矢倉岳
- GPS
- 05:04
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 669m
- 下り
- 566m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:21世紀の森・森林館(タクシー)〜新松田駅 |
その他周辺情報 | 〔弘法の里湯〕鶴巻温泉駅下車徒歩3分。入浴&反省会 |
写真
装備
個人装備 |
レインウェア(雨具)
マグカップ
水筒(飲料水)
着替え
入浴セット
|
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共同装備 |
緑ビニールシート
ブルーシート
すのこ
シングルバーナー
紙皿(中)
紙皿(小)
割り箸
ウェットティッシュ
ゴミ袋
まな板
包丁
サハラ
酒類
食材
防虫グッズ
|
感想
小田急線・新松田駅から、箱根登山バスの地蔵堂行き1番乗り場は、中高年齢層中心のハイカーの列が長蛇し、やがて来たバスに乗り込むと、たちまちのうちに満員。バス内は、やや高揚した大先輩方の熱気と臭気に覆われて、くらくらとしてしまう我がメンバー達でした。
矢倉沢で下車したのは、我等含めて数名で、先程とは嘘のように、しんとした田舎の光景が広がっています。大先輩方の大半は、あのまま終点の地蔵堂まで行き、金時山に登るようです。空を見上げると、晴れつつも霞のような雲が漂ってい、ブルーの領域は少なめです。金時山は富士の眺望が素晴らしい山で有名ですが、今日我等が登る矢倉岳も、マイナーながら、山頂からは丹沢山地、箱根火山群、富士を含めて360度のパノラマを提供してくれるはず。本日はどうでしょうか。
前田橋を渡り、〔矢倉岳ハイキングコース〕の案内板を左へ。矢倉(やぐら)の名の由来である、こんもりと盛り上がったまさしく「櫓」のような山容は、下から見上げても、それとわかり易い。やがて害獣防護柵を入り、足柄茶の茶畑を右手に農道を行くと、20分足らずで山道に入ります。山道手前には〔白山神社〕があり、後で調べてみると、この神社のご祭神は、白山彦という男神で、富士山の一峰、白山岳の主といわれ、神社の正面はまっすぐ富士山を向いており、白山岳及び富士山をご神体としている神社だという説があります。であれば立ち寄って参拝するべきでしたが、この時は何となくスルーしてしまいました。
昨日までの降雨で登山道は湿っているものの、水捌けがいいのか泥濘はありません。山頂まで一気に林道の勾配を上ります。共にバスを降りた、高年期層のお母さんペアと、山頂まで抜きつ抜かれつしながらも、結局この息子層らは、ひ弱にも後塵を拝してしまいました。蒸し暑さの中に、時折通り抜けてゆく、ひんやりとした風がとても心地よい...。
山頂では、健脚お母さんペアが、生気漲る表情で、景観を眺めていました。行き先を聞かれたので答えたら、意外な顔をされたので聞くと、何でもここから金時山へ縦走するハイカーが多いのだとか。お母さんたちもそうなのだとしたら、凄い。
矢倉沢バス停からこの山頂まで標高差620メートル。山頂870メートルからのパノラマは、予想通り、厚い雲に覆われて、金時山や富士山は望めませんでしたが、足柄平野とその向こうの相模湾を一望できました。
山頂で早めのランチをとっているお母さんたちに別れを告げ、洒水の滝方面へ下ります。清水越から〔浜居場城ハイキングコース〕へ出、浜居場城跡を抜けてセントラル広場へ。この辺一帯は、〔神奈川県立21世紀の森〕エリアとなります。セントラル広場は、何もない原っぱですが、虫っ気もないため、ここでシートを広げて山ごはんにします。
冷えた缶ビールで乾杯し、歓談しながら調理します。バジル入りのチョリソーをガーリックバターで炒め、千切りキャベツを〔ホットロール〕の切り目に敷き詰めた上に乗せ、ホイルで軽く蒸し焼きにしたホットドッグが一品。これに好みの量のケチャップソース、チョップドピクルス、マスタードをかけてかぶりつきます。二品めは、スパムを厚切りハムのように切って炒め、レタス、スライスしたレッドオニオン、輪切りのパインを〔アンシェン・ポール〕で挟んだハワイアンサンド。これはベーグルに挟むのが主流で、アボガドをたっぷりと入れると更に美味いので、お試しあれ。
缶ビールをゴクゴクと飲み干し、チリ産のかち割り赤ワインにスイッチ。チーズキューブとビターアーモンチョコを摘みます。
そして、郡山の恩師〔Nさん〕から事前にいただいていた、気仙沼〔角星〕の純米吟醸酒〔水鳥記 第三章〕を、赤富士のぐい呑みグラスでいただきます。常温なのに冷涼で爽やかな味わい。第一章から賞味しましたが、第三章は一番滑らかで洗練されたテイストです。思い立って、四号瓶を三分の一程残し、これから行く洒水の滝で冷やせるなら、それで滝見酒をやろうとなりました。ちなみに〔洒水〕とは、密教用語で清浄を念じてそそぐ香水の意味だそうです。
山ごはんを終え、洒水の滝への分岐まで来ると、何と、崩落して通行止めとのこと。唖然とするも仕方がありません。あとは下山するだけです。車道を下って森林館(21世紀の森駐車場)に着きました。ここからは、車道沿いを山北駅まで歩く予定でしたが、想定外に時間が余ったので、鶴巻温泉へ寄ろうかとなり、それなら早く行こうとなり、ここ〔森林館〕でハイキングは終了。タクシーを呼んで、一気に新松田駅へ向かったのでした。
〔感想〕
休日の朝、JR青梅線の奥多摩駅や、この小田急線の新松田駅に、降りてみるとよくわかる。〔山登りは依然として人気がある〕ということを...。
バスを待つザックを背負ったハイカーたちがごった返している。そして、もうひとつよくわかる。〔その人気は、依然として中高年者が支えている〕ということを…。
テレビや雑誌をみて誤解してはいけません。〔山ガール〕なぞどこにも居ません。というか、若者が居ません...。
それなら、山ショップのあのお洒落なコーナーは何じゃ、ということになりますが、おそらく若者は、富士山や八ヶ岳などの高山か、高尾山や筑波山や大山などの限定された低山、つまり〔有名で人気の高い山〕にしか行かないのです。
それに比べて、どんなマイナーな低山でも、がつがつとエネルギッシュに歩いている高年齢層の元気ぶりには頭が下がります。
私たち低山トレッキング部メンバーも、壮年やら中年やらで、もう決して若くはありません。
高齢ハイカーの諸先輩方のように、山から不思議な力〔精気〕を授かって、若返りの健康登山をめざしたいものです。
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