初冠雪の奥駈道を歩きました☆行者還岳(トンネル西口から奥駈出合〜行者還岳〜しなの木出合〜トンネル西口)


- GPS
- 07:10
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 830m
- 下り
- 819m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
《トンネル西口⇒奥駈出合》 登山口から川沿いの平坦路を5分の木橋を渡ると急坂になりますが、木の根がステップの役目をして傾斜の割りに登り易いと思います。 《奥駈出合⇒しなの木出出合⇔天川辻》 奥駈道の快適な縦走路です。アップダウンも少なく、踏み後も明瞭なので道迷いの心配も低いと思います。 《天川辻⇔行者還岳》 行者還小屋から先に行場の足場のないトラバースや、急な傾斜の道があります。ロープや梯子はありますが、頼りない印象でしたので慎重に登り下りする必要のある箇所だと思います。 《しなの木出合⇒トンネル西口》 何故かGPSでの国土地理院のルートがありませんでした。一部で踏み跡が不明瞭な箇所がありましたが、目印になるテープが豊富なので迷うことはありませんでした。後半はかなりの急傾斜な道ですが、ロープを補助にすればそれ程足に負担をかけずに済むと思います。 |
その他周辺情報 | 中荘温泉 大人700円(HPの割引クーポンで500円になります) http://www.nakasyo-onsen.com/ |
写真
感想
今月に入ってうまく山行きのタイミングが合わず、11月も3週目になってしまいました。紅葉どころか、低山でもちらほらと冠雪情報も入ってきてますね。
そろそろヒルの心配もなくなった鈴鹿の計画もしていましたが、この日は近畿南部の天気予報が良かったので、大峰の行者還岳に行って来ました。
行者還岳の登山口のある行者還トンネルが12月に冬季通行止になるので、その前に行っておきたいのと、前回の七曜岳からの奥駈道の稜線を繋げたい事が目的です。
なので今回の計画は、行者還トンネル西口から7月の弥山・八経ヶ岳の時に登った奥駈出合まで行って、行者還岳から七曜岳を縦走してトンネル西口に戻る予定です。
標高1,094mのトンネル西口での車内泊は今の時期は寒すぎるので、途中の道の駅で前泊したのですが、起床予定の時間を1時間以上も過ぎてしまい、大慌てで登山口へ…
トンネル西口の駐車場に7時に着くと、満車まであと1台でギリギリに滑りこみました。
計画では6時半に出発の予定だったのですが、結局トンネル西口の登山口を出発したのは7時45分でした…
七曜岳まで行くなら日没ギリギリっぽいですが、とりあえず予定通りに奥駈出合への急坂を登ります。
相変らず傾斜はありますが、木の根や岩が手掛かり足掛かりになり、意外と登り易い道です。
それよりも高度を上げて行くに連れて、最初は霜が降りていると思ったのですが、どうやら昨日に雪が降ったらしく、途中から薄く雪が残った道になっていました。
登山口から1時間で奥駈道出合に到着。
7月に来た時はここを右折して弥山に向かいましたが、今回は左折して初めての稜線を歩きます。
稜線上はかなりの強風で、雪は飛ばされたのか足元にはありませんでしたが、日陰になる巻き道にはしっかり付いていたので、滑らないように慎重に歩きました。
一ノ垰(イチノタワ)から大きく左にカーブして、稜線を北に向かいます。
すぐにしなの木出合の標柱があり、トンネル西口への近道になるようなので、帰りはここから下山することにします。
緩やかなアップダウンはあるものの、快適な奥駈道の稜線を更に歩いて行くと、西の方向に特徴的な尖ったピークの鉄山が見えました。
弥山は頂上付近に雲にかかっていましたが、中腹から白く雪化粧していて冠雪が確認できました。
天気予報では快晴だったのですが、強風の上に意外と雲が多くて、太陽が隠れるとかなり寒さを感じました。
小走りになったり、登りでわざとペースを上げたりして、体を暖めながら歩きます。
やがて登山口からコースタイム通りの2時間50分で天川辻に着き、更に5分ほどで今回の山行で楽しみにしていた行者還小屋に到着しました。
行者還小屋は平成15年に旧の小屋から、ログハウス風の小屋に新しく建て替えられた無人の避難小屋ですが、利用された方がブログやレコでその快適さを絶賛されています。
七曜岳へ向かうなら時間の余裕はないのですが、いつも目的が山行から逸れる傾向のある私たちは、小屋の探索で意見が一致しました!
