愛鷹山 東稜・遺跡ルートピストン

2015年01月25日(日) [日帰り]

• GPS: 09:55
• 距離: 14.5km
• 登り: 1,037m
• 下り: 1,033m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:25
• 休憩: 1:25
• 合計: 9:50

6:40 愛鷹運動公園駐車場
7:40 7:50 山居遺跡
8:20 8:25 急登分岐
9:00 9:05 林道本線
10:25 10:30 林道支線
11:50 12:00 タコブナ
12:50 13:30 愛鷹山頂
14:30 14:35 林道支線
15:05 15:10 林道本線
16:30 ゴール地点

天候

晴れ。風もない穏やかな一日

アクセス

利用交通機関：

自家用車

愛鷹運動公園に駐車する

コース状況／危険箇所等

完全バリエーションルートです。

写真

1/25 6:42

今日も愛鷹運動公園駐車場に駐車する。午前6時30分にゲートが開きました(M)

1/25 7:05

お茶畑から愛鷹山山頂を見ます、結構遠いです。

1/25 7:07

日本史史上初の細石器遺跡の出土した休場（やすみば）遺跡

1/25 7:13

残廃処理場を抜けない場合はここを右に登るのだそうです。

1/25 7:17

位牌岳が見えていますがこの時期にしては白くありません。

1/25 7:21

まるでふさぐようにしてある廃棄物処理場。入口は柵がしてありますが、不法投棄を防ぐためで登山者は通れるそうです。

1/25 7:23

金岡奨学会の不法投棄防止看板

1/25 7:27

高橋川を遡上していくルートです。

1/25 7:28

高橋川渡床場所にハイキングコースの看板がおちていた。いつの時代のものやら…(M)

1/25 7:28

このハイキングコース看板は簡単なものですが、おそらく以前はこの上の遺跡あたりまでハイキングを楽しむ方がいた事を証明しています。

1/25 7:28

よく整備されており気持ちよく歩けます。

1/25 7:35

ここが山居遺跡への分かれ道、右に行くと遺跡です。

1/25 7:36

1/25 7:37

ほどなく出ました、山居遺跡！Maxj05さんによると安土桃山以前からの遺構であるがよくわからないとのことでした。

1/25 7:38

石の組み具合をよく見てみます。石は高橋川の石をそのまま使っています。

1/25 7:38

角の白いものは補修跡ではなく、コケの一種。

1/25 7:38

山居遺跡の石積み(M)

1/25 7:38

この辺りにある石を野面積みにしただけなのですが、配置と面積がこの山奥にしては大きいです。上に宿営所があり森林作業者の仮住居があったのか、宗教的な院があったのか、あるいは馬、羊の牧があったのかわかりません。
各配置からしてどうも奥院とみられるものもあり宗教的な建造物があったのかも知れません。

1/25 7:38

1/25 7:41

孟宗竹の竹林もありますよ(M)

1/25 7:41

終わったかと思った場所にも遺構の跡、かなりの面積です。

1/25 7:41

最終部にある遺構、この形状だと上の段に礼拝所のようなものがあったのかも知れません。一瞬私はワサビ田？とも思ったのですが。以前、このあたりに水路があったのでしょうか？

1/25 7:43

この上に測量点？がありました、なんでしょうか。

1/25 7:44

ここにもありました、うーん。山居遺跡については引き続き調査する必要があるようです。

1/25 7:44

1/25 7:44

1/25 7:52

またまた出ました、金岡村と書いてあります。昭和初期？

1/25 7:59

1/25 8:06

遺跡の上部は整備されていて歩きやすいです。

1/25 8:07

最高の日ですね。入口を左に行った道と合流します。

1/25 8:14

植林作業の道が整備されています。

1/25 8:29

古道に突入！

1/25 8:32

いやいや、かなりこの休場ルートは使われていたんですねぇ！

1/25 8:37

1/25 8:40

もう一度高橋川を渡渉します。かつて林道をトライアルバイクが走っていた名残りがあります。

1/25 8:42

むむ、陶磁器の湯呑の破片、これがある所には窯跡があるはずなんですが見当たりませんでした。おそらく紙コップ等がない時代に植林作業等で入残した人達が酒を飲むのに使ったものです。愛鷹山の各窯跡付近で見ることが出来ます。

