知床岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,244m
- 下り
- 1,246m
コースタイム
天候 | 曇後晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
カモイウンベ川左岸台地の取り付きは、暗闇だと分かりにくい。事前に偵察した方が良いだろう。 カモイウンベ川二俣はスノーブリッジを渡る。 P1062へ突き上げる谷の上部は傾斜が強く、雪は氷結している。 C900mから上部は、全体に雪が氷結している。 |
写真
感想
知床岳は知床半島の末端にある山として、それだけで魅力は充分であろう。だが厳冬期となれば、気象条件、アプローチは、かなり困難である。昨年も登頂を試みているが、悪天と強風のため未遂に終わっていた。今年こそはの思いで再び訪れた。昨日は、羅臼の町中でも歩くのが困難なほどの吹雪であったが、今日は晴れて穏やかになるとの予報だ。
少ない好天を生かすため、日帰りで登頂を目指す。まだ夜が明けないうちに相泊を出発。懐電の明かりを頼りに、波打ち際を進む。
海岸からのアプローチは、スキーを使った山行では、かなり珍しいのではないだろうか。
暗い中、カモイウンベ川左岸台地へ上がる所も問題なく通過。台地を行く途中で夜が明けた。
標高170mカモイウンベ川二俣から、中間尾根を登っている辺りで、正面に主稜線が見えてくる。だんだん雲が多くなってきているのが気がかりだ。
雪は昨年より少なく、表面が堅い。滑降にはあまり適さないが、ラッセルは楽で行程も捗る。
474m標高点辺りで尾根をはずれ、真西へ向う。昨年は、そのまま主稜線の鞍部にでたが、今回は1062m標高点に突き上げる谷にルートをとる。この雪の状態では、雪崩の心配はないと判断。谷の上部はアイスバーン状で、クトーが役に立った。
C1000mを越えると傾斜は緩み、台地状となる。今は雲が頭上を覆い、雲低すれすれ。「また敗退」の思いを抱きながら、予報に望みをかけて山頂を目指す。
雲に視界を奪われ、紛らわしいピークに騙されながらも、夏にコタキ川を遡って訪れたときの記憶を頼りに、なんとか頂上に立つ。
雲の中で展望は無し……が、にわかに雲が切れ、頭上に青空が広がってきた。あっという間に雲が去り、360度の展望。感動のあまり寒さも忘れ、山頂に1時間も滞在してしまった。
下りは山頂から滑り出す。ほとんど傾斜の無い台地の部分も、アイスバーン状でスピードが出る。
谷に入ってからは、転倒したら即滑落だ。横滑りを交えた斜滑降で慎重に高度を落とす。標高700mで傾斜、雪ともに緩み、滑降を楽しみながら往路を戻る。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する