高越山の行場巡り

2023年12月09日(土) [日帰り]

• GPS: 04:21
• 距離: 9.7km
• 登り: 683m
• 下り: 666m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:53
• 休憩: 1:36
• 合計: 4:29

11:43 スタート地点
12:43 14:14 高越山
15:30 15:36 高越山
16:12 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

行場に案内は無く、自己責任。
興味本位に行くべからず。

その他周辺情報

高越山は『阿波修験道の発祥地』。
大和(奈良県)の吉野金峯山を「東山上」と呼ぶのに対して　高越山は「西山上(にしさんじょう)」と言われる。
東の吉野、西の高越、と称され、修験道として賑わったと云う。

開山は7世紀、役行者による
(石鎚山と同時期)。

写真

12/9 8:48

道中、道の駅塩江でワンコ散歩。
遂に、温泉「行基の湯」の建物解体が始まった。勿体無い。残念だ。

12/9 11:43

高越山のつつじ園に到着。今日は　ここからスタート。

12/9 11:43

「つつじ山荘」と書かれている。
鍵がかかっているので　避難小屋では無さそうだ。

12/9 11:50

コンクリ道を　てくてく歩く。
岩に挟まれた不動明王。

12/9 12:01

こちらの岩には　役行者。

12/9 12:05

立石峠に到着。
瀬戸内海方面を望む。

12/9 12:06

立石峠には大きな岩がいくつかある。

12/9 12:15

地図では　この急傾斜地に道あり。
猿飼集落から　ここに繋がっているようだ。

12/9 12:21

「阿波国西山上高越寺」とある。
これに対して「東山上」は「吉野金峯山寺」だ。

12/9 12:24

霊域に入る🙏

12/9 12:27

一般登山道では気付かないが、この道を通ると大岩が多いのが分かる

12/9 12:36

道から逸れて左に登る。
左に大岩。

12/9 12:37

大岩を背にして、崩壊した社。
この真上に　奥の院がある。

12/9 12:42

謎の人…。

12/9 12:52

ここは、行場　薬師岳(やくしだけ)。

12/9 12:46

岩の袂に薬師如来

12/9 12:46

岩の上まで鎖あり。
登った先には不動明王。

12/9 12:48

十二神将(しんしょう)が　大岩のあちこちに置かれている

12/9 12:56

横を　よじ登って、大岩全体を見ると、十二神将が見えた。

12/9 12:59

そして、薬師岳の　道を挟んで下に　こんな石が…。
「金剛夜」…埋もれて見えない。
調べると、北方を守護する「金剛夜叉明王」というのを見つけた。ロープが張られているが、もしかしたら　下ると　金剛夜叉明王が居られるのかも。

12/9 12:50

「金剛夜…」の石の向かいに、何やら不明の石あり。
足の下は　えぐれた岩…。
覗き石　かもしれない。

12/9 13:04

青少年自然の家の少し下から　沢を渡渉して登ってくると、ここに出る。
一番好きなコースだ。

12/9 13:09

少し進んで左を見上げると、大杉！
しかも急斜面に生えている。

12/9 13:11

大杉の根本に何か書かれた石があるが　解読不明。あとでこの木が「燈明杉」だと判った。

12/9 13:11

天狗が棲む　と云われる　燈明杉

12/9 13:17

高知大豊の「日本一の大杉」よりパワーを感じる!

