茶臼岳(沼平ゲート-降雪直後の南アを眺めに)
- GPS
- 14:01
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 2,616m
- 下り
- 2,601m
コースタイム
- 山行
- 12:17
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 13:59
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
かなり広いので10台以上駐車可能 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・GPSの累積標高差は2600mとなっているが実際は2000m程度。(沢でログが飛んでいる影響か) ・下部は沢が多く上部は雪があるので水には困らない。 ・携帯の電波はほとんど入らない。 ◆沼平ゲート〜畑薙大吊橋 ・舗装された林道を2.4kmくらい歩く ・チャリがあればそれに越したことはない ◆畑薙大吊橋〜ウソッコ沢避難小屋 ・吊り橋は長くて揺れるがしっかり足場があるので問題ない ・ヤレヤレ峠周辺のトラバースは狭くて危ない。集中すべし。 ・沢床に降りてからウソッコ沢小屋までのルートも暗い時はわかりにくい(明るい時はピンテが見えるので問題なし) ◆ウソッコ沢小屋〜横窪沢小屋 ・急登を一気に450m上げるのでしんどいが九十九折になっているので歩きやすい。 ・横窪沢小屋手前の沢は橋が壊れているので渡渉した方が良い。(ギリギリ飛び石でいけた) ・小屋は裏口が解放されていて中も綺麗。有効活用したい。 ◆横窪沢小屋〜茶臼小屋 ・この日の核心部。1500mくらいから雪が出始め、1950mくらいでアイゼン装着。 ・ズボズボのザラメ雪の上に20cmほどの新雪が乗っていてラッセル地獄だった。 ・特に2300mから上は踏み抜きが激しく落とし穴も多数。小屋まで試練が続いた。 ◆茶臼小屋〜茶臼岳 ・夏道ではなく直登気味にルートを取った。 ・ツボ足でも踏み抜きはなく脛ラッセル程度で快適。 ・稜線はどこも同じだがハイマツの落とし穴だけ注意すればラッセルはなかった。 |
その他周辺情報 | 白樺荘ひとり510円。 ツルツルのお湯で露天からは茶臼岳が正面に見える。おススメ。 |
写真
感想
二月の三連休、そして厳冬期(暖冬期?)最後の三連休。
晴れが揃うのは難しいが中日の土曜日だけ晴れそう。当初は東北遠征もいいなぁと思っていたが晴天が1日だけだとするとちょっと勿体ない。
なら比較的近場でもなかなかできないロング山行へ行こう。
通常の土日だと土曜日は早出が難しくなるし日曜日は渋滞が気になって早く下山したくなる…東京に住むようになってから完全燃焼系の山が減ったのはそのせいもある。三連休ならそんな前後のしがらみからも解放されるので嬉しい。
ということで南アルプスにターゲットを絞った。前日まで雪が降ったはずなので降雪直後のキラキラの南アルプスが楽しめそうだ。
Mさんも一緒なのでスキーは使えない。(そもそもスキー向きじゃないが)ツボで比較的行きやすそうな山…茶臼岳か。
畑薙ダムからアプローチできて頑張れば日帰りもできそう。畑薙からのルートは登ったことがないので若干不安だが無理そうなら引き返せばいい。
1時に沼平ゲートを出発。
この時間のスタートは久しぶりだし懐かしい。月明りがありがたかった。
噂の?畑薙大吊橋を渡る。めっちゃ長いしゆらゆら揺れるが白山の板ナシ吊り橋に比べると天国。そして条件反射で吊り橋を渡るとモチが上がる体になっている(笑)
もしかすると下から雪が着いてるんじゃないかと思ったりもしたが肩透かしで完全に夏道だった。
とはいえ峠越えがあったり沢沿いを歩いたりバリエーション豊かで楽しい。農鳥の大門沢ルートの雰囲気にもちょっと似ていた。まあ同じ山域だしね。
初見で暗闇なのでルーファイが少し面倒だがそれがまた楽しかったりする。Mさんはこういう山行は慣れていないせいか精神的に疲れている様子だった。
4時を過ぎると眠気にも襲われたようで何度か引き返すか話合いながらも行けるところまで…ということでだましだまし進んでいく。地獄スタートの核心は朝5時の眠気との戦いなのだ。
横窪沢小屋を過ぎて1,500mを超えるとようやく雪が出てきた。空も明るくなりはじめMさんのモチも上がってきた。
1950mあたりでアイゼンを履いて雪山モードに。雪は想定内だったが踏み抜きが激しい。トレースももちろんないので適当にルートを引いていくが雪の下のツリーホールやザラメの上に乗った新雪に騙されて落とし穴にもハマりまくった。徐々に体力が奪われていくが先週の焼山でツボラッセルに慣れておいて良かったかもしれない、それに目の前に茶臼小屋が見えていたのも良かった。もちろん新雪の景色に抜けるような青空もやる気を奮い立たせてくれた。
何とか茶臼小屋に到着するも東にガスが上がってくるのが見えたため休まずピークを目指すことに。自分のガスパワーを侮ってはいけない(笑)
夏道は少し遠回りなので茶臼岳に向かって直登気味に登っていく。途中のダケカンバの森と青空のコントラストが素晴らしすぎる。茶臼岳の梅林とでも呼ぼうか。
稜線に出ると南アルプス南部の絶景が目に飛び込んでくる。北アルプスや白山の景色は見慣れているがこの景色は免疫ができていないこともあって圧巻だった。そしてやっぱり南アルプスの山塊はでかい!ひとつひとつのピークがラスボス級。目の前の上河内岳、その左にそびえる聖岳、更に奥には赤石岳も見える。
もちろん貸し切りで山頂も微風で完璧なコンディションだった。今日はここで大正解。Mさんも感動しきりだった。(結局ガスにも巻かれなかった)
下山も長いので帰ろう。ラッセルはないが踏み抜きは健在。そして晴れて気温が上がったせいでアイゼンは団子になって大変だった。
暗闇でルーファイや渡渉で苦労した沢ルートも明るければ楽勝。登りで見られなかった景色を楽しみながらの下山となった。
下山後の温泉は白樺荘へ。露天風呂からは正面に茶臼岳を眺めながらさっきまであそこにいたのか…と感慨にふけっていた。
私は山梨県人でして、たぶん以前はがんちゃんさんと同じような地域に住んでいたと思われます。
いい景色ですね!素晴らしい!行動力や発想力にいつも驚かされています。
今後のご活躍も期待していますし、アメブロへのアップも期待しています(私はアメブロをメインで利用しているので)
では。
コメントいただき、またブログの方もご覧いただきありがとうございます。
今回の山行もブログ記事にしましたので気が向くようでしたらご覧ください。(山行ベースでの更新になってしまっていますが💦)
山梨の方なんですね、私も東京へ出てきて以前より雪山への足が遠のきましたが、南アルプスをはじめ以前はアプローチが難しかった山域が近くなったので今置かれた状況をを楽しもうと思っています。
また山梨の山へも通いたいと思っていますのでどこかでお会いしたらよろしくお願いします。
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