徳島県 久保〜亀尻峠〜ミツコバ〜天狗塚〜三嶺〜名頃 絶景＆動植物
Machapuchare
その他1人 
体力度について
- GPS
- 10:37
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,880m
- 下り
- 1,557m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 8:56
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 10:37
歩行距離21km、歩行時間9時間、歩行数40,400歩、消費カロリー3,070Kcal
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2023年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス 自家用車
天狗塚登山口など他にも駐車場がありますが、規模は小さいようです。なお、亀尻峠登山口＜写真17＞へは車は乗り入れ不可能です。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
要注意箇所は見残池＜写真72〜75＞からの下りの1か所です。道から逸れたためかもしれませんが、距離は短いもののガレ場の急下りがありました。また、亀尻峠からミツコバ＜写真27＞までの間で一部、道迷いしましたがヤブコギはせずにすみました。 よく整備され、滑りやすい急な箇所にはロープが設置してあります。稜線はミヤマクマザサで足元が見えないことが多いですが、マダニはいませんでした。 久保バス停＜写真02＞から亀尻峠登山口＜写真17＞方面に向かう道は、標高950m辺りまで舗装道路、そこから亀尻峠までは砂利道です。 久保バス停＜写真02＞から亀尻峠までは舗装道路や砂利道です。標高950m辺りで舗装林道から砂利道に入りました。入口からしばらくはちょろちょろと水が流れていますが特に問題はなく、亀尻峠登山口＜写真17＞直前の広場でぬかるみに気をつけるくらいですみました。そこから亀尻峠まではたまにちょろちょろと水が流れている砂利道でした。 亀尻峠からミツコバ＜写真27＞までは、一部、道迷いしました。 亀尻峠の道標は見落としたようで、適当に痩せ尾根に取り付くと、最初は杉林の急登で、たまにテープがありました。 標高1,240m辺りで急に道が不明瞭になり、岩の前の地面に伸びていたトラロープをまたぐと、左奧に細道がありました。ただし、ここで地形図の破線の道から逸れてしまったようです。そのうちに幅30�冂�の踏み跡になり、しまいにはそれもわからなくなったので、南西から南東へと方向転換し杉の葉に埋もれた斜面を適当に登りました。すると、標高1,270m辺りで登山道に出合いました。 標高1,560mを超えるとミヤマクマザサの間の細道となりました。たまに足に当たりますが足元は見えます。 亀尻峠登山口＜写真17＞から標高1,570m辺りまではほぼ木陰でした。 ミツコバ＜写真27＞から天狗塚＜写真39〜42＞を経て西熊山＜写真54〜56＞までは、ミヤマクマザサの間の細道でなだらかです。天狗塚＜写真39〜42＞周辺とゴジラの尻尾⁉＜写真50＞撮影地点の北側からしばらくは急な箇所があります。 天狗塚北西尾根のトラバース道との分岐から小石がゴロゴロした急登が始まりますが、そのうちに小石はなくなり傾斜もマシになります。ただし、ササが足に当たる細道で滑りやすそうな土なので、下りは要注意です。天狗塚北東尾根は、やはりササが足に当たる細道ですが、上りの北西尾根よりも歩きやすく、こちらを下りで利用するほうが安全です。 天狗塚登山口方面との分岐＜写真47＞を過ぎると、ミヤマクマザサで足元が見えないことが増えてきました。 ゴジラの尻尾⁉＜写真50＞撮影地点の北側はロープのある岩場を下るようになっています。岩場が終わると小石がゴロゴロして滑りやすい急斜面下りですが、ロープがありました。平坦になると石埋まりが続き、それを過ぎると歩きやすくなり、代わりにササで足元が見えないことが多い細道になりました。 西熊山＜写真54〜56＞から三嶺（みうね）＜写真65〜69＞を経て名頃（なごろ）登山口前駐車場までは、一部、道から逸れてしまい、距離は短いもののガレ場の急下りがありました。 見残池＜写真72〜75＞をよく見るために、メイン登山道である地形図の破線の道から逸れてササが足に当たる細い踏み跡を辿りました。そこからメインの登山道に戻るため、三嶺ヒュッテから南側のこんもりした箇所を登り、踏み跡を辿ると無事に池の南側に出られましたが、それまでに少し迷いました。景観を楽しんだら＜写真72＞撮影地点まで引き返し、メイン登山道である地形図の破線の道を進むのが無難です。 