阿弥陀南陵ソロ
- GPS
- 56:00
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,355m
- 下り
- 1,357m
コースタイム
天候 | 1日目 くもり、雪 二日目 くもり 3日目 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
詳細は下記に記載、ソロはリスクがあるのでやめたほうがいいと感じました。 |
写真
感想
阿弥陀南陵に行ってきました。
1日目
この日は宮城からの移動があったため船山十字から入山、歩いて1時間ほどの旭小屋に泊まることにした。倒れそうな小屋だったが風が避けられるだけでもありがたい。時より雪が降ったりと天候はよろしくない感じであったし夜は気温もぐっと冷え込んだ、震えが収まらずカイロを一つ使ったらよく眠れた。この時はあんなことが起こっていたとは知らなかった。
2日目
この日はP1まで移動、相変わらず寒い、平野部は晴れているようだが山頂は雲がかかっている。青ナギに着く頃だったろうか、ヘリが飛んできては消え、また別のヘリが飛んできたりと騒がしかった。P1に差し掛かると自分を見つけたようなヘリが自分の周りを旋回しだした、俺は何かしたのだろうかと不安になった。幕営準備をしていると南陵から数名のパーティーが降りてきた、話を聞くと救助隊員で遭難者を探しているとのこと、やつれた表情をしていたので詳しい話は聞かなかったが、自分の歩いてきた方には痕跡はないと伝えた。電波が繋がっていたのでテントの中で遭難情報を確認、この時大学生二人が遭難していることを知る。この日の夜は相当冷え込んだ、赤岳鉱泉の情報だと稜線は-20度以下だったとか、インフレータブルマットに穴が開き寒い思いをしたが二人の事が気になって頭の中がいっぱいになった。
3日目
6:30日のでの時間に起き外を確認、天気はあまり良くなかったがこの日は気温も上がり晴れる予想だったので2度寝し朝飯を食べる、外に出てみると晴れていた。そそくさとテントをかたずけ出発する。二人には悪いが天気が良くて気持ちは高揚した。この日も朝からヘリが飛び交っている、なかなか見つからないようだ、自分も目をこらしながら登ったが分からなかった。
P2を越えると大きなP3が見える、ここを左に巻き少し下ると核心部のガリーが現れる。先日、救助隊員との話でフィックスロープを貼ってあり、自己責任で使用してもいいと言われた、当初はフリーで登る予定であったが万が一滑落でもしたら多大なご苦労をお掛けすると思いスリングでオートブロックを作り確保しながら登った。結果的にスリップしたりすることはなかったがありがたかった。 ガリーは一部氷と化しており昨日の冷え込みで相当硬くなっていたようだ、アックスの歯がなかなかきまらなかった。もっとしっかり研いでくればよかったと反省。
P3を越えるとP4があらわれる、ここも左に巻くのだが岩がせり出しているので非常に怖い思いをした。先ほどのガリーよりも怖かったがザック等を引っかけないように注意しながら通過した。ここさえ超えれば山頂まであと少し、パンプしたふくらはぎを休めながらようやく阿弥陀岳山頂にたどり着く。山頂にたどり着くと昨日お会いした救助隊員の方がいた、依然見つかってないとの事、自分も探したが分からなかったと伝え御小屋尾根に向かう。御小屋山までの急斜面部はトレースが無くなっていて踏み外すと腰ラッセルとなり苦労した。途中からトレースが明瞭になり一安心、船山十字まで無事降りられた。
今回遭難事故には色々考えさせられた、書きたいことはたくさんあるが最悪の結果になってしまったのは非常に悔やまれる、二人のご冥福をお祈りしたい。
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