秋葉山に早朝登山、そして井山宝福寺で初めて座禅をした日曜日
- GPS
- 01:20
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 234m
- 下り
- 214m
コースタイム
- 山行
- 1:04
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 1:20
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2024年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スタンダードな登山コース。 |
その他周辺情報 | 井山宝福寺は雪舟が幼い頃修行した寺です。登山後お参りして観て回るのも良いと思います。定期的に坐禅会をやってます。500円。 【詳しくは】http://iyama-hofukuji.jp/ |
写真
装備
備考 | 時間ばかり気にして西塔坂峠まで行けなかった。 |
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感想
車中泊で朝4時ぐらいに起きてしまいましたので、この日のスケジュールを悩みました。
宝福寺の定例の坐禅会に参加するのは確定だったのですが、すぐ近くの秋葉山をどのタイミングで登るかが重要でした。
普通なら坐禅会が終わって登るのが普通。
しかしこの時間に起きてしまったのですから、坐禅会前に登っても良いのでは?
前回の車中泊よりも車内はすっきりして寝るスペースも確保できていましたから、朝ご飯、片付けもスムースにいきました。
(問題はゴミです。助手席の下に全部置いてしまいました。次回はちゃんとゴミ袋をもってまとめられるようにします)
秋葉山、宝福寺は近くにスーパーがあり、その中でも10分車で移動すれば業務スーパーもありますので買い物には便利な立地だと思いました。車中泊場所もこの近く。次回来る時も今回使った河川敷を利用したいと思います。
秋葉山ですが、特に危険箇所も迷うポイントもありません。ただし、らくルートに載っていなかった場所を示す看板があり、そこにふらふらと引き込まれそうになりました。が、今日の目的は秋葉山登山も大事ですが、坐禅です。
とりあえず頂上を急ぎました。
頂上からの眺望は悪くありませんでした。周りの山を見回せるぐらいの展望はあります。朝日を浴びながら(最近できた)展望所に立つと心もリフレッシュできます。
ただタイヤの跡が複数あり、山をバイク(自転車)で登ってきたのかどうかはわかりませんが、ここで乗り回していたようです。正直マナー違反だなと思いました。
予想以上に早く下山したのでトイレ前で出会った地元の方と談笑。鬼ノ城山の話をしながら、ここが古代で結構重要だった土地だということがわかりました。
宝福寺での坐禅、どういうものなのかを理解するために行ってよかったです。約1時間ずっと座禅を組む。いろいろ考えが溢れ出てくるのですが、それをいちいち考えていると座禅になりません。かといって、100%無心に取り組めるはずもなく。
とりあえず自然に聞こえてくる鳥、電車の音をあるがままに受け入れる。考え事をし始めても自然に止めるまで出しておく。なかなか最初の30分は何をすればいいのか。どういう態度で臨めば「正しい」のかを考えていました。
しかし、後半になって何かが目覚めたのか、なんとなく座禅をする意味がわかってきました。いつも頭は何かを考え、アイデアを出し続け、多すぎて実行できずに不完全燃焼で生きていた自分、座禅をすることで「常に何かをし続けなければいけない」ということから解放されたように思えました。何もしないわけではありません。座禅をするのです。そこにそれ以上の意味も「生産性」もありません。だから(自分には)良いのです。すべてが意味がないといけない、自分は効率的に生きなければならないし、全部思いついたことは実行しなければならない。座禅によってその鎖のように縛られた自分を解(ほぐ)すことができたのではないかと思います。
もっと言うと、これは個人的な発想で、他人様から見たら馬鹿馬鹿しいかと思われるかもしれませんが、座禅をしていると頭の思考する部分をお釈迦様に上へと持ち上げられているような気がしました。それはいつもより背筋がピンと伸び、思考がクリアになったことから思いつきました。
座禅が終わって住職の法話。
于良史の『春山夜月』。「掬水月在手 弄花香満衣」
【参考】https://ryuun-ji.or.jp/zengo/143/
手で水を掬うと月が映り、花に触れてみると素晴らしい香りが自分の衣服についてくる。
聞いたことのある漢詩ですが、あまり意味は考えたことはありませんでした。なぜなら日常の一部分なんか気に留めないからです。あまりにも時間に追われ、こういう生活の1カットにとても大事なことを見落としている。非常にもったいないと思いました。
あと、看脚下のお話。
【参考】https://www.myoshinji.or.jp/houwa/archive/youth/001
こちらも有名なお話ですが、やはりグダグダ杞憂になるように悩んだり、言い訳を考えたり、他のことで時間を潰してしまったり、結局先延ばしになってしまうことが多い自分にとって、この言葉は非常に刺さりました。
つまり、足元を見ること、そして一歩一歩注意深く進むこと。それで何か問題が起これば反省して次の一歩を進む。
そういえば、最近も車中泊を筆頭に「新しいこと」にチャレンジしていますが、必要なことをリストアップして買い物に行ってきたのはいいのですが、それを設営する時間を割かず当日になり、「やっぱりできないんじゃないか」と諦めかけたことがあります。しかし、いざやってみると、トラブルなく車中泊を終えることができました。必要最低限のハードルさえ越えてしまえば、だいたいのことは成功するんだと実感しました(ただトラブルに巻き込まれるリスクは上がりますが)。
何か今回の反省点をここに書き連ねてしまいました。
車中泊に欠かせない窓のカーテンの設営は明日にでもやってみようと思います。それで次回の車中泊に間に合えば大成功というわけです。
脱線してしまいましたが今回は勉強会ではなくノートを持ってこなかったので、うっすらしか記憶に残っておりませんが、愚(≒素直という意味)になることの難しさ。利口になろうとは簡単にできますけど、とことん素直な自分を突き通すのは難しい、という話は大事なことだと思いました。
大学のころ、伝統宗教はゼミで学んできました。個人的に鈴木大拙が記した禅に関する本を再読してみようかなと思いました。今回のご縁がさらなる素晴らしい縁に発展しますように。
登山とは全く関係ない話になりましたが、秋葉山の登山はとても気持ち良いので、ぜひとも登山にプラスして井山宝福禅寺にもお参りいただければと存じます。
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