鴨瀬谷山、廃村八丁、卒塔婆峠（京都北山） 低山なれど容易ならぬ山へ...

2024年04月19日(金) [日帰り]

• GPS: 07:42
• 距離: 17.1km
• 登り: 772m
• 下り: 780m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:16
• 休憩: 0:27
• 合計: 7:43

8:41 「千谷口」バス停
10:48 11:06 鴨瀬谷山
11:29 11:31 越木峠
13:29 13:29 廃村八丁
13:33 13:36 三角小屋（廃村八丁）
13:42 13:42 廃村八丁
14:32 14:36 卒塔婆峠
16:24 「小塩」バス停

天候

晴れ 🌞

アクセス

利用交通機関：

バス

JR「京都駅」の駅前から、JRバス「周山行き」に乗車。
終点「周山」バス停にて、京北ふるさとバスに乗り継ぎ...
　●スタート地点：　「千谷口」バス停
　●ゴール地点：　　「小塩」バス停
としました。（帰路は往路を引き返す形です。）

※京北ふるさとバスについては、運行本数が限定的であり、平日と土日祝では運行が異なるので注意が必要です。

※JRバスで「周山」へ往復するなら、「周山フリー乗車券」がお得です。

コース状況／危険箇所等

●「千谷口バス停」→「鴨瀬谷山」
　谷沿いの林道を進み、途中から尾根上の「八丁大道」へ上るのですが、登り口が見つけられず、道無き急斜面を上りました。ですので、この区間のコース状況は不明です。（コースと呼べるような明瞭な道が有るのかも不明です。）
　尾根上の「八丁大道」は、倒木や低灌木の密生等で不明瞭になっている区間が有り、迂回やルート確認が頻繁に求められる状況でした。
　広域林道に合流後、少し東方に進んだ登り口から「鴨瀬谷山」へ往復しました。短い区間ではありますが、ここにも踏み跡すら見当たらない区間が有りました。

●「越木峠」→「廃村八丁」
　広域林道の傍らから土手上の「越木峠」を越え、谷沿いの道を下ると「八丁川」に出合います。そこからは川岸を辿って「廃村八丁」へ向かうのですが、川岸が狭く切り立つ度に、対岸への渡渉が求められます。濡れても大丈夫な靴に履き替え、川中を歩く方が容易かつ安全です。

●「廃村八丁」→「卒塔婆峠」
　この区間は特に問題は有りません。渡渉が数回有りますが、何とかなると思います。峠の手前で広域林道を横断しますが、さらに峠へ向かう際の入口が分かり辛いかもしれません。

●「卒塔婆峠」→「小塩バス停」
　この区間も問題は有りません。峠から急降下し、林道に合流する手前に渡渉が有りましたが、難度は低いと思います。その後はずっと林道歩きとなります。

その他周辺情報

●公衆トイレ：「周山バス停」や「道の駅ウッディー京北」に有りますが、コース内には見当たりませんでした。

●最寄の宿泊施設：「小塩民宿」https://koshio349.com/

写真

4/19 8:42

本日は、京北ふるさとバスで、終点「千谷口」バス停までやって来ました。
バスの行先表示は「上川」になっていましたが、「上川」は終点の一つ手前です。

4/19 8:43

朝から晴れて、絶好の登山日和。
バス停からお山の方へスタート。

4/19 8:49

国道162号線に合流。
右方へ「鴨瀬谷」沿いの林道が分岐しているので、そちらへ向かいます。

4/19 8:53

植林の中に続く林道...
彩りのある場所が有りました。

4/19 8:53

「ヤマブキ」ですね...

4/19 9:06

谷が左右に分岐する箇所。
林道が延びている右方へ進みます。

4/19 9:12

右方の尾根への登り口を捜していたところ、案内板が立つ枝沢沿いに踏み跡を発見。
地図上に小径が記されている場所なので、試しに進んでみると...

4/19 9:21

見上げる急斜面の植林に赤いテープが続いているのを発見...

