快晴なのに灰の雨降る高隈山(大箆柄岳)・大迫力!桜島
- GPS
- 05:20
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 666m
- 下り
- 646m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:10
天候 | 快晴、桜島の降らす灰でザックも衣服も白くなりました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
垂水市から県道71号線に入り 約9km先で右折し、「大野原林道」に入ります 舗装が途切れると、次第に悪路になり、 車高の高い車でないと通行が困難なダートを 道なりに行くと垂桜コースの登山口標識があり カーブの余地に数台の駐車スペースがありました 【桜島】 垂水市から国道220号線を北上 「戸柱鼻」で左折、国道224号線を走り 約16kmで「湯之平展望台所」です |
コース状況/ 危険箇所等 |
【大箆柄岳】 登山道、標識は整備されています 植林された緩やかな道が「七岳」分岐まで続きます 徐々に鬱蒼とした照葉樹林帯の急坂が始まり 登山道からの眺望は殆どなく 従って景色を見て励まされることなく、 直登気味の急坂を頑張ると「杖捨祠」のある稜線に到達 後は笹に覆われた緩やかな尾根歩きになります 山頂からの南〜西方面の眺めは素晴らしいのですが 時々噴火し、灰の雨をこちらに降らせる桜島のお陰で クリアな眺望が得られませんでした 冬はいつも高隈山方面に灰が降るという話を伺いました 頭上からだけでなく、触った木々の葉からも灰が降り 衣服、ザックとも下山すると灰だらけ この時期はそれなりの覚悟が必要かもしれませんが 稀有な体験でした 【桜島】 登山禁止 「湯之平展望所」から眺めるしかありません |
その他周辺情報 | 道の駅 たるみず「湯っ足り館」 ラドン含有量の弱放射能温泉 駐車場から、海を隔てた桜島の圧倒的な姿が印象的です |
写真
感想
昨日に勝る快晴のホテル前で、霞みのように灰雲を漂わせる桜島を眺め、
清々しい青空の下、バスは快調に大箆岳登山口に向かいます。
林道に入って、途中から舗装は切れるは、ダートになるはで
バスの運転手さんはさぞや大変だったと思います。
さて、登山口に着き出発しようと支度を始めたところで
マスクの用意のない人にマスクが配られ始めました。
昨日は強風、今日は別の困難に悩まされるという
現地ガイドさんの謎めいたお話は
なんと桜島の噴火で降って来る灰の事だったのです。
日を受け光り輝く筈の照葉樹の木々の葉に灰が積もり、くすんでいます。
それだけならまだしも、うっかり揺すろうものなら
灰の雨を大挙して頭上に降り巻きます。
登山にマスクはちょっと考えられないミスマッチなスタイルですが
頭上を覆う灰雲、ザックや衣服が見る間に白くなる様を見ると納得。
山頂で行き会った、スモン峠から登って来た鹿児島市の方のお話によると
風の向きで、夏は鹿児島市に灰が降り、冬は高隈山に降り
鹿児島市の夏は、降灰で大変なのだそうです。
大自然の営みに翻弄される人間の生活に気付かされます。
下山後、バスで今回の最終目的地、桜島に向かいました。
桜島はその名の如く島だったのですね、全く知りませんでした。
大正3年に流出した溶岩の方向で大隅半島に繋がったのだそうです。
そんな大きな噴火があって約百年程でしょうか、
袋のかけられた枇杷畑の広がる南国の穏やかな景色の中、
ゆったり暮らすように見える人々の生活に驚きも感じます。
展望台からの桜島は、紺碧の空を背景に、想像以上に迫力がありました。
噴火は展望台の側からは全く見えず、只大きな山塊が
深い襞を幾重にも広げて聳える姿に、登ってみたくなります。
登山禁止ですし、登山道もなく敗退するのみでしょう。
日本二百名山99座目をこんなに楽して達成して良いのかどうか
内心複雑ですが、噴火活動の収まる時期はまだ当分来ないでしょう。
その時にはもう登山をする気力さえなくなっているかもしれません。
帰り際にも大きな噴煙を上げ、熱烈大歓迎された気のする桜島でした。
道の駅たるみずでは様々な種類のみかんを買い込んでしまいました。
聞いたこともない品種のみかんは、
帰宅後食べるのがとても楽しみです。
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