見残池の南側からはしばらく丸太と土の階段が続き、標高1,750m辺りからガレ場の急斜面となりました。申し訳ないのですが、ミヤマクマザサを掴んで下りました。距離は短く、標高1,740mで左折すると大丈夫でしたが、どうやらこのガレ場で道から逸れていたようです。そこからはササはなくなり、木陰道に入るとゴロゴロしている小石はそのうちなくなりました。 標高1,200mで丸太と土の階段を下り砂利の林道を横断し、すぐにまた樹林帯に入りました。ヤマレコでは林道登山口となっています。 標高930mで道は微妙に二手に分かれました。地形図の破線の道から逸れて踏み跡レベルの右側に進むと、無事に舗装道路に下りられました。ただし、ここには道標がなく、やはり登山口はもう少し西だったようです。 |
| その他周辺情報 | 剣山見ノ越登山口前にある民宿まつうらに連泊しました。 部屋にはテレビ、ちゃぶ台、ハンガー、浴衣、お茶セットが、洗面所にはドライヤー、浴室にタオルとバスタオルがあります。冷蔵庫や歯磨きセットはなく、ネットはスマホなら使えます。窓を開けていると涼しく、ジャージを着て布団をかけて寝ましたが、明け方は少しひんやりしていました。なお、施錠はできません。 場所柄、虫が多く、この日は洗面所＆トイレの窓が開いていたようで、夜には床に虫がたくさんいました。翌朝には死骸だらけでした。 入浴は部屋ごとで、しばらく待たなければならないこともあります。夕食＜写真83＞は食堂で、準備ができ次第、好きな時間にとれます。朝食＜写真86＞は6時半や7時からで日によって違うようです。早立ちの場合はお弁当に変更可能です。 |
写真
01三好市営バス「名頃」バス停乗車…名頃（なごろ）登山口前駐車場から橋を渡り左折、西に進むとあります。駐車場から徒歩5分程でした。マイクロバスは十数人で満席になりそうですが、今回は盆休み中だというのに、貸し切り状態でした。
02三好市営バス「久保」バス停下車…2台分の駐車場がありますが、長時間の利用は控えたほうがいいかもしれません。ここを出発点としました。トイレ前で朝食を摂れなくもありませんが、我慢して歩き始めました。
03大宮橋より祖谷川の渓谷美…台風の影響が残っているのか、かなりの水量でした。祖谷渓が近いので、このくらいの景観ならいくらでもあるのか、名無しでした。渓谷美は想定外だったので、テンションが上がり、動画も撮りました。
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05祖谷川支流の激流…ちょうど川がカーブする辺りなので、こちらに向かって水が流れる不思議な光景が見られました。ここもかなりの激流です。動画も撮りました。
06ノリウツギ…ツルアジサイ＜写真52＞とは違い、花序は円錐形になります。見頃だったので動画も撮りました。この日は、舗装道路沿いでよく見かけました。
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07ボタンヅル…直径2�冂�の花はセンニンソウに似ていますが、おしべがより長く、先端が花の先端まで伸びています。少し奧にも満開の木があったので、そちらを動画に撮りました。
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12ヤマアジサイ…エゾアジサイに似ていますが、葉は薄く光沢がなく長さは10�冖に�、花序は直径10�冖に�と、エゾアジサイよりも明らかに小さいです。コンクリートの法面の水抜き用の穴から生えている樹高20�兮�らずのド根性さんがたくさんいました😊
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13サガリハゲ山＆大茶山＆滝下の天狗塚…北東方面です。左手前に歩いてきた舗装林道、中央少し左寄りがサガリハゲ山、右は大茶山でそのすぐ右奥ギリギリに滝下の天狗塚が見えています。
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14ニホンヒキガエル…林道分岐から砂利道に入ると、鼻先からお尻まで10�冂�の小さめの個体がいました。アズマヒキガエルよりも鼓膜が小さく、鼓膜の直径は目から鼓膜までの距離と同じか小さいです。
15ナガサキオトギリ？…直径1�兢�々の花には黒斑がなく、萼にはありました。ナガサキオトギリはサワオトギリの変種で、葉がより細めで茎の上部でより枝分かれします。
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16マルミノヤマゴボウ実…ヨウシュヤマゴボウとは違い、花穂はまっすぐ伸びたままです。また、ヤマゴボウとは違い、直径1cm程の実は溝があるだけでバラバラにはなりません。