4/19 9:24

その先は踏み跡すら無いのですが、足場を一歩づつ確保しながら、赤テープを追いかけます

4/19 9:42

傾斜がやや緩む所まで上りましたが、道らしきものは見当たらず。
植林が尽きると赤テープも無くなり、途方に暮れてしまいます...

4/19 9:51

引き返すのも惜しい程上ってしまったので、取りあえず見上げる稜線を目指すことに...
再び急になった斜面を詰めて行きます。

4/19 9:54

何とか稜線へ辿り着き、稜線に沿って北方へ向かうと...

4/19 10:02

「P575」手前の鞍部で再びテープを発見。
ホッとしますが...

4/19 10:11

道が有るのか？無いのか？
判然としない尾根が続きます。

4/19 10:14

次の鞍部にて、「古道」らしき溝状の道が現れました

4/19 10:22

とは言っても、倒木が阻んでいたり...

4/19 10:31

低灌木が密生していたり、「古道」が必ずしも歩き易い訳ではありません

4/19 10:44

悪戦苦闘を経て、開けた尾根に突然飛び出し...

4/19 10:46

ゲートを越えると、林道が見えてきます

4/19 10:47

「丹波広域基幹林道」に合流。
道標も立っていて、救われた気分です。

4/19 10:49

広域林道を「コシキ峠」方面へ進むと、「お辞儀している？」かのような道標が...

4/19 10:50

のぞき込むと、「砥山登り口」と記されています。
ここから「鴨瀬谷山」へ行けるかも...

4/19 10:54

上る途中にこんな標識も現れますが、矢印の先に踏み跡は見当たらず...
GPS頼りでピーク方向へ藪漕ぎします。

4/19 11:00

何とか「一番高い場所」へ辿り着きました。

4/19 11:01

「鴨瀬谷山」
標高：778m
点名：鴨瀬

4/19 11:02

立木に囲まれ展望は得られませんが、此処までの困難さがウソのような穏やかな山頂でした

4/19 11:03

下りで赤テープを見つけますが、それでも踏み跡を見失います。
結局、GPS頼りで藪漕ぎし、登り口へ帰還。

4/19 11:11

林道経由で「コシキ峠」へ向かいます。
（地図上では、山頂から「コシキ峠」へ稜線に沿って登山道が有るのですが、その道も見当たらず。既にコースタイムから遅れ始めており、これ以上遅れるとバスに間に合わないので、やむを得ず林道経由としました。）

4/19 11:16

途中、展望台のような場所を通過。
見えていたのは、東方の「卒塔婆山」方面ですかね？

4/19 11:26

新緑がみずみずしい時期になってきました

4/19 11:27

ツツジの開花も進んでいます

4/19 11:29

「コシキ峠」付近で左方の土手を見回すと、立木の隙間に踏み跡が有ります。
小さな赤テープも付いているので...

4/19 11:30

この隙間へ進んでみると、道標が隠れてました！

4/19 11:34

「八丁川」方向へ進むと、よく踏まれた道が谷沿いに延びています

4/19 11:37

下り着いた場所は広い河原。
ここから右方へ「八丁川」を遡りますが...

4/19 11:52

フェルト底の沢靴に履き替えてスタート

4/19 11:59

川幅は結構広め...
水深は浅い場所がほとんどです。

4/19 12:01

4/19 12:08

進むにつれて光景が変化するので、飽きることがありません

4/19 12:25

倒木で堰き止められたような箇所も...

4/19 12:31

川岸が切り立って狭くなると、対岸へ渡渉します

4/19 12:34

4/19 12:47

4/19 12:54

両岸が迫り、廊下のようになった箇所も...

4/19 13:06

じっとしていると、魚さんたちと友達になれそう

4/19 13:07

4/19 13:15

深い所は、真夏なら泳げそう...

4/19 13:23

「ババ谷」が右方へ分れる二股へ到着

4/19 13:25

土手上にしっかりした道が有り、これを辿って「廃村八丁」へ...