1/25 8:43

大岩、宗教的な修行僧はこういう場所に彫り込みを入れることがあるのですが何もありませんでした。

1/25 8:46

1/25 8:48

植林目印が出てきました。

1/25 8:54

1/25 8:54

1/25 8:58

林道直前、相当補修しています。

1/25 8:58

愛鷹林道本線に出ます。

1/25 8:58

1/25 9:01

林道本線到着(M)

1/25 9:08

反対側のがけをよじ登ります(M)

1/25 9:11

1/25 9:12

林道対面を登るとのことです、ずっと白ペンキが付いています。

1/25 9:19

ここの林道区分は422です。

1/25 9:22

迷うことはありませんが、かなりの急斜面です。

1/25 9:24

1/25 9:24

1/25 9:24

地番は（る）です。

1/25 9:26

30年以上前の宝焼酎出ました、植林時に飲んでいたのでしょう。

1/25 9:32

422のに　に入りました。

1/25 9:32

1/25 9:33

道は見事につながっています、現在使われている柳沢、平沼ルート同様、林道が出来る前は一般的な登山道だったことがわかります。

1/25 9:33

1/25 9:35

1/25 9:47

1/25 10:00

1/25 10:03

東側に池の平公園見えてきました、休日なのに誰もいないようです。大声で呼んでも返答がありませんでした。

1/25 10:03

1/25 10:15

林道でました、大石の場所です。

1/25 10:15

1/25 10:16

林道支線到着(M)

1/25 10:30

残置ロープ。

1/25 10:35

1/25 10:38

東稜線ルート

1/25 10:42

相当古いお茶のペットボトル

1/25 10:44

東稜線は景色がいいです。

1/25 10:54

ミツマタの花がいよいよ咲き始めました。

1/25 10:57

Maxj05さんの東稜自慢のルートを登ります。

1/25 11:01

窯跡を通ります。ルート西側にあります。

1/25 11:02

1/25 11:02

この窯跡は富士方面にあるような炭の跡が残っていませんでした。かなり古いものです。植林作業時に燃料として現場消費として作られたか、あるいは山居遺跡並みに古いものなのか？

1/25 11:02

石の組み具合がかなり雑です、植林のため自然林を伐採したものを炭として持ち帰ったのかも知れません。

1/25 11:14

稜線下の激ヤブ急傾斜地。今回藪の薄い箇所発見。結構楽に通過できた(M)

1/25 11:18

Maxj05さんと谷を通るかヤブを通るか議論の末、私は谷を行きMaxj05さんはヤブを行くことになりました。
この場所私も泣かされた経験があり、以前ヤブを行って泣きが入ったのです。

1/25 11:18

これは滑って危ない、、

1/25 11:21

この石、枯れた木の根にキャッチされて止まっているんですが、この右を抜けて上の枝に手をかけたら大きな音をたてて下まで落ちていきました。Maxj05さん、分かれてよかったねぇ

1/25 11:25

1/25 11:35

Maxj05さんと合流、今のルートはMaxj05さんの自慢のルートです。私のルートはここを左に降りた崩壊地になります。

1/25 11:50

1/25 11:50

タコブナに到着

1/25 11:53

稜線到着場所のブナの大木。俗称タコブナ。命名 by pixus

1/25 11:59

箱根や沼津方面の展望バッチリ(M)

1/25 12:43

東稜線上。いい雰囲気です。まるで昔の愛鷹山の風景(M)

1/25 13:34

愛鷹山頂。富士山がお出迎え(M)

