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記録ID: 545879
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アイスクライミング
日光・那須・筑波

日光/稲荷川雲龍渓谷

2003年02月15日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.4km
登り
670m
下り
651m

コースタイム

8:30 稲荷川林道終点着<930>→9:07 出発→9:54-10:00 日向砂防ダム<1185>→11:19-11:30 入渓点→12:03 雲龍瀑→14:05 入渓点に戻る→15:37 林道終点着
天候 晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2003年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
日向砂防ダム展望台で小休止。
2003年02月15日 09:56撮影 by  Canon IXY DIGITAL, Canon
2/15 9:56
日向砂防ダム展望台で小休止。
女峰山を正面に小母様パーティに続く。
2003年02月15日 10:30撮影 by  Canon IXY DIGITAL, Canon
2/15 10:30
女峰山を正面に小母様パーティに続く。
渓谷への降り口から友知らずの氷壁を望む。
更に奥に結氷した雲龍瀑が望まれる。
渓谷への降り口から友知らずの氷壁を望む。
更に奥に結氷した雲龍瀑が望まれる。
垂直の岩壁に氷壁が続く。
2003年02月15日 11:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL, Canon
2/15 11:38
垂直の岩壁に氷壁が続く。
友知らず。
氷壁見物の小母様達。
氷壁見物の小母様達。
氷柱を背景に 。
20mの氷柱。
氷柱隣にデブリがころがる。
2003年02月15日 11:59撮影 by  Canon IXY DIGITAL, Canon
2/15 11:59
氷柱隣にデブリがころがる。
雲龍瀑と記念撮影の小母様達。
雲龍瀑と記念撮影の小母様達。
雲龍瀑側から友知らずを見る。
雲龍瀑側から友知らずを見る。
知らず氷壁を試登するAki-CLさん。
知らず氷壁を試登するAki-CLさん。
友知らず試登中のAki-CLさん。
友知らず試登中のAki-CLさん。
同じく試登中の13Kさん。
同じく試登中の13Kさん。
BDアイススクリュー(左)とロシア製Tiアイススクリュー(右)。
2003年02月15日 13:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL, Canon
2/15 13:29
BDアイススクリュー(左)とロシア製Tiアイススクリュー(右)。
垂壁トライ中の荒木。
垂壁トライ中の荒木。
友知らず全景。
撮影機器:

感想

日光雲龍渓谷は女峰山に源を発し日光山内の脇を流れる稲荷川の上流域、正に女峰山の山懐に抱かれるところにある。
車でのアプローチは神橋で北側に進路を取り、瀧尾神社に向かい稲荷川脇の林道を登る。
瀧尾神社を過ぎて更に上流へと上るとやがて分岐路で両進路をゲートに遮られる。
計画時間どおりに早朝湘南を発って渋滞も無かったところ3時間でここまで到着。日光はそれ程遠くない。

到着時に既に3台程度の車が駐車していたが、更に準備中に2-3台が来てそれぞれに駐車した。
小母さん中心のパーティも多く、何事かと思わせる。どこに行くのか?
登攀具を持ったパーティは我々だけで、他のパーティは軽アイゼンにハイキングポールと言ういでたちだ。
実際問題、ゲートを入るといきなり路面は凍りついている。
凍ったアスファルトは結構な難関で井坂と田所がそれぞれ1回ずつ尻餅をついた。
ゲートから1時間の林道歩きで日向砂防ダムに到着する。
3年前にも夏に訪れて見たが巨大な堰は殆どが土砂で埋まっている。
日向ダムから更に上り1時間程で入渓点に辿り着く。
1300mを超えてくると急に積雪が増える。
ただ、積雪は凍った路面を隠してくれるので逆に歩きやすい。
また、途中沢に下りる分岐が1回あったがこれは間違い道である。前回も間違った場所かもしれない。
1372m地点を越えて幾らか歩くと右に向かうスロープが現れてくる。ここを下れば入渓点。
以前訪れた時には左側の林道を更に詰めていった。すぐ左にツバメ沢が見える。

入渓点にはゴージャスなコンクリートの階段が設けられているが、積雪でこれは殆ど滑り台と化している。
アイゼン装着前となれば手すりに頼ってかかとを打ち込みながら慎重に降りていく。
この入渓点から友知らずの岩壁が氷に覆われているのが見られる。
友知らずの岩壁は左岸側に幅50m程に渡って氷結していた。
下部は中央から下流側の部分で70°程の傾斜であるが、3mも登ると垂直になる。
上流側は最下部から垂直で一部ハングしている所もある。
10m程の高さになるが、氷も硬く全体にV級位の難度だろうか。

隘路を潜ると右岸側に氷柱が3本程降りている。
氷柱は20m程度に成長しているが、丁度下流側の2本と上流側のものとの間に崩落してデブリとなっているものが2−3本分あった。
上部が陽光に照らされるために緩みやすいのだろう。
トップロープでなければ登攀する気が起こらない情景だ。

氷柱から右を見ると雲龍瀑が3段になって降りている。
最下段は既に中央部に水流が見える程度であり、また最上段も同様に水流が見える。
絶好の撮影ポイントのようで全てのパーティはここを中心に大撮影会を繰り広げている。
1段目の左岸側を巻いていけば2段目に容易に取り付けそうではあるが、実際登攀するとなると最後の支点が下からは見つからない。
1段目に取り付くのは容易であるが、皆の楽しみにしている風景を破壊することになるのでためらいがある。
すでに小母さんパーティに揉まれてほんわかムードに染まってしまい、登攀意欲も減退してしまった。
陽光も暖かく休憩中にもあちらこちらで崩落の音が絶えないと言うのも減退を加速する。
ただ、これだけの氷壁がありながら何もせず、と言う訳にも行かないだろうと友知らずの氷壁でフリーで下部数mの試登をそれぞれ行い、多少の運動とした。
観瀑パーティ内の小父さんが話していたが、氷壁の氷の着き方も例年の1/3程度と言うことである。
ここの所温暖な日々が続いていたのも崩落を加速しているのだろうが、より厳寒期に訪れるのが良い場所かもしれない。
3時間のドライブに2時間のアプローチはそれ程遠くない環境と言える。
氷壁全体が凍り付けばルート本数も多く、またより難度の高い課題としては氷柱、ロングルート(と言ってよいのだろうか?)としては雲龍瀑がある、と言うのでコンディションと技量がマッチすれば好フィールドだろう。
出来れば”観光シーズン”前に訪れたい。(^^;)

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