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17亀尻峠登山口＆警告文…ここまで1時間半ちかくかかりました。この道標前は開けていますが、大きなぬかるみがあります。今回は大丈夫でした。警告文にあるとおり、エスケープルートがとりにくく、登り始めたら最後まで行くしかないので覚悟と体力が必要です。
18クリのイガ…これを見ながらやっと朝食タイム。民宿まつうらの朝食弁当は、おにぎり2つ、だし巻き玉子、魚肉ソーセージ、昆布の佃煮、漬物、ペットボトルのお茶に一口サイズのチョコレート、なんと、塩あめまで。写真を撮る前に完食してしまいましたが、猛暑の山行を心配しての心遣いがとてもうれしかったです😊
19三嶺北西峰＆西熊山＆地蔵ノ頭北西峰…南東方面です。左が三嶺（みうね）北西の1,860m峰、中央が西熊山＜写真54〜56＞、右は天狗塚登山口＆天狗塚＆西熊山分岐＜写真47＞のある地蔵ノ頭北西峰です。これから登る山が見えるとテンションが上がります。
22タカネオトギリ…花の直径は2�兢�々とオトギリソウの仲間にしては大きく、おしべが花弁の先端近くまで伸びています。葉は細長く幅は5�伉�です。この日もよく見かけました。周辺に写っているのはミヤマクマザサの葉の一部で、葉裏に毛が多いのがよくわかります。
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23ミツコバ北北西尾根…見渡す限りミヤマクマザサに覆われています。あまりの美しさに思わず声を上げてしまいました。動画の最初には小さく三嶺（みうね）＜写真65〜69＞が映っています。
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24ミツコバ北北西尾根よりミツコバ…どこまでも続くササ原の向こうに目指すミツコバ＜写真27＞が見えてきました。ここからミヤマクマザサの小径を歩きながら動画を撮りました。
25コメツツジ＆ミヤマクマザサ…濃い緑色がコメツツジです。四国でこれだけの群生は珍しいです。ミヤマクマザサは積雪の少ない四国の亜高山帯で見られるのは珍しいです。この山域は三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落として国の天然記念物に指定され、ミツコバはその西端にあたります。
26コメツツジ越しに岩場…コメツツジの葉の長さは1�冂�しかありません。樹高も低く、数十�儖焚爾量擇發茲�見かけました。ミツコバ頂上直下を歩きながら動画を撮りました。目指す天狗塚＜写真39〜42＞が小さいながらも存在感抜群でした。
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28イヨフウロ…シコクフウロともいいます。直径2〜2.5�僂硫屬浪嵎曚量詫佑�特徴です。花弁の先端は3裂するものとしないものがあります。前日の剣山＆次郎笈（じろうぎゅう）ほどではありませんが、何度も見かけました。
29牛ノ背越しに天狗塚から三嶺の稜線…東方面です。中央左寄り道の奧に天狗塚登山口＆天狗塚＆西熊山分岐＜写真47＞のある地蔵ノ頭北西峰、すぐ右奥に濃い緑色の地蔵ノ頭の頂上周辺が見えています。地蔵ノ頭北西峰の左奧に青みがかって見えるのが前日登った次郎笈（じろうぎゅう）、その左手前は西熊山＜写真54〜56＞、すぐ左奧の尖ったのが三嶺（みうね）＜写真65〜69＞です。道の右には、なだらかな牛ノ背越しにきれいな三角形の天狗塚＜写真39〜42＞が見えています。
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30牛ノ背より三嶺＆西熊山＆次郎笈…東北東方面です。中央奥の尖ったのが三嶺（みうね）＜写真65〜69＞、その右手前が西熊山＜写真54〜56＞、右奥は前日登った次郎笈（じろうぎゅう）です。来た方向から動画を撮りました。
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31牛ノ背より天狗塚…東南東方面になだらかな牛ノ背越しに天狗塚＜写真39〜42＞が見えました。このアングルからは岩場も見え、その鋭利な山容が際立ち、とても魅力的です。
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33牛ノ背より白骨樹越しに中津山＆寒峰＆前烏帽子山…北西方面です。樹皮が剥がれ白くなった木々越しに左は尖った中津山、中央の山頂部が黄緑色なのは寒峰、右端は前烏帽子山です。
