カムイエクウチカウシ山(日帰り)
- GPS
- --:--
- 距離
- 30.8km
- 登り
- 1,573m
- 下り
- 1,550m
過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
−念願のカムエクに登ることができた− 晴れた空、生まれたての冷たい一筋の流れ!八の沢カール!そして庭のようなコイボクカール! 危険を克服し、登山口に日没までに戻る。全てが自分の責任においての行動。登山の機会が少ないのは事実だが、場合によっては途中引き返す覚悟で望んだ登山だった.。 −誰にも頼る事も出来ない!− 日が長いとはいえ行動時間は限られている。 日高山脈の自然の中を駆け抜け、達成感・安堵感・罪悪感・心地よい疲労感等を噛締めての山行だった。しかし今回は今までに無い危険をも伴ったものであった事も否定できない。 |
写真
感想
<8月16日(登山前日)・・登山口となるのは・・> 札内川ヒュッテに来たのは今回が2度目だ。前回7月は天候に恵まれずに目標変換→剣山・芽室岳へと変更した。 札内川ヒュッテ付近に車が2〜3台、しかしどうやら帰る人達の様で今日はここに泊まる人は居ないようだ。道路の状況を確かめるがごとく、奥へと車を走らせると、ヒュッテから2つトンネルを抜けた所で通行止め。そこには駐車場になっていて車が2台。この日はここで車泊。
駐車場〜七ノ沢〜八ノ沢出会い
暗いうちの出発
夜が明け始める
七ノ沢全体が見えてくる
<早出> 長い行程が予想される。夜明け前の3時に起き、準備を整え3時45分出発。この先の道のりはまったく未知だ。砂利道を進むが途中には立派なトンネルや橋がある。それが突然でいまいちその風景にはミスマッチだ。
<七の沢> さあ、七の沢到着。七の沢にはテントが一張り。聞くと北海道大学の方で、地質の調査をしているとの事だった。こちらは沢足袋に履替えたりと準備を整える。沢歩きは幌尻に続き今回で2回目。登山を始めたころは沢歩きに進展するとは考えていなかった。
<渡渉> 水量は諸先輩等のHP等を参考にしてみても少ないほうだろう。膝上まで濡れる事は無かった。日の出から曇りだった空もどんどん青さを増して行く。川幅が広く踏み跡はほとんどわからない。どこを歩いても同じようだ。でも時折川縁に踏跡を見つけては利用する。
すでに綺麗な景色が始まっている。時には川幅が広く音を立てない静かな流れ。時には細い一筋の流れとなり、自然の恐さを感じるほどの強い流れ。どれをもが綺麗な眺めだ。
<八の沢出会い> なるほど良い天場だ。自然の中のキャンプサイトと言った感じ。ここからは岩もぐんと大きくなった。ここからも、沢にそって自由に行く。30分もたった頃、前方にカールが見えた。なんとなく心配だった天気はこの時は快晴になっていた。
<貴重な情報> 1000m三股の手前で千歳からの登山者に会う。これより上には人がいない事と、巻き道については登りは良いが帰りはその入り口を見落としやすいので気を付けた方がいいとのアドバイスをもらった。昨日は下りのルートを見失い、滝の方へ入り込んだ登山者がいたそうだ。滝に入り込み、ひとつ踏み外せば絶対に一人では帰れないのは目に見えている。ここからは更に気を引き締めなければならなさそうだ。三股の沢で顔を洗うと冷たくて気持ちがいい。
<三股の巻き道> これは踏み跡と、雨の時の水の流れ道?で若干地形が複雑になっていると言うところだろうか。赤テープを頼りに歩みを進める。途中、枝道に入り込み、藪を漕いだりしてるうちにルートを見失ってしまった。しばし途方に暮れ(30分)帰ろうかとしたその時、ルート発見し復帰。左に滝を感じつつ、その流れから着かず離れず高度を上げて行く。
<八ノ沢> 熊を捜したけれどもどうやら大丈夫のようだ。道も踏み跡がしっかりしていてまるで登山道だ。道は遭難のリレーフへと続いていた。そのそばに天場があり、着替えに良さそうな岩もある。その岩の上で登山靴に履き替え山頂を目指す。稜線まで傾斜はかなりのもの。カールの縁は急峻だ。日高ならではだろうか。いい感じ。
<カムエクへの稜線> 稜線の向こう側に立てばコイボクカールだ。箱庭のようなかわいいカールだ。そして細い稜線を行くと山頂には天場があった。
ここで一日カムエク独り占めも悪くないだろう、熊もさすがにここまでは・・・
<下山> カールから沢への入り口は少々分かりづらく、見当はつくものの早速わからない。少々反則だけれど、GPSで確認。うーん、発見できた。来たルートと10mも離れていなかったが草木が濃く見失っていた。
<巻き道> 瀧までしばらく沢をつたって行く。巻き道の入口には3段の「ケルン」を作っておいた。それを目印に巻き道へと入って行く。登る時も時々振り返り、下山の時の道を確認しながら登ったのだ。
「ケルン」を確認して巻き道へと入っていく。ここは真っ直ぐ降りる踏み跡も太く、巻き道の事を聞いていなかったら・・・真っ直ぐ進んでいただろう・・・。しかしこれが、巻き道からも滝に戻りやすいように踏み後がついている。なので、そうならない様に。気を付けていても時には瀧へ出てしまい、道を登り返して戻ったりしながらと注意深く山を降りた。
<三股到着> ここまで来れば一安心。ここからは沢の縁に踏み跡を見つけてそれを使った。登る途中で片足の裏に小さな痛みを感じ始めていたが、八の沢までの間に両足の裏にはかなりの痛みがあった。シューズは沢足袋に近いもので、遊ぶには十分だが本格的な登山には少々無理だったかも知れない。
<八ノ沢〜> 八の沢の天場には男性2名、女性1名がそれぞれテントを張っていた。軽く会釈して前進。
まだまだ長い、七の沢が懐かしい。長い時間を沢足袋で岩の上を歩くのはお勧めできない・・・。七の沢出会いで休憩し登山靴に履き替え駐車場へ向かう。登山靴は作りが良いのか履いただけで足が「ほあ〜」とした感じ。
ここから再び長い林道を歩いて駐車場へ・・・。
ほんとに長かったー。生きて帰ってこれたー。ちょっと無理のある山行でした。
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