三国ヶ嶽〜峯ヶ畑(乙原岳)〜扶養ヶ岳 (三田市)
兵庫県
inakabus
体力度について
- GPS
- 05:13
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 721m
- 下り
- 719m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:14
9:52 県道49号沿い、三国ヶ嶽登山口
10:21 三国ヶ嶽(三等三角点『天上畑』)
10:41 662P
11:01 東播線��20鉄塔
11:19 623P
12:00 差桐峠
12:17 そば茶屋、菖蒲庵付近
12:27 宅地外れ
12:40 峯ヶ畑南側鞍部
13:16 三等三角点『峯ヶ畑』(乙原岳)
13:19 東播線��24鉄塔 〜休憩
13:31 出発
14:15 扶養ヶ岳（チェーンスパイク着脱等、約5分休憩）
14:33 山王山との峠（チェーンスパイク着脱等、約3分休憩）
14:43 県道49号出会い
14:52 永沢寺駐車場
| 天候 | くもり 時々 ゆき 最寄のアメダス観測点『三田』当日の気温 朝の最低気温 0.1℃ (05:34) 日中の最高気温 5.8℃ (13:26) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
※野菜販売所のある、菖蒲園前の駐車場を利用しました。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
特に危険な所はありませんが、山中の大半が地形図上に道のないコースです。辿った稜線上はネット上にも歩いた記録が散見され、基本は尾根筋の辿りやすいコースです。但し、下山時等、方向確認は慎重に行う必要があり、地図、コンパスは必携です。 それぞれの山は『北摂の山 下』（慶佐次盛一 著）に紹介されており、コースの参考としました。及び、レコ中の地名等も同書に基づきます。尚、 三国ヶ嶽は『一般ハイカー向き』、峯ヶ畑〜扶養ヶ岳『読図ができて、藪になれた人向き』と紹介されています。雪の為、コースの状況が分かりにくい状況でしたが、紹介されている区間については、概ね紹介内容と変わらない状況でした。 ■永沢寺駐車場〜三国ヶ嶽 県道49号を乙原方面へ登り、峠より三国ヶ嶽への登山道が続きます。登山口付近は曖昧ですが、程なく明瞭な道となり地形図上の破線道を辿りつつ山頂方面に向かいますが、破線道が消える辺りより踏み跡が解り難くなります。当日は積雪の影響もあり、余計に解りにくかったと思われます。 私設のものを含め道標の類はありませんが、要所にテープ跡があります。地形が穏やかで特徴が掴み難く、位置確認を慎重に行う必要があります。 ■三国ヶ嶽〜差桐峠〜乙原地区 三国ヶ嶽より南へ下るコースがある筈ですが、当日は積雪の影響でまったくわかりませんでした。地形では南へ続く稜線が捉え難く、予定より東寄りに下りた結果、稜線を探す必要がありました。 南へ続く稜線はテープ跡が多く、比較的辿りやすい状況ですが、差桐峠への急な下りは九十九折れ気味に微かな踏み跡がありそれを辿るのが好ましい急斜面。下山するほどに踏み跡が確かなものとなります。雪のない状態で、差桐峠より登るなら、比較的解りやすいコースではないでしょうか？ 差桐峠より西へ下ると、程なく地形図上の実践道同等の道が現れ、途中より舗装路となります。 ■乙原地区〜峯ヶ畑 乙原地区より地形図上の実線道を経て谷沿いに鞍部を目指しました。今は使われていませんが以前は峠道があったようで、幅の広い踏み跡と共に炭焼き窯跡が数ヵ所確認できました。 鞍部より峯ヶ畑へと続く尾根筋は、明瞭ではないものの踏み跡は散見され登りやすい尾根筋ですが、テープ跡等は見られません。それ程急な斜面ではありませんが、山頂の目印となるアンテナは確認しにくく、登りについては問題ありませんが下りは苦労しそうです。