有馬山、蕨山、金比羅山

2010年03月13日(土) [日帰り]

• GPS: 10:56
• 距離: 15.7km
• 登り: 1,116m
• 下り: 1,333m

コースタイム

7:40有馬林道-9:15日向沢の峰登山口-13:21有馬山（タタラの頭）-14:07-有馬山（橋小屋の頭）-15:29蕨山-17:20金比羅神社-18:00河又

天候

晴れ時々曇り

コース状況／危険箇所等

今年は2月に入ってから毎週末、雨で天候が悪かったが今日は久しぶりに晴れ、快適な山登りを期待して出かけた。
しかし、有馬ダム奥の有馬山林道は落合から200mほど奥に行った付近から所々雪の重みで倒れた杉の大木と直径3〜4mもある岩の落石や土砂で道路は塞がれ車で先に行くことができない状態となっていた。
林道の積雪は10cmくらいで、車を林道途中に駐車し歩き始めたがあまりに倒木が多くその倒木の間を縫って通過するのが危険であった。栃ﾉ木沢林道分岐手前では大きな岩の落石で道路が塞がれて先に行けない状態で且つまだ小さな落石が続いていた為、この落石と土砂を越えて行くのは無理と判断し左側の川を渡り対岸の山を巻いて先へと進んだ。日向沢の峰登山道入り口から先も倒木が何箇所かあったが土砂崩れの所はなく先に進むことができた。
落石や土砂崩れの原因は、山の地形に合わせて歩いてできた登山道と異なり、無理やり山を削り崖ができ、木を倒して自然の地形を変えて作られた林道が大きな原因であり人災であると言えると思う。
50号鉄塔の電線の真下付近から有馬山方向へは踏み跡がなく4日前の大雪がそのまま残っており、積雪も30cm以上深くなり膝下まである新雪を漕いでの山登りとなった。
この先60cm以上の踏み跡の無い新雪漕ぎが有馬山〜蕨山までず〜と続いているとは予想もしていなかった。
新雪漕ぎは２人で交代で先頭を歩いたが２倍以上の登山時間と２倍以上の体力を使うので単独行の30cm以上の新雪漕ぎは行かないようにしようと思った。また後で思ったことだが、この有馬林道の落石、土砂崩れの状況を見てこの登山は行くべきでなかったのかとも思った。

有馬林道は倒木、土砂崩れ、大岩の落石で10箇所くらい道が塞がれてかなり酷い状態で道の木や石を退けても崖の上のなだれ止めを作らないといけないので、復旧は夏まで掛かりそうである。（復旧できないかも？）
有馬林道から有馬山へ登るルートまたは日向沢方面からここに下山してくるのは危険である。
登る人は少ないだろうが有馬山に登る推奨ルートは
１）川乗山ー日向沢の峰ー有馬山ー蕨山ー河又
２）東日原ー蕎麦粒ー日向沢分岐ー有馬山ー蕨山ー河又
（または有馬山から名郷、落合、鳥首峠方面へのルート）

写真

3/13 7:47

雪の重みで倒れた木で車が行けなくなった手前の林道にデポ

3/13 7:48

倒木で通れなくなった有馬林道。倒木を何箇所か鋸で切って取り除く作業中だったらしいがこの先もっと凄い状態になっている。

3/13 7:56

林道の積雪は10cm程度で登って行けそう

3/13 8:03

折り重なるように木が上から重なって林道に

3/13 8:12

３−４ｍもある大石が林道を塞いで先に行けない上にまだ小規模な落石が進行形。危険なので左側の沢の対岸へ行って遠まわしにやり過ごして先へ。

3/13 8:24

積雪が２０ｃｍくらいになってきた

3/13 8:32

いつもはこの黄色いポストまで車でくるのだが、倒木が凄い

3/13 9:15

車をデポした所から１時間半。やっと日向沢の峰への登山口

3/13 10:47

左側は日向沢の峰への標識。ここから直進し有馬山方向へだがこの先踏み跡がなくこの先新雪を歩き始める

3/13 10:57

上の逆川林道へ出る手前の急坂。新雪が深く仁田山は今回パス。

3/13 11:47

有馬峠から有馬山を望む

3/13 11:48

有馬峠

3/13 12:28

有馬峠からは更に雪が深くなり笹を倒すように雪が積っている。踏み跡は無し

3/13 12:28

膝まである雪（まだ40cm程度）

3/13 13:20

やっと、新雪を漕いで有馬山山頂（タタラの頭 1213m）。１月には無かったが誰かが取り付けたタタラの頭の標識。

3/13 13:32

タタラの頭から次のピーク

3/13 13:38

次の次のピーク。深い所は膝より深い６０ｃｍ以上の積雪。

3/13 13:47

またピーク・・・有馬山は尾根伝いに７つ以上のアップダウンのピーク点がある

3/13 13:55

有馬山最後のピーク橋小屋の頭への坂。もう新雪歩きで疲れ果てた。二人で先頭の雪漕ぎを交代しながらとにかく進む。

3/13 14:07

橋小屋の頭（1163m）、蕨山への分岐

3/13 14:07

やっと橋小屋の頭に着いたが、ここにも踏み跡は無く結局、蕨山まで新雪漕ぎ。

3/13 14:22

有馬山から降りて蕨山へのクビレにある東屋で昼飯。雪の装備をしてこなかったので靴の中に雪が入り靴の中はビショビショ。

3/13 15:25

蕨山手前の名郷分岐でやっと踏み跡が現れ、ホッとする。踏み跡の無い新雪はもうお腹いっぱい。

3/13 15:29

蕨山の山頂は踏み跡が沢山あり安心した。

3/13 16:05

藤棚山920m。ここから金比羅神社まで降るだけ

3/13 16:05

川又まであと5.8km。

3/13 16:29

藤棚辺から棒の折山を望む

3/13 16:38

大ヨケの頭７７１ｍ

3/13 16:51

川又へはあと３ｋｍだが疲れているので中々着かない。遠い。

3/13 17:00

中登坂山 705ｍ。ここから道の雪はシャーベット状でベチャベチャ 積雪も１０ｃｍ程度となる。

3/13 17:25

金比羅神社跡にある祠。もう日が暮れてきて時間がない。

3/13 17:34

「見晴らし」付近から有馬ダムを望む。後ろは黒山〜棒の折山

3/13 17:37

見晴らし

3/13 17:55

やっと、お墓が見えてきて河又へ。

3/13 17:59

河又前の東屋がある駐車場に到着。もう6時で暗い。

3/13 17:59

河又へデポした車に到着。今回は２台の車で、一台は有馬林道奥（倒木の手前）にデポ。

撮影機器：

COOLPIX S710 ニコン

感想

lizhijp

有馬山林道は前から落石注意の標識があったが、雪でこれほど酷い状態になるとは予想もしてなかった。
昔、税金を費やし、岩を削り、地形を変え、山の景観をくずし、木を切り、無理矢理林道を作ったツケが今来たように感じた。