かもしれません。「高雄山（三角点峰）」には明瞭な道が有ります。(詳細は写真コメントご覧下さい)

◎「高雄山」から「谷山6号橋」は...

　最初は山道ですが、その後ずっと林道歩きでした。分岐しているにも関わらず道標等が無いポイントも幾つか有り、道を誤らないよう注意が必要です。

◎「谷山6号橋」から「地蔵さん(松尾峠手前)」は...

　歩き始めが一番大変で、倒木を跨いだり潜ったりを繰り返すほか、浮き石も多く荒れた印象でした。その後、稜線に近づくにつれてしっかりした道になります。道案内はほとんど有りませんが、要所には古い道標やテープが有るので、迷う恐れは小さいと思われます。

◎「お地蔵さん(松尾峠付近)」から「朝日峯」は...

　最初は林道ですが、途中から山道となります。「松尾峠」付近の林道は何度も分岐していますが、そこで道を誤らなければ他に問題は無いと思われます。

その他周辺情報

公衆トイレは以下に有りました。

・「高雄バス停」と「神護寺」の間（高雄観光ホテル付近）
・「神護寺」境内

写真

4/28 7:18

京都の市街中心、「四条烏丸」バス停から市バス8系統に乗車しました

4/28 8:08

「高雄（神護寺）」バス停で下車。
JRバス利用の場合も同じバス停でした。

4/28 8:08

バス道を若干戻ると、「高雄山神護寺」の石柱が立っており...

4/28 8:10

その手前の石段を下って「神護寺」へ向かいます

4/28 8:15

「清滝川」沿いの道へ下り着き...

4/28 8:17

朱色の「高雄橋」を渡ります

4/28 8:17

「清滝川」沿いの景色は、紅葉シーズンが素晴らしいのですが、鮮やかな新緑もなかなかのモノです 😀

4/28 8:18

対岸の舗装路を左方へ進むと、「東海自然歩道」、「京都一周トレイル」が川沿いに「清滝」へ続いていますが...

4/28 8:19

そちらではなく、この石段を上ります。
「高雄山神護寺 参道」と記された柱が目印です。

4/28 8:26

石段のゴールは最初は見えません。
それもそのはず、330段あるらしい...

4/28 8:32

傍らでは若葉が青空に映えています 😀
常緑樹には無い透明感が凄い...

4/28 8:33

石段を上がる途中で現れる「硯石」
上面に凹みが有り、「空海」が硯（すずり）にしたとのこと。

4/28 8:39

石段を上り詰めると「楼門」へ至ります。
拝観時間は9時からの筈ですが、8時台に既に開いてました 😮
拝観料を納めて進むと...

4/28 8:43

意外にも大きな境内が広がっていました

4/28 8:46

「明王堂」

4/28 8:51

「毘沙門堂」
他にも多くのお堂があり、巡回しました

4/28 8:58

境内奥には厄除けの「かわらけ投げ」スポットが有りました 😀
「かわらけ」とは盃（さかずき）の形をした素焼き土器です。

4/28 9:00

「錦雲渓（きんうんけい）」と呼ばれる「清滝川」の大きな谷間に投げ込みます。
（この下には確かハイキングコースがある筈だけどなぁ...）

4/28 8:52

境内の一角にある石段を上がると...

4/28 9:08

巨大な「金堂」の全容が現れます。
中には国宝「薬師如来立像」が祀られているほか、重要文化財が多数安置されているらしいです。

4/28 9:16

「金堂」の左奥へ進むと、朱色の「多宝塔」が現れます。
その右側へ回り込むと...

4/28 9:20

背後の「高雄山」へ続く道が有りました

4/28 9:32

緩やかに上って行くと、左右へ分岐していました。
道案内は見当たらないのですが、右へ進むと山頂を巻いてしまいそうなので、左へ進みました。

4/28 9:37

間も無く展望台のような開けたところに至ります

4/28 9:38

ここからは南の京都市街を綺麗に望むことが出来ました 😀

4/28 9:39

背後に建つは「性仁親王墓」と「文覚上人墓」
（「文覚上人」は一旦荒廃した「神護寺」を再興した中興の祖）

4/28 9:41

GPSによると、お墓の背後が「高尾山」山頂...
お墓を回り込むようにして、背後の雑木林に思いきって入ってみました。
すると、かすかな踏み跡が有り...

4/28 9:43

標識が付いている場所に達します

4/28 9:43

「高雄山」山頂 😀
木々に囲まれて展望も有りませんが、陽当たりが良く心地良いところでした。

4/28 9:52

頂上を越えると、もはや踏み跡すら見当たりません。
無理矢理突っ切ると、写真の登山道に合流しました。先ほどの分岐点を右へ進むとここへ到るようです。
(右奥の土手から出て来て、振り返った絵です)

4/28 10:02

その後、明瞭な道をしばらく上ると、左方に赤い目印が有ります

4/28 10:03

覗いてみると、しっかりした道が尾根沿いに続いており...

4/28 10:07

上ること数分、三角点らしきものが見えてきます

4/28 10:08

立木には幾つかの標識も付いていました 😀

4/28 10:09

「高雄山（三角点）」に到着 😀
こちらの方がピークらしいですね…
展望は有りませんが、気持ち良い場所でした。

4/28 10:21

分岐点に戻って元の道を真っ直ぐ上ると、植生が一変して植林帯に入ります。
気が付くと、右下に林道が並行していました。

4/28 10:29

ここで右から来た林道に合流...

4/28 10:29

合流後に振り帰った写真です。
道標等は特に見当たらず、逆向きに歩く場合は「神護寺」への道入口を見落とすかも...