雪対策の為に内開きのドアを開けると、中の玄関から左に流し場、右が土間になっています。
中央と右側にそれぞれ扉があり、2部屋構造になっているようです。
2つの部屋を扉を開けて確認してみると、予想通りの清潔で居心地の良さそうな部屋がありました。
中央は吹き抜けで5〜6人、右の部屋は更に広くて10人以上は寝れそうな上にロフトまでありました。
それぞれの部屋には毛布も備え付けられて、照明はありませんがローソク立てが何個も置かれていました。
間違いなく、私たちが今まで見た避難小屋のトップクラスです!
ただこの時は、流し台の水道の蛇口を捻っても水が出なかったので、昨夜の冷え込みで凍結してしまったのかも知れません。
外にトイレが2つありましたが、紙は備え付けられていなかったので持参が必要ですね。
行者還小屋をたっぷり探索して先へと進みますが、この時点で時間は10時50分です。
日没どうこうより、小屋で食事をしたいねということで、七曜岳までの奥駈道を繋ぐのは次の機会にしようと決定しました(笑)
そうと決まれば行者還岳へ登って小屋に戻るだけですが、行者還岳の東の斜面はとても取り付けないような断崖絶壁なので、巻き道で北側に廻ってからの尾根道で頂上を目指すようです。
ところが、この巻き道が途中からロープや梯子が連続する修行道のような様相になり、短い距離ながら突然現われたハードな道に辟易しますが、勿論ここも奥駈道なんですよね。
何とか難所も越えて、行者還岳の標柱のある奥駈道の分岐から10分ほどで行者還岳(1,546m)の山頂に到着しました。
山頂標示のある場所は展望がありませんが、少し移動すると切れ落ちた断崖の場所から弥山の雄姿を望むことが出来ました。
この行者還岳の頂上からGPSを見ると、行者還小屋のある南側の尾根にルートがあったので暫く下りる道を探してみたのですが、踏み跡やテープの目印も見つけられなかったので来た道で戻りました。
行者還小屋に12時10分に戻り、小屋の中で昼食にしました。
外は強風だったので、小屋の中での食事はありがたかったです。
お昼時でしたが、他に小屋を訪れる人もなく、快適な小屋で贅沢な時間を過ごしました。
12時50分に行者還小屋を後にして下山を開始します。
帰りは大台ヶ原や弥山の展望を楽しみながら来た道を戻りますが、朝は雪が付いていた稜線もすっかり融けてなくなっていました。
13時55分にしなの木出合に着きましたが、GPSを確認するとトンネル西口までのルートがありません。
山と高原地図でも破線になっているし少し不安ですが、七曜岳に行かなかったことで時間に余裕はあるので、踏み跡を辿ってみます。
ルートは明瞭で赤や黄色テープの目印も豊富にあります。
途中から尾根が広くなり、落ち葉で踏み跡が不明瞭になる箇所もありましたが、目印のテープを頼りに下りて行きました。
後半はかなり急傾斜な尾根になりますが、ロープが設置されていたので問題なく下りれました。
やがてトンネル西口の駐車場が見え始めて、しなの木出合からちょうど1時間の15時に登山口に戻って来ました。
帰りは中荘温泉で日帰り入浴をして、冷えた身体を暖めて帰路に着きました。
今日は雪もあり、山は一気に冬山に突入しそうなので、これから山の後の温泉も益々楽しみになりますね。
冬山シーズンになると大峰は勿論、鈴鹿や比良山、台高と登りたい山がいっぱいなのでこれからの計画が楽しみです。
来週の3連休も晴れますように♪
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