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34天狗の池より天狗塚…ササの間の踏み跡を辿ると、ここから先は湿地で進めませんでした。天狗の池越しに逆さ天狗塚＜写真39〜42＞が見られるようですが、近づきすぎたのかもしれません。
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39天狗塚頂上…標高1,812mの頂上です。頂上プレート越しに東北東方面を望みました。中央手前は左側が天狗塚登山口＆天狗塚＆西熊山分岐＜写真47＞のある地蔵ノ頭北西峰、すぐ右が地蔵ノ頭です。その奧に尖った三嶺（みうね）＜写真65〜69＞、さらにその右には剣山と次郎笈（じろうぎゅう）が仲良く並んで見えています。
40天狗塚頂上より地蔵ノ頭＆三嶺＆剣山＆次郎笈…＜写真39＞の一部をズームしてみました。中央手前に大きく地蔵ノ頭、その奧左寄りに三嶺（みうね）＜写真65〜69＞、右奥は左が剣山、右が次郎笈（じろうぎゅう）です。前日登った山が見えるとうれしいです。360度パノラマ動画も撮りました。
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42アキアカネ…ナツアカネに似ていますが、胸部側面にある黒い3本の筋模様の真ん中の線が先細りになります。まだ未熟で、これからもう少し色が濃くなります。こちらを向いて何やらモゾモゾしているので動画を撮り始めると、最後には飛び去りました。
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47天狗塚登山口＆天狗塚＆西熊山分岐…地蔵ノ頭北西峰です。ヤマレコなど、この分岐を天狗峠としているサイトもあります。西南西方面に左に天狗塚＜写真39〜42＞、右に牛ノ背が見えました。
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49西熊山＆三嶺…東北東方面です。中央に大きく目指す西熊山＜写真54〜56＞、右奥に三嶺（みうね）＜写真65〜69＞が見えています。左手前の連れと比較するとスケールの大きさがわかります。
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50ゴジラの尻尾⁉越しに西熊山＆三嶺…前方に急にこのような絶壁が現れ行き止まりになりました。蛇行する岩群がゴジラの尻尾のようです。その奧に西熊山＜写真54〜56＞と三嶺（みうね）＜写真65〜69＞が見えました。
52ツルアジサイ…やはり＜写真50＞中央手前の岩の左側です。ノリウツギ＜写真06＞とは違い、花序は円錐形にはなりません。そろそろ終わりのようでした。ここから左（北側）にあるロープのある岩場を下りました。
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54西熊山頂上より地蔵ノ頭＆天狗塚＆牛ノ背…標高1,816mの頂上です。西南西方面に左に地蔵ノ頭、すぐ右に天狗塚登山口＆天狗塚＆西熊山分岐＜写真47＞のある地蔵ノ頭北西峰、間に天狗塚＜写真39〜42＞の尖った頭がちょこっと見えています。中央奥は牛ノ背です。
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56ツマグロヒョウモン♂…メスの前翅の先端近くに黒い帯状の部分があるというのがツマグロの名前の由来です。南方系のチョウですが、標高が比較的高い山でも見られるようになりました。我が家の庭にもいます。水分補給中のところを動画に撮りました。
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62ホソバシュロソウ…花が紫褐色なのはシュロソウと同じですが、葉の幅が3cm以下と細く、花柄は長く1cm以上あります。地域差が大きく、シュロソウと分けないこともあるようです。この1株だけでした。
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63キジ撃ちがバレたモアイ岩⁉…連れに寄れば、左側の岩は、トイレまで我慢できずしゃがみかけたモアイが、見つかって顔だけこちらに向けて驚いているところだそうです。左端が突き出たお尻で、見開いた目とへの字口が笑えるというのですが、発想がちょっとお下品😅
64ミヤマクマザサ越しに地蔵ノ頭＆西熊山…西南西方面を振り返りました。手前にミヤマクマザサの群生、左奧に地蔵ノ頭、中央に先程登った西熊山＜写真54〜56＞が見えました。
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65三嶺頂上より振り返り辿ってきた縦走路…標高1,893.6mの頂上です。西南西方面を望みました。左最奥の尖ったのが地蔵ノ頭、その右手前に並んだ三角形の最高点が西熊山＜写真54〜56＞、中央は三嶺（みうね）北西峰です。歩いてきた縦走路が見えると感慨深いです。