12/9 13:18

中は空洞

12/9 13:24

燈明杉の上に　高越神社。
祀られているのは　忌部の祖先神　　「天日鷲命」。

12/9 13:25

高越山　一等三角点 1121.96m
住所は「木綿麻(ゆうま)山」。　
この山が　かつてそう呼ばれていたことを示し、忌部と関係していることが窺える。

12/9 13:28

山頂に立つ修行大師(弘法大師)。
東山上(吉野金峯山)に向く。

12/9 13:43

「修…」故意に割られたのか…。
左へ。

12/9 13:51

ロープを伝って斜面を進むと、
またしても大岩！

12/9 13:49

その岩の奥には
「大聖(だいしょう)不動明王」
なんと、諸明王の中の総主。
最も尊敬される明王。
まだ新しいロウソクが！

12/9 13:56

では、奥の院へ。

12/9 14:00

高越大権現の祠の左に　役行者

12/9 14:00

そして、その一番奥に
「金剛蔵王大権現」
修験道の御本尊。
少し引き返して高越寺へ向かおう。

12/9 14:04

途中にある　ここ。
この洞窟の奥に…

12/9 14:05

白蛇が祀られている。

12/9 14:07

阿讃山脈が見えている。

12/9 14:14

鎖を登ると　大岩に　祠。

12/9 14:31

境内にある井戸。
枯れること無く、冬でも凍らないそうだ。しかも美味!

12/9 14:39

高越天狗

12/9 14:39

吽の狛犬。
しがみつく子の顔が印象的。

12/9 14:40

いつも御機嫌の役行者。

12/9 14:41

役行者像を横から。
後ろ姿はGODZILLA！

12/9 14:42

「願不動」
寺守りさんが　お茶を淹れて下さり、暫し　お喋り。
山伏が法螺貝を吹いていた。

12/9 14:44

山門の彫りが素晴らしい。
干支も彫られている。
卯年も　あと少し。

12/9 14:44

鐘撞の彫りも素晴らしい。
彫り師は　どちらも　三宅石舟斉。

寺から出て少し下る。

12/9 14:45

門下に　真新しい案内板

12/9 14:46

高越山(こうつざん)、高越寺、高越神社、分かりやすい説明だ。

12/9 14:52

行場入口。
因みに　この直ぐ下に　女人禁制の門がある。　
行場も寺も、女人禁制だった。

12/9 14:56

ロープを伝ってここに来た。
ここから道は無い

12/9 15:00

「原生林の中の巨岩のせり割りを通り抜け、身震いするほどの高さの岩に登り、岩と岩の間に架けた鉄梯子を渡ることで、万人邪心を消滅し、清浄心となって参道に戻る為の行場」と、「高越山」📗に書かれている。進もう。

12/9 15:00

ここは　おそらく　産道(参道)

12/9 15:01

進んだ先には　役行者

12/9 15:02

見上げれば　梯子

12/9 15:03

穴の中には、剣に巻き付く蛇。
神秘的な場所…。

12/9 15:04

くぐり岩を潜った。
邪心のある者は潜れない　と…。

12/9 15:04

梯子を登る。
鉄製の　しっかりした梯子。

12/9 15:08

大岩から見下ろすと　結構な高さ

12/9 15:09

隣の岩への梯子を渡る。
直ぐ戻る。

12/9 15:12

右上が　くぐり岩。
左の穴に　蛇が剣に巻き付いた石仏。

石尾神社を彷彿させる、パワーを感じる場所だった!
行場巡り終了🙏

12/9 15:56

立石峠まで戻ってきた。
この大きな立石は　謎に包まれている。

12/9 16:10

駐車場に戻った。
お昼前に到着した時には　三嶺の残雪がハッキリ確認出来たのだが、暖かくて解けたかも。
写真の真ん中には彩雲🌈

12/9 16:22

徳島の山々を眺めながら飲むコーヒーは最高だった！
三嶺には　みむね　とフリガナあり。
よし！　明日からまた頑張ろう。

12/12 8:56

車で下山途中にある「天狗の湧き水」。
高越寺でお会いした山伏さんも絶賛の水。いつ検査しても問題無しの水とのこと。勿論　今日も汲んで帰った。

感想

marin412

このところ多忙で、雑念が多くなった。今日はオフにして　大好きな　修験の山　高越山へ。調べれば調べるほど奥が深い。
剣山、中津山も同様。
何度でも訪れたい山だ。

剣山の行場
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5853062.html

中津山の行場
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4630673.html

石尾神社
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3014677.html