当日は落葉と積雪の影響で滑りやすい状態でした。 ■峯ヶ畑〜扶養ヶ岳〜永沢寺駐車場 KDDアンテナ跡(当日、何か作業されていました)、反射板、鉄塔と、構造物の多い峯ヶ畑ピーク周辺より、北へと続く稜線は林道と出会い、その林道と並走するように明瞭な踏み跡が続き、テープ跡も見られます。 林道の終点以降も踏み跡は続きますが、稜線が広がり始める辺りは、積雪のある状態では辿りにくい状況でした。テープ跡の頻度も高まることから、積雪の有無に関わらず、踏み跡そのものが弱まっているとも想像できますが、定かではありません。 扶養ヶ岳付近は比較的稜線が掴みやすく、踏み跡もはっきりしたものですが、北東への下りは変化に乏しい植林の急斜面をテープ便りに下る事になります。山王山方面への峠を北に下りましたが、地形図上の実線道通りに農道となっています。 雪がなければ明瞭なコースかどうかは不明ですが、テープ類は多く歩きやすい山との印象です。但し、当日は一度谷側へ稜線を外した程度ですが、稜線以外にも複数のルートが存在するようです。 |
写真
今後、このテープ跡を辿ることになります。
山頂着。3等三角点『天上畑』697.7(697.67)m木製の杭に『比僧山』と書かれています。他に感應寺山とも呼ばれているようです。
2
木製の杭に『比僧山』と書かれています。他に感應寺山とも呼ばれているようです。
差桐峠同様、地形図上に道のない峠ですが、東西に古い峠道が続いているようです。
感想
三田の山奥、不便な場所柄あまり歩かれる事のない山ですが、書物に紹介された事もあるからか、ネット上では何例かの記録を見る事ができます。
ここ数日、寒さも緩んでおり雪は少々残っている程度と読んで出掛けたものの、山中は思いの外、雪が残っていました。積雪は5�冂�度ですが、標高500mを超えたあたりからは、日当たりのよい南側斜面以外は中々解けないようです。
積雪のない所の様子からあまり明瞭な道ではないと思われますが、山頂付近の稜線は積雪のおかげで何処に踏まれた跡があるのかがかなり解り難い状態です。普段に比べかなりの頻度で地図と方位確認(プロトレックのデジタルコンパス使用の簡易なものですが…)を繰り返す必要がありました。
それでも、三国ヶ嶽より南への下り、峯ヶ畑〜扶養ヶ岳への稜線上と2度のコースミス。幸い気付くのが早く難なく修正できましたが、久し振り？に遭難の2文字が頭を過る山行となりました。
但し、怖かったという感覚はあまりなく、コース取りに集中できたと申しますか？
心地よい緊張感を楽しむ事ができました。
植生を見る限り、盛夏でもない限り藪に阻まれるようなコースではないようです。この先、別のコースを試してみたい山域ですが、雪の心配が薄れる3月中頃まで待ったほうが良さそうです。
山中で、昨年12月2日に登られた方の山行計画書を拾いました。その後、一か月間誰かが歩き、動かした可能性も否定できませんが…落とされた時のままだったとすれば、その計画上、差桐峠より本格的な山道に差掛った直後に落とされた事になる位置です。5名のパーティでの山行のようなので、地図を無くされても問題はなかったと思いますが。。。
■峯ヶ畑(乙原岳)
地名の参考とした『北摂の山 下』では峯ヶ畑(＝三角点名？)と紹介されているピークは、三田市の刊行物に『乙原岳』と紹介されているものがありました。数年来、毎月のように通っている母子地区の蕎麦屋さんに伺う限り、聞いた覚えのある名前のようですが、あまり山名を意識されていないようです。地元の方は、アンテナのある山程度の捉え方をされているようですが、近年林道が整備されているのは気に留められていたようです。
世代的に戦後世代のご主人に伺う限りでは、炭焼き等は電機やガスのなかった時代の過去のものとの事ですが、同地区の名産であるお茶の焙煎に炭や練炭を使っていたことは記憶されていました。
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