70三嶺東尾根巨石越しに平和丸＆石立山＆捨身嶽…岩越しに南東方面を望みました。中央少し右寄り最奥の頂上がハサミ状に見える山は、左が石立山で右が捨身嶽（しゃしんだけ）です。その少し左手前の頂上が黄緑色なのが平和丸です。
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71ツリガネニンジン…ソバナよりも小さい花は長さ2�冂�で、萼も細いです。サイヨウシャジンとは、花の裾がすぼまらず、めしべの花より突き出て見える部分の長さが花の長さより短いことで見分けられます。この1株だけでした。
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73見残池越しに三嶺ヒュッテ＆太郎（剣山）＆次郎（次郎笈）…池越しに東方面を望みました。中央奥に三嶺ヒュッテ、その右奥には左に昔は太郎笈（たろうぎゅう）と呼ばれていた剣山、右に次郎笈（じろうぎゅう）が見えました。
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74見残池越しに平和丸＆石立山＆捨身嶽…南南東方面です。道標の右奥に平和丸、さらに奧に石立山と捨身嶽（しゃしんだけ）が一つの山のように見えています。
75見残池越しにカヤハゲ＆白髪山＆三嶺東尾根…南方面です。道標の右に見える低いのがカヤハゲ（東熊山）、その奧が白髪山、中央は三嶺（みうね）東尾根でメイン登山道はここを下るようになっています。
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79カニコウモリ…楕円形で大きな鋸歯がある葉の形がカニの甲羅に似ているというのが名前の由来です。長さ2�冂�の花は近くで見ないと咲いているかどうかわかりませんが、群生しているとつぼみばかりでも見応えがあります。動画も撮りました。
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80ヤマジノホトトギス…セトウチホトトギスとは違い、花の中心部周辺が赤紫色です。また、ヤマホトトギスとは違い花被片が反り返りません。この日唯一の株だったのですが、残念ながらピンボケ😅
83民宿まつうら夕食…連泊だからか、前日とはメニューが少し違いました。ゴーヤの酢の物は少し甘みがあり、焼き魚はアマゴのようでした。うどんは小麦の風味がしておいしかったです。
84ガガンボの仲間…民宿まつうらの洗面所＆トイレの窓が開けてあったらしく、床に虫がたくさんいました。体長1�兢�々と小さなガガンボの仲間は、翅の模様がきれいでした。
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85ノコギリカミキリ…体長は2�兢�々だったと思います。山地性のカミキリムシで、ハサミのようなあごと胸部の縁のギザギザが特徴です。床でひっくり返ってもがいていましたが、動画を撮っていると自力で起き上がりました。
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86民宿まつうら朝食…日によって朝食時間が違うようです。この日は6時半からでした。キュウリとキャベツの浅漬け、筑前煮、薄味の味噌汁、生卵など、朝食もバランスが良くおいしかったです。
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下（厚手）
手袋（防水加工）
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子（フード付き）
雨用帽子
登山靴（防水加工）
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー（防水用）
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水（スポドリ＆茶）
水筒（保温）
非常食（栄養補助食品）
スマホ（地図アプリ使用）
eTrex22x（GPSナビゲーター）
虫よけスプレー
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感想
【出発点の久保バス停から亀尻峠まで約5�劼諒涸�道路歩き】
前日は剣山麓の見ノ越から剣山＆次郎笈（じろうぎゅう）に登りました。
2023年8月12日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5832502.html
