日の出山-(御岳奥の院)-大岳山
- GPS
- 07:40
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,611m
- 下り
- 1,507m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年06月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
(天気がよければ)絶景の日の出山、御岳、大岳山を縦走するロングコース。奥の院を欲張らなければ(当方これで消耗)一日かけて歩くのに丁度いい感じ。 二俣尾からのコースは人影まばらで、日の出山〜御岳の喧騒がウソのよう。奥ノ院はなかなか歯ごたえある険しさだった。大岳山頂の前後と鋸山の奥多摩寄りに多少の岩場と鎖場、梯子がある。大岳山〜鋸山の尾根歩きは平坦で歩きやすい区間が多いので、前後の“難所”に備えて体力回復に努めたい。 つるつる温泉が6月8日まで休業中の看板。以後も23日まで食堂は休みとのこと。 |
写真
感想
【独り言】
未明にザッと雨が降ったわりに気温は下がらず、朝のすがすがしさがない。例によって天気予報が刻々変わり、女房が「土曜は曇り後雷雨、日曜は晴れっていうから日曜にしたら」と勧めるのを、「また雷雨が来たら二日分の雨で登山道はどろどろになる」と理屈を言って却下したものの、実のところ雲の多い空が気がかりだ。
中央線を青梅直通列車で下る。乗り換えた奥多摩行き4両は座席も通路もハイカーで埋め尽くされ、まさに登山電車の様相。ただ、二俣尾で下りたのは他に地元客1人きりだった。
奥多摩橋に至ると目指すアタゴ尾根が望めた。上流側の高い峰々は頭にガスがかかっている。吉川英治記念館の案内を頼りに進み、セブンイレブン前を右に入れば愛宕神社。本殿へ真っ直ぐ階段が伸びているが、登山道は右の道のようなので辿っていくと、結局、迂回して階段の上に出てしまった。本殿前を横切り、南斜面に回りこむ形でジグザグに急登する。屈曲ごとに「山内新四国八十八ヶ所霊場」の札のある石碑がある。尾根に出たところが愛宕神社奥ノ院だった。
三室山手前で地図にない分岐に出た。林にガスが漂う状況では眺望も期待できず、手製の指導表に従って右へ巻き道を辿る。3分で吉野梅郷からの登山道に合流した。7年前に日の出山経由つるつる温泉へ歩いて以来だが、かすかな記憶の通り林道のような非常に歩きやすい道だ。やがて左下から本当の林道が近づき、丸裸な伐採地を過ぎれば梅ノ木峠。自転車で登ってきた人がヨロヨロつるつる温泉方面へ下って行った。
アスファルトをしばらく歩き、なおも林道を終点までどんどん進む。やっと登山者の姿を見かけるようになり、杉林の急登が始まれば石垣が見えて日の出山。御岳山ケーブル利用者だろうか、子供連れを含めて急に人影が増した。下界はガスの彼方だったが、見るうちに御岳山方向の雲がちぎれて視界が広がり、歓声が上がる。気がつけば頭のタオルも腰に巻いた汗取りタオルもぐしょ濡れだったので汗を絞り、ついでにお握り1個を食べて早弁休憩とした。
次々と軽装のハイカーとすれ違いながら御岳へ。神代ケヤキに挨拶し、さて奥の院へ直行しようと思ったが、本殿経由で大岳山へ向かえるとの看板がある。それならばと階段を登り、本殿を通り越して裏へ行ってみたが行き止まり。お守りを売る男性に聞くと、宝物殿のちょっと手前に分かれ道があるとのこと。なるほど大きく道案内も出ていた。
登山道に戻れば間もなく鳥居が見えて天狗の腰掛杉分岐。浄水設備があり、北側の城山、本仁田山方面の視界が開けるが、きょうはあまり見通しが利かない。さて、ここから道はいきなり険しく、つまり登山道らしくなった。何のためか、木々に通し番号札がつけてある。それはともかく汗が噴き出す。遠目の山容からしてきついとは思ったものの、想像以上に消耗して赤い扉の奥の院に着いた。ただ、その先の道形が薄い。そのまま行けるようでもあるが、指導標に従うと祠の左から裏へ直登するようでもある。迷ったら登るべしと急坂に取り付くと、上から声が聞こえ、ほどなく奥の院山頂(男具那山とも)に着いてしまった。ご夫婦らしい2人が仲良く昼食中だった。
次の鍋割山はほんのちょっとの登り返しだったが、山頂は木々に囲まれて眺望は利かない。芥場峠で本道と合流してからしばらくでちょっとした岩場が現れ、大岳山が近いと知る。ところどころ鎖も配され、交互通行で行き交うことを強いられる。それにしても脚が重い。計画で御岳〜大岳山の所要時間を少なく見積もり過ぎたことに気づき、ここまで急いできたことがボディーブローのように効いてきた。汗をかいて消耗し、タオルに染み込んだ汗を絞るのに時間を食い、遅れを取り戻そうと急いで余計に疲れ、汗をかく。そんな悪循環に入ってきた。
大岳山荘前で一休み。先ほど抜いた男性に初めて抜き返された。後を追うように標高差100m余りの最後の胸突き八丁を辿る。ここも岩場が現れ、思うようにスピードが上がらない。クタクタで満員の大岳山山頂に着いた。残りのお握り1個と鶉の卵、玄米と野菜のスープで昼にする。ゆっくりしたいが遅れている上、汗がひくと少々寒いので、結局、40分足らずで山頂を辞した。
反対側も150mほどつるべ落としに急坂を下りる。その後は概ね穏やかな植林やミズナラ林などに覆われた平坦な尾根道となり、歩きやすい。最後にもう一度、標高差70mほどのジグザグ道で鋸山に登り返す。涼しいが何もない山頂は5分で失敬し、中高年の団体客が休憩している丸い尾根を通り過ぎれば、間もなく北の視界が開ける三角点ピーク。道は標高900m付近まで険しい急坂が中心となる。その後は植林の中を踏み跡が分かれては合流し、標高750m付近の岩場に至る。
鎖と梯子の岩場の先が祠のピーク。ここでも汗絞りで休憩した。脚がきつくなり、腰掛けたくてたまらない。明日の筋肉痛が不安だが、そんなことを言っても始まらないので、最後の下りに入った。遠くから何かの大会らしいアナウンスの声が聞こえる。植林帯をジグザグに縫い、送電鉄塔の下を通って標高500mで登計峠の林道へ。今度は奥多摩の愛宕神社本殿の横を通り、しばらく急坂を下りると例の直線急階段。転げ落ちないよう半ば横向きになって下り、ベンチで一休みしてからようやく登山口に立った。
既に4時だが、このまま帰ったら筋肉痛で動けなくなりそうなので、さっさと「もえぎの湯」を目指した。吊橋から上流側を見ると河原にテントが並び、川面にカヌーが浮かんでいる。先ほどはどうやらカヌー大会のアナウンスが聞こえてきたらしい。温泉は外人さんも入って超満員だった。
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