1/25 13:37

1/25 13:37

1/25 13:55

測量点通過

1/25 13:56

1/25 13:56

1/25 13:56

1/25 15:18

帰り山居遺跡の西上を通過中、遺構らしきもの発見。こうなると牧の可能性も出てきます。

1/25 15:19

この石群、自然なのですがなんとなく人工的な感じもします。

1/25 15:37

金岡管理

1/25 15:45

またまた遺構？

1/25 15:46

ここの土塁も中に石が入っています。全体的な構成図を書けばわかるかもしれません。

1/25 16:10

休場遺跡、何もありません。

1/25 16:32

1/25 16:32

駐車場到着

1/25 16:32

午前9時から午後8時まで利用可。おつかれさまでした

撮影機器：

Xperia A SO-04E SONY

FinePix XP70 富士フイルム

感想

pixus

MaxJ05さん、ありがとうございました。
かつて使われていた休場ルート、しかと記憶に残りました。東稜コースを使う正規道なんですね、ご立派です。
私は山居遺跡の広大さに驚きました、根方街道の寺院の分院場所の碑もありますがまた行ってきます。
つかれたぁ。。
愛鷹山東稜コースについては再三の山行でほぼルートが判明しました。愛鷹山山頂から東稜部先端までは問題ありませんが、崩壊地の斜面は急で今回の休場ルートは一部ヤブの通過があります。なれた方なら問題ないかも知れません、

MaxJ05

昨年暮れからpixusさんと追いかけていた愛鷹山東稜ですが、ひとつの結論として、過去には沼津市の椎路地区や沢田地区から休場遺跡の近くを通り、東稜を経由して山頂まで行けたのではないかという答えが出てきました。

愛鷹山南麓には本線・支線と林道が2本走っています。標高の高い場所を走っている林道支線は昭和56年頃から作られたようですが、現在は車で水神社まで行き、林道支線を経由して愛鷹山コル部に抜ける登山道が標準のようになっています。スタート時の標高も高くラクに山頂まで行けるので人気もあるわけですよね。逆に長距離を歩くこととなる平沼・柳沢は段々と廃れるようになった訳です。

今回のルートもそんなルートのひとつと思われます。今日車を置いた駐車場所から往復で8時間30分かかりました。水神社からだと往復5時間かからないですからね。

自分の住んでいる地区の長老に話を聞くと、確かに登山道らしきものがあったようです。私の記憶の片隅にですが、昔は愛鷹明神東側に道標があったような気がします。ただ何が書いてあったかは覚えていませんが…

前回の遺跡ルートは産廃通過に手間取り、かつ激ヤブルートを選択したため林道支線で折り返しとなりました。今日はpixusさんと一緒に私の考えたルートを歩いてもらいました。前回まで手間取っていた急傾斜地のヤブを突破するルートも見つけることができ、今までで一番楽に林道支線上のルートを通過することが出来ました。

pixusさん。今日は付き合っていただきありがとうございました。

今後もpixusさんと協力し、東稜ルートを安全に通れるように整備していきたいと考えています。

コメント

toshi-17

お疲れ様でした
精力的に歩かれていることが良くわかります。
ワタシの持っている地図（昭33年10月）によれば、愛鷹山頂からは平沼、柳沢と東稜の３本があり、下るにつれて１０本以上に枝分かれしています。
また、平成３年の地図では、柳沢が消え平沼と東稜のみになっています。（ちょっとおかしいが。）
なお、この地図によると休場遺跡を通るルートは、現在の地図にも道が記されている西の方の道が頂上まで続いています。（現在の地図では林道止まりになっているライン）
古い地図を見ると、色々な所に道があったことがわかり興味が湧いてきますね。

pixus

Re: お疲れ様でした
toshi-17さん、お久しぶりです。Maxj05さんはこの山行で体調を崩されインフルエンザで寝込んでしまわれました（汗：）
駿州愛鷹山牧場図によると天保年間でも平沼、柳沢、東稜ルートが描かれているようです。今回通って江戸時代からたくさんの人が通っていた古道であることがわかりました、大事にしたい道です。

MaxJ05

Re: お疲れ様でした
貴重な情報ありがとうございます。やはり近い過去まで使用されていたんですね。なぜ地図から削除されてしまうんですかねぇ？不思議です。
平成３年の地図に記載されているルートは、山居遺跡を通らないルートです。林道本線側からちょっとだけ覗いた事がありますが、歩きやすそうにみえました。
ただこちらを本線と考えると、頂上から林道支線に降りてくるルートが微妙に違ってくるので、体調が回復次第行ってみようかなって考えています。