この日も終日晴天が見込まれたので、絶景を楽しむコースを設定しました。しかし、徒歩だけだと全行程距離が30�劼砲盖擇屬燭瓠�国道439号をバスで移動することにしました。
まずは前日に宿泊した剣山麓見ノ越の「民宿まつうら」から一般的に三嶺（みうね）の登山口とされている名頃（なごろ）にマイカーで移動しました。登山口前の駐車場は6時前には7割程埋まっていました。
名頃登山口前駐車場から徒歩5分程の所には三好市東祖谷地区を走る三好市営バス（マイクロバス）のバス停＜写真01＞があります。名頃を6時23分に出発し、久保＜写真02＞に6時48分に着く始発便を利用しました。料金は一人240円で利用者は我々二人だけでした😚そのおかげで途中のバス停に停まることもなく、10�匐瓩�先にある久保バス停までノンストップでした。約25分間、運転手さんとの会話も楽しみながらのバス移動となりました。
久保バス停＜写真02＞から亀尻峠登山口＜写真17＞まではおよそ5�劼諒涸�道路歩きです。渓谷や道端に咲く花、東祖谷（ひがしいや）地区特有の山間の風景を眺め、高度差約350mの舗装道路歩きを十分楽しむことができました😄
標高950m辺りで舗装林道から砂利道に入りました。入口からしばらくはちょろちょろと水が流れていますが特に問題はなく、亀尻峠登山口直前の広場でぬかるみに気をつけるくらいですみました。
【亀尻峠登山口からミツコバまでの高度差約750mの快適な登り】
亀尻峠登山口＜写真17＞まで来ると、「この登山道は十分な装備、体力及び時間がない人は行かないようにしてください。」と警告文が掲載されていました。ここに来るまでにすでに5�劼睚發い討�た我々は、今更コース変更というわけにもいかず、当初の予定通りに、標高1,210mの亀尻峠まで一気に登ることにしました。
その前に、民宿まつうらで作っていただいた朝食弁当を食べました。おにぎり2つ、だし巻き玉子、魚肉ソーセージ、昆布の佃煮、漬物と塩気のあるおかずが多く、ペットボトルのお茶に一口サイズのチョコレート、なんと、塩あめまで😄朝飯前の運動量が多かったので空腹に耐えきれず、写真を撮る前に完食してしまいましたが、猛暑の山行を心配しての心遣いがとてもうれしかったです😊
亀尻峠まではたまにちょろちょろと水が流れている砂利道でした。亀尻峠の道標は見落としたようで、この辺りかと適当に痩せ尾根に取り付きました。最初は杉林の急登で、たまにテープがありました。
標高1,240m辺りで急に道が不明瞭になり、岩の前の地面に伸びていたトラロープをまたぐと、左奧に細道がありました。ただし、ここで地形図の破線の道から逸れてしまったようです。そのうちに幅30�冂�の踏み跡になり、しまいにはそれもわからなくなったので、南西から南東へと方向転換し斜面を適当に登りました。仲良しキノコ＜写真21＞に励まされ、なおも杉の葉に埋もれた斜面を登ると、標高1,270m辺りで登山道に出合いました。
標高1,560mを超えるとミヤマクマザサの間の細道となりました。たまに足に当たりますが足元は見えます。真夏の炎天下での尾根歩きは熱中症の危険性を伴います。幸いなことに、亀尻峠登山口＜写真17＞から標高1,570m辺りまではほぼ木陰でした。時折尾根上に吹く風で涼しさを感じるくらい、快適な山行となりました。
そして標高1,630m辺りから突然、ミヤマクマザサに覆われた美しいミツコバ北北西尾根＜写真23＞が見えました。ここに登ってよかった😍と思えた瞬間でした。
【四国で随一の絶景展望コースミツコバから天狗塚】
今回のコースでもっとも訪れたかった山は、実はミツコバです。地形図上には山名がなく、標高1,757.2mの三角点「古味」＜写真27＞が設置されているなだらかな山です。
この山域において、植生の中心となるのがコメツツジとミヤマクマザサです。ミヤマクマザサは本州中・南部の太平洋側と四国の一部に分布しています。通常、積雪の多い場所に生育し、積雪の少ない四国の亜高山帯で見られるのは珍しいです。また、コメツツジは北海道や本州の中部地方以北以外では、かなり分布域が限られており、四国でこれだけの群生はやはり珍しいです。そのため、三嶺・天狗塚のミヤマクマザサ及びコメツツジ群落として国の天然記念物に指定され、ミツコバはその西端にあたります。写真や動画でも紹介していますように、2色に彩られたとても美しい山容が広がります。
ミツコバ＜写真27＞から天狗塚＜写真39〜42＞までの尾根を牛ノ背といいます。ミヤマクマザサの美しい黄緑色とコメツツジの濃い緑色に彩られた斜面越しに北に寒峰（かんぽう）や矢筈山、南に綱附森（つなつきもり）、東に三嶺（みうね）＜写真65〜69＞や剣山など、同じく絶景を楽しめる名峰が少しずつアングルを変えながら、常に見えています。まさに360度パノラマ展望を楽しむために存在している尾根です。
