鳳凰三山、薬師岳直下で時間+体力切れでギブアップ

コースタイム
徒歩: 7時間55分
休憩: 1時間45分
総合: 9時間40分
距離: 約20キロ
天候 | 晴れ、朝の早い時間帯はすごい強風、その後普通の(?)強風。 気温は見ていませんが、凍らないようにとアウターのシェルの中に入れていた水はそれでも凍るほど寒かった。 薬師岳小屋周辺の最低気温が氷点下23度だったそうです。 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りはほとんど雪道でした、下りの時は、夜叉神峠手前から部分的に解けていました。 昨日からの強風(暴風)で、杖立峠と焼け跡の間にところどころで深い吹き溜まりができて、トレースなしで膝上まで沈んだ。 南御室小屋と薬師岳の間の道も、薬師岳から降りてきたばかりの人がいたのに、トレースが消えているところがありましたが、あまり深い吹き溜まりはなかった。 雪が結構ふかふかして登るときに疲れます。 薬師岳小屋と山頂の間は大きな吹き溜まりがあって、ここもトレースなし。小屋番さんによると、今日は全員そのため山頂への途中であきらめて帰ってきた。 アイゼンは、この時期のこの道がつるつる凍るにしてもほんの一部なので、4本の簡易アイゼンを念のため用意しましたが、使いませんでした。 ただし、気温が高くなるとこうはいけませんのでご注意を。 |
写真
感想
鳳凰三山は夏や秋なら何度も登っていますが、冬は、2009年の1月2日に御室小屋へ遊びに行っただけ。
今年はできれば薬師岳まで足を伸ばそうと、朝6時前、夜叉神峠入口の駐車場から出発しました。最初の30分くらいはヘッドライトの明かりで歩きました。
夜叉神峠までは風がなかったですが、音がゴーゴーと聞こえていました。
そして峠を越えて、少し下って、急坂を登っていざ山の西側(白峰三山側)に出ると、音を聞いて恐れていた通り、横からすごい勢いで冷た〜い風が吹き荒れてきました。
この辺りからすでにところどころで雪が吹き溜まっていましたが、雪の量がそれほど多くないので足首くらいまででした。
しかし、杖立峠を越えたら風がさらに強まって、雪も多くなった分、吹き溜まりも半端じゃない深さになっていました。
道自体が見えなくなっていて、立ち止まってテープを探した場所もありました。
そして、10メートルとか、それぞれ短い距離でしたが、膝上まで沈む吹き溜まりが結構あって、焼け跡を過ぎて辻山の樹林帯に入るまでこんな状態が続くんだろうかと不安が募りました。
幸い、焼け跡のケルンのちょっと手前から吹き溜まりが少なくなって、そしてケルンを少し過ぎたところで、下山途中の5人くらいの団体とすれ違いました。
その後、さらに数人が降りてきてラッセルから解放されていてだいぶ楽になりましたが、いつもよりははるかに疲れて御室小屋に到着しました。
コーヒーをいただいて、薬師はどうしようと迷いました・・・風は少しは弱くなっていて無理な感じはしませんでしたが、すでに消耗していた体力と予定より遅くなっていた時間が心配でした。
でも、せっかく苦労してここまできたし、冬の稜線は見たことがないし・・・
結局、御室小屋から薬師岳への登りは、思った以上に大変でした。
風は、砂払岳までは平気でしたが、問題は体力でした。
冬になってからは大きな山に行っていないのがやはり響いてました、それに御室小屋までの部分的なラッセルも。
なんとか砂払岳にたどり着いて、薬師岳が目の前。時間もオーバーしていたし完全に疲れていましたが、こうなるとあきらめにくい・・・小屋に降りて、小屋番さんに挨拶をして話をしたら、今日はまだ誰も山頂へ行っていないとのことでした。
私は頑張って登って見せる!と意地を張ってとりあえず山頂方面へ歩き出しましたが、現れたのは大きな吹き溜まり、トレースは一切見えません。
ううう・・・とても悔しかったですが、時間と、帰りのための体力もなんとか確保しなかればまずいと考えて、ここでギブアップでした。
御室小屋に戻って、休んで、できるだけたくさん食べて充電しておいて、予定より30分くらい遅く小屋を出て下山を始めました。
苺平への登り返しは、恐れていた通り、時間が遅いという焦りもあって死ぬほど辛い思いをしましたが、その後は雪のおかげですいすいと快適に下れて、杖立峠への登り返しがいつもより時間がかかったのに全体的に2時間ちょっとで駐車場に戻れました。
しかし、穏やかな鳳凰、冬になるとこんなに厳しい世界になること、知ってはいましたが今回初めて体験しました。
雪があるときはやはり泊まりでないと体力的にも大変・・・
今年も夏の鳳凰が楽しみです!
