物見塚山・トビ岩山で房総の春と初夏を体感
hirokok510
体力度について
- GPS
- 06:22
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 440m
- 下り
- 394m
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- 山行
- 4:50
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:17
| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
自転車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
物見塚山までは、手書き道標を見落とさないように歩けば、何とか山頂に達するが、トビ岩山は小ピークのアップダウンが結構きついうえに、山頂直下のルートがわかりにくい。直刀ルートもあるが、垂直に近い岩場の登りは相当なリスクがありそう。岩場に自信のある人以外は、西側に巻く西尾根コースからアクセスする方が無難だろう。特に山頂直下のルートに注意。帰路は牧場跡地を通過するが、私有地で立ち入り禁止になっていることを念頭に入れておくこと。 |
写真
つる性木本がすごいーツルウメモドキやイチジク科のつる植物などいろいろあるらしいーー。熱帯雨林の締め殺しのつる植物は有名だが、ここのつる植物もすごい
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調べてみると「ムサシノキスゲ」という幻の花がーーだが浅間山にしか残っていないとのことーーでは何だろう？？どなたか教えてくださーい！！
ムサシノキスゲが残る浅間山とは「あさまやま」ではなく、浅間山（せんげんやま=標高79.8m）とは府中市にある低山のある公園らしいーここしか本当に残っていないのかなーー？？
感想
昨年末に上総湊駅から鉄杖山などを歩いた際、トビ岩山までは足を延ばせなかった。おまけに道を見失い、天神山の稜線を歩くことになった。今回はガイドツアーなので、トビ岩山を確実に歩くつもり。上総湊駅に予定より50分も早く到着したので、「房総丘陵」のHPに出ている薬王寺からオハツキイチョウや磨崖仏を見物しようと考えたが、道が良く分からず、薬王寺に出たところで8時50分を過ぎ、ここで散策終了。主催者にTELして中間の湊交差点で待ち合わせ。乗り込んで梨沢公民館に向かう。公民館駐車場で他の参加者らと合流し、ハイキング開始。七ツ釜入口を見送り、丁字路を右折して進むと、最初の道標に従い、未舗装の道を進む。ダートの林道のような道は、人が入らないためか、サワガニの巣穴があちこちに見える―とリーダーに教わる。また若葉の綺麗なトリカブトやタラノ木の若い株なども目に付いた。の三つ目の道標で林道を別れ、山道へ。スダジイなどの巨木が目立ち、なかなか味わいのある道。またつる植物が多く、巨木に絡みついている。時折展望が開け、北側には鹿野山やマザー牧場が見える。いくつもの巨木を通過し、一番大きなスダジイの前で記念写真。尾根分岐に手書き道標があり、片方にはロープが張ってある。少し先で再び分岐。草に覆われているので、どけてみると進もうとした方向は白狐川方面だったので、上の道を進む。ここから一登りで物見塚山山頂に出る。最初の道標から1時間強、随分ゆっくり休みながら歩いたので、ペースがよければ1時間はかからないだろう。「房総丘陵」HPでは45分になっている。山頂には山名板はなく、石碑が立っている。歌碑のようだがよくわからない。また山頂の石碑の下には、これまで見たことのない黄色い花が咲いている。滑降は小型のカンゾウ＝ニッコウキスゲなどの仲間に似ている。帰宅後調べても図鑑には出てこない。さらにネットなどで調べると、可能性のあるのは「ムサシノキスゲ」、晩春〜初夏（5月初旬頃）咲くので、これかもーーしかしネットでは絶滅危惧種で、かつては武蔵野台地の低山、丘陵地帯に見られたが、今は府中市の浅間山（標高79m）公園にしか残っていないという。物見塚山で見た花がこれにあたるかどうか、連休中に浅間山公園に見にいくことにした。講演ブログではすでに開花が始まっているという。
小休止後、トビ岩山に向かう。ここから距離は大したことはないはずだが、地形図には出てこない小ピークを含め、痩せ尾根のピークが10以上あったようで、結構きつく時間がかかった。ヤマツツジの鮮やかな赤い花を見ながら急斜面のアップダウンを繰り返す。ツクバネウツギの咲く小ピークは木の根っこだらけで不思議な光景だ多。なかなか見どころの多いコースだ。アップダウンをいくつか繰り返すと尾根の分岐がいくつかあり、そのたびに手書き道標が建てられていた。かつてはテープしかなかったようで、このコースを無事歩くのは容易でなかったろう。道標があっても道はわかりにくい。痩せ尾根自体は尾根通しを歩く以外には方法がないが、藪っぽく、分岐に道標がなければ、よほど地形と地図を読みこなせないと、間違う可能性が大きい。地形は結構複雑だ。二つ目の道標のある尾根の分岐を過ぎると、時折トビ岩山の岩峰ピークらしいものが見えてくるが、そこからが結構大変だった。スミレ、ヤマツツジを見てから、ハルリンドウが数株咲いていた。ツクバネウツギを見ながら進むと、足元にはカンアオイが数株、葉を裏返すと花の痕跡があった。さらに数分進むと今度はキンランが咲いていた。少し登ると小ピークに出るが、また下って最後の登りかと思われた。10分弱、急斜面を登りきると、山頂直下の岩場に出る。ここは岩登りに自信のある人なら直刀不可能ではないらしいが。オーバーハング気味の岩場で危険らしい。今回は道標の西尾根方面から登るので、岩場の左側に回り込む。道があるような内容な急斜面で、登り口を探す。しばらく探索したが、道標を見つけルートを確認して最後の登り。立ち木などにつかまりながら急斜面を這い上がると西尾根の稜線に出る。ここから東に向かって岩尾根を進むと午後一時前にトビ岩山山頂に到着した。物見塚山から距離的には2�劼舛腓辰箸靴�ないのに、二時間もかかっている。山頂には手書きの新しい山名板があり、360度の展望が得られる素晴らしい見晴だ。ここで遅い昼食。西側には東京湾、富津のゴルフ場などが見え、南西に鋸山、東側に房総アルプス、南側に嵯峨山、富山、峰岡方面が見える。また下山コースの牧場跡もかすかに見える。岩場の上で展望を楽しみながら昼食をとる。記念写真を撮り、山頂のヤマツツジ、ハルリンドウ、ツクバネウツギなどを撮影し、一時半過ぎに下山開始。西尾根を戻って直進するとすぐ先に岩場の展望台があり、その横に根がまくれあがった大木が倒れている。根が浅く大雪か何かで倒れたものか？山頂から10分くらい先に道標があり、行く手の逆方向に磨崖仏がある。ここは知らないと通り過ぎてしまいそうだ。道標から少し大岩を回り込むと、磨崖仏、石柱、馬頭観音などが彫り込まれているが、馬頭観音以外はいずれも風化してよくわからない。底から5分ほど下ると、ヌタ場があり、道標があって、道標は風早山を指している。風早山は道標はあるものの道はあまりよくないと聞いている。今回は風早山には寄らずに、直接牧場跡に下る。牧場跡地は私有地で立ち入りは禁じられているので、ロープがかかっているが、それを越えて進むと間もなく牧場の柵が出てきて、施設跡が現れる。飼料倉庫、牛舎など少し見学し、ゲートに向かって下る。山頂から50分くらいでゲートを通過し、梨沢公民館に戻った。周囲の田んぼは既に田植が終了しており、植え残しの苗箱の緑が印象的。相川では川エビを撮る人がいた。トビ岩山はなかなか面白い山だが、十分な事前準備が必要な山で、低山だからと油断してはならない山だった。
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