牛ノ背とは山容が異なりますが、ピラミッド型の天狗塚＜写真39〜42＞も近づくにつれ、その鋭利な山容が際立ち、とても魅力的です。貴重なコメツツジとミヤマクマザサの群落も牛ノ背同様に見られます。北西にある天狗の池越しの天狗塚＜写真34＞も絵になります。
北西尾根のトラバース道との分岐から小石がゴロゴロした急登が始まりますが、そのうちに小石はなくなり傾斜もマシになります。ただし、ササが足に当たる細道で滑りやすそうな土なので、下りは要注意です。牛ノ背同様、アプローチが簡単ではなく、登山者が少ないこともあり、静かにかつゆっくりと、素晴らしいひとときを過ごせました。
天狗塚北東尾根は、やはりササが足に当たる細道ですが、上りの北西尾根よりも歩きやすく、こちらを下りで利用して正解でした。
【天狗塚から三嶺まで天空歩きが続く】
天狗塚＜写真39〜42＞から西熊山＜写真54〜56＞、三嶺（みうね）＜写真65〜69＞にかけて、その美しい稜線が常に見えています。したがって、この日の最終目的地である三嶺まで、どれぐらいのアップダウンを繰り返して辿り着けるか、その山行距離と時間のおおよその目安がつきます。地形図で見るよりは距離が長く、アップダウンも厳しそうに映りました。
しかし、この尾根歩きは、まるで天空を歩いているかのような気分に浸れます。コメツツジやミヤマクマザサは三嶺まで断続的に見られました。コメツツジは6月下旬から7月中旬にかけて花が咲くので、機会があれば、その時期に訪ねてみたいものです。
天狗塚登山口方面との分岐＜写真47＞を過ぎると、ミヤマクマザサで足元が見えないことが増えてきました。
ゴジラの尻尾⁉＜写真50＞撮影地点の北側はロープのある岩場を下るようになっています。岩場が終わると小石がゴロゴロして滑りやすい急斜面下りですが、ロープがありました。
平坦になると石埋まりが続き、それを過ぎると歩きやすくなり、代わりにササで足元が見えないことが多い細道になりました。
【三嶺から見残池を経て名頃までラストスパート】
三嶺（みうね）の頂上＜写真65〜69＞に着いたのは15時過ぎ、歩き始めてからすでに8時間が経過していました。三嶺は徳島県では“みうね”と呼び、高知県では“さんれい”と呼びます。人気の山ですが、さすがにこの時間は誰もいないと思っていたら、1組お会いしました。
下山前に辿ってきた縦走路を振り返り＜写真65＞、感慨に浸りながら最後のエネルギー補給をしました。
三嶺の頂上の東には見残池＜写真72〜75＞があります。標高1,850mの高所に池があること自体が不思議ですが、「邪馬台国四国山上説」によれば、これは古代人が築造した溜池だとのことです😲東側が断崖なので、池が宙にポツンと浮かんでいるように見えます。まさしく天空の池にふさわしいロケーションです。三嶺が四国一美しい山と称されるのは、この見残池によるものが大きいと思われます。この池の周囲も含めた景観＜写真72〜75＞がとても絵になりました。
ただし、これらを堪能しようとすると、ササが足に当たる細い踏み跡を辿らなければなりません。メインの登山道に戻るため、三嶺ヒュッテから南側のこんもりした箇所を登り、踏み跡を辿ると無事に池の南側に出られましたが、それまでに少し迷いました。景観を楽しんだら＜写真72＞撮影地点まで引き返し、メイン登山道である地形図の破線の道を進むのが無難です。
見残池の南側からはしばらく丸太と土の階段が続き、気を抜いていたら、標高1,750m辺りからガレ場の急斜面となりました。申し訳ないのですが、ミヤマクマザサを掴んで下りました。距離は短く、標高1,740mで左折すると大丈夫でしたが、どうやらこのガレ場で道から逸れていたようです。そこからはササはなくなり、木陰道に入るとゴロゴロしている小石はそのうちなくなりました。
標高1,200mで丸太と土の階段を下り砂利の林道を横断し、すぐにまた樹林帯に入りました。ヤマレコでは林道登山口となっています。特に何かあるわけでもないのですが、木陰で気持ちのいい道でした。
標高930mで道は微妙に二手に分かれました。地形図の破線の道から逸れて踏み跡レベルの右側に進むと、無事に舗装道路に下りられました。ただし、ここには道標がなく、やはり登山口はもう少し西だったようです。名頃（なごろ）登山口前駐車場到着は17時半、駐車場はガラガラでした。
この日は、山行距離20�勸幣紂⇔澤廚里椶衞�1,900m、休憩も含め山行時間10時間以上でかつ一日中晴れという非常にハードな山行となりましたが、絶えることなく目の前に繰り広げられるシーンが疲労感を完全に吹っ飛ばし、満足感だけが残りました。山行前は体力的に少し不安がありましたが、このコースでよかったです。
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