4/19 13:26

整然とした墓地や...

4/19 13:33

倒壊した建物跡の傍らを通過すると...

4/19 13:34

「廃村八丁」のシンボル、「三角小屋」が見えて来ました

4/19 13:34

渡渉の際、危うくイモリ君を踏みつけそうに...

4/19 13:35

小屋の周囲には誰も居ませんでした

4/19 13:38

陽射しを受け、昼寝したくなる雰囲気の良いところですが、バス時刻が気になり直ぐに出発 😢

4/19 13:47

先ほど通過した「二股」まで引き返し、左の「ババ谷」を遡って「卒塔婆峠」へ向かいます

4/19 13:54

流れの左側に続く、歩き易い道を辿ります

4/19 13:55

立派な樹も見られます

4/19 13:59

此処「ババ谷」でも渡渉が数回有りましたが、川幅はそれほど広くありません

4/19 14:29

上るにつれて水流が涸れ、源頭の趣き。
この二股では、テープを追いかけて右方へ...

4/19 14:33

上り詰めると、そこには広域林道が延びていました

4/19 14:34

「卒塔婆峠」と「広域林道」の案内板

4/19 14:36

林道を横切った先に小径が続いており、傍らに道標も立っています

4/19 14:38

緩やかに上って行くと...

4/19 14:44

ちょっとした鞍部に上り着きます

4/19 14:40

「卒塔婆峠」の標識。
此処が昔ながらの峠なんですね...

4/19 14:41

見落としそうな高い位置に付いていました‼

4/19 14:48

此処から「卒塔婆山」山頂へピストンする予定でしたが、バスに乗り遅れる恐れがあり、残念ながら断念することに...
お目にかかったお地蔵さまに手を合せ...

4/19 14:55

「小塩」バス停目指して、植林の中を下って行きます

4/19 15:02

道上に小枝が束が...
左方にテープが続いており、ルート間違い予防のサインのようです。

4/19 15:05

最後は尾根筋を急降下し...

4/19 15:09

簡単な渡渉を経て、林道へ下り着きます

4/19 15:08

登り口には歴史を感じる案内板が...

4/19 15:12

林道の奥はこんな状態でしたので...

4/19 15:20

一般車両が入れそうなのは、この辺りまでですかね...

4/19 15:39

林道沿いの「東谷」の流れ。
此処まで来れば、バスに遅れることも無し。
後はのんびり行きますかね...

4/19 16:18

「ペットと泊まれる宿 小塩民宿」の前を通過

4/19 16:23

「小塩」バス停へ到着し、レコを終了します。
お付き合いありがとうございました。

撮影機器：

Galaxy A53 5G SC-53C docomo サムスン

装備

個人装備

沢靴&靴下 スパッツ ポール グローブ 防虫剤 雨具 傘 日よけ帽子 フェースカバー サングラス ヘッドランプ 食料 飲料 地図 モバイルバッテリー スマホ

感想

pine-village

「鴨瀬谷山」と「卒塔婆山」。どちらも標高800メートル程の「京都北山」の中でも目立たないお山ですが、どういう訳か三角点を有しています。「一度ぐらいは頂上を踏んでおかないと...」という変な義務感によりチャレンジしてきました❗

計画段階で、コース情報が乏しい、難路に囲まれている、アクセスも不便等々の難しさを思い知ります。アレコレ考えますが、コースが中々決められません。結局、スタートとゴールだけ決めて、後は「出たとこ勝負」にて現地を訪れました。

その計画が甘かったのか？　最初に目指した「鴨瀬谷山」で苦戦。道が見つからずに遅れてしまい、最後の「卒塔婆山」は時間切れで登頂断念。バスの発車時刻に追われ、慌ただしい山行になってしまいます。低山だからといって舐めていた訳ではありませんが、道が見つからないと大変なことになる...　そんな当たり前のことを、再認識させてくれる一日となりました。反省...