C-chanさん、あけましておめでとうございます。
やっぱり今日は快晴でしたね
29日から31日まで、家族で女神湖の湖畔の立科白樺高原YHに泊まってスキーをしていましたが、29日、30日のエコーバレー、31日の白樺高原、1日のブラッシュ高山と、スキー場は何処も風が強くてとっても寒かったです。
山に登っている人はさぞかし寒いだろうと思っていましたが、2日もやっぱり寒かったんですね
C-chan久しぶりの山歩き・・・ぢゃまいかっ!
鳳凰山、今年は何とか行ってみたいっす!
賢パパ、酔っているのでこの辺で・・・・
kenpapaさん、おはようございます!
具合はいかがですか、二日酔いないですか?
昨日の山は本当に久しぶり、12月14日の釈迦ヶ岳以来でした。
そのためなのか、体力不足で苦しい思いをしてしまいました・・・やっぱり定期的にトレーニングもしないとダメですね
Futaroさん、おはようございます!
夏道をサクサクと歩く時と比べて昨日は、当然ですが本当はるかに大変な思いをしました。
こんなに寒いのも初めてでした、いい体験でした。
ところでラッセルしている時、ふっとFutaroさんのこの前の金峰山のことを思い出しました、あんなことを長い距離と大きい標高差でやるのは偉業ですね
C-chanさん、
本年も宜しくお願いいたします
強風の中、初登りお疲れ様でした。
先日行かれたY-chanさんの時より確実に積雪アップ
してますね。ラッセル御苦労さまでした。
薬師岳小屋まで行かれてて山頂まで行けなかったのは
悔しいですね。ここから山頂への吹きだまり箇所、私が12月に行った時もコースを外れると腰辺りまで有りました。こんなに積もってしまうと厳しいですね。
苺平への登り返しは、私も疲れた足には長く辛く感じます。トレーニングして春にリベンジですね。
私も春にまた行きます
kankotoさん、
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします!
一昨日の鳳凰は本当に厳しい世界でした、自分の中では、「薬師くらいなら絶対行ける」と思っていたのはすごく甘かったと思います。知っていたはずなのに・・・
苺平への登り返しは、夏道だと全然平気です、たぶん、いつも南御室小屋でゆっくり休むからだと思います。kankotoさんはほとんど休憩なしですよね。
でも一昨日は小屋で50分も休んでいたのに本当に苦しかった・・・あああ、悔しい。
私もGWにまた行きます。その時、またバッタリ会ったら面白いですね
C-chanさん こんにちは、
2日は天気は良さそうでしたが風がありましたか
雪山はやはり怖そうですね 行って見たいですがなかなか一歩が踏み出せませんです。
家から見える八ヶ岳、穂高連邦、甲斐駒は雪で綺麗に染まっています。
冬はスキーで足腰を鍛え春からに備えようと思っています
休みはほとんどスキーで転びだしたら帰ってきます(^_^;)
1日、3日は僕もブランシュに行ったのでFutaroさんをみてるかも・・わかりませんけど・・
isakiさん、おはようございます!
そうなんです、2日は、鳳凰は晴れていましたが、気温が低くて風が凄かったです。それで、雪のためにいろいろと疲れるのに加えて、休憩ができない状態なので余計に疲れます・・・御室小屋に到着するまでの4時間で1回だけザックを背負ったまま風に背中を向けて大急ぎ半分凍ったパンを食べました。
写真を撮るのも、手袋を脱ぐとその瞬間で手が凍りそうなので結構大変でした。
だけど条件のいい日を選べばそんな苦労はしませんよ。
でも、スキーという、冬にしかできない他の楽しみもあると山登りに行かなくなるのも分かるという気がします
私もどちらかというと、やっぱり夏山の方がのびのびと歩けて好きかもしれません。
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