4/28 10:32

その後、ほぼ平坦な林道歩きなのでどんどん進みます

4/28 10:38

分岐点を幾つか通り過ぎるのですが、道標等が見当たらず、方向確認が要求されます

4/28 10:39

ここも分岐点ですが、大きな看板が有りました

4/28 10:40

振り返ると、右は「愛宕山」方面へ向かう林道でした。
本日は真っ直ぐ進んで、「谷山林道」から「朝日峯」を目指します。

4/28 10:45

緩やかに下る「谷山林道」を行きます。
行先には、これから上り返す稜線が覗いてました。

4/28 10:48

林道歩きは林業の職場見学ですね？

4/28 10:51

林道はこの谷の最も奥まった所、「17号橋」を通過。
名もない滑滝を間近で見学出来ました🎵

4/28 10:56

その後、林道はカーブしながら大きく下って行きます。
せっかく上ってきたのに... (T_T)

4/28 11:09

林道歩きに飽き始めた頃、緑色のゲートが見えてきます

4/28 11:10

振り返ると「谷山6号橋」の標識が...
写真中央から左方へ延びる登山道に入り、「松尾峠」へ上り返します。

4/28 11:12

上るやいなや、倒木地帯に突入。
小枝が付いたままの倒木を越えるのはかなりキツいですね...

4/28 11:17

それを過ぎるとやや荒れ気味の道が...

4/28 11:29

つづら折れやトラバース気味の道が続くので、傾斜はさほどキツくありません。
ルートはほぼ明瞭で、要所にはテープが付いています。

4/28 11:54

上部まで来ると、「P 559」を巻くあたりで崩落跡が...
特に問題無く通過します。

4/28 12:00

崩落の影響か？　迂回路が設けられ、ルートが2つ有りました。
慎重に辿れば、どちらのルートでも迷うことは無いと思われます。

4/28 12:05

上り詰めた稜線は林道になってました

4/28 12:06

合流して振り返ると、上ってきた登山道には「高雄」と記した道標が有りました

4/28 12:07

林道を進むと、別の林道が左から合流してきます

4/28 12:09

お地蔵さまのお堂の前を通過し...

4/28 12:11

左から来たもう一つの林道と合流して直進すると...

4/28 12:13

「松尾峠」に達します。
赤土が露出し、工事現場のような姿でした。
林道は左右に分岐していますが、GPSで確認し右へ進みます。

4/28 12:20

少し行くと、左側の立木にテープが付いており...

4/28 12:21

よく見ると「朝日峰」と記した道標も有り、ここから上ります

4/28 12:24

明瞭で歩き易い道が続いていました

4/28 12:39

頑張って石積みが有るところへ到着

4/28 12:54

三等三角点のそばに「朝日峯」の標識も...

4/28 12:36

立木にも幾つか標識が付いていました

4/28 12:36

立木に囲まれて、展望は良く無いですが...

4/28 12:38

東の方角に「比叡山」などを覗くスポットが有ります 😀

4/28 12:40

頂上の北方には、「京北細野町」への登山道入口と思われるテープが付いていましたが、本日は元来た道を引き返し「高雄」へ下山します。

4/28 13:31

元来た道なので一気に降りて来ました。
「谷山林道」を直下に望む地点です。

4/28 13:34

「谷山6号橋」へ下り着きます。
ここからは林道を下って「高雄」へ...

4/28 13:49

もはや川沿いの林道を緩やかに下るだけです。
「谷山1号橋」を通過し...

4/28 14:00

「波切不動尊」の少し不気味な立像に見送られて...

4/28 14:08

「清滝川」に架かる橋まで辿り着き、渡ります

4/28 14:10

ここからの川沿いの景色もなかなかのモノです 😀

4/28 14:11

対岸には様々な道標が有りますが、朝歩いた「神護寺」方面へ進みます

4/28 14:12

有料駐車場を通り過ぎ...

4/28 14:23

見覚えの有る石段を最後の力で上って...

4/28 14:27

バス道へ帰ってきました

4/28 14:27

京都行きのバス停に到着してレコを終了します。
お付き合いありがとうございました。

撮影機器：

Galaxy A53 5G SC-53C docomo サムスン

装備

個人装備

グローブ 雨具 日よけ帽子 ヘッドランプ 食料 飲料 地図 モバイルバッテリー スマホ

感想

pine-village

・「たかおさん」と聞けば、登山者が日本一多い東京の「高尾山」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、京都にも有ります！　地元の人々から親しみを込めて「たかおさん」と呼ばれている山寺が...

・正式には「高雄山 神護寺（たかおさん じんごじ）」と称する、弘法大師「空海」ゆかりの山寺です。今回は、この山寺「神護寺」とその背後の「高雄山」、さらに後方の「朝日峯」の見どころを探検してきました。

・実際に訪れた「神護寺」は、「高雄山」の中腹に広大な境内を有し、取り巻く自然と景観が楽しめる魅力有る山寺でした。唐に留学した「空海」が帰国後に住持を務めるなど、仏教の歴史においても重要なお寺であることも学べます。

　秋の紅葉シーズンは多くの観光客で賑わいますが、この時期は鮮やかな新緑で心が洗われるようです。お山の自然を楽しむのなら、比較的人が少ないこの時期の方がむしろ心地良いかも...

・背後の「高雄山」については、近くの「愛宕山」等と比べると標高が低く、特徴の無い山としてハイカーにも素通りされることが多い模様です。

　今回、二つの山頂に敢えて立ち寄ってみると、京都北山に属するにも関わらず植林が少なく、広葉樹の自然林が多く残っていました。(山頂付近に宮内庁が管理するお墓が有るからですかね？)

　登山ルートが南向き斜面に有ることも重なって、とても心地良い、愛すべき里山の一つであることを再認識しました。