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Yamareco

記録ID: 6792050
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鋸岳【釜無川ゲートからピストン】

2024年05月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
10:40
距離
29.9km
登り
2,434m
下り
2,425m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:03
休憩
1:36
合計
10:39
3:20
3:20
135
5:35
5:45
31
6:44
6:57
66
8:03
8:12
17
8:29
8:36
15
8:51
8:57
10
9:07
9:22
13
9:35
9:35
19
9:54
9:54
17
10:11
10:19
44
11:03
11:25
12
11:37
11:42
21
12:03
12:03
104
13:47
13:47
6
天候 曇り
過去天気図(気象庁) 2024年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
釜無川ゲート近くに駐車
コース状況/
危険箇所等
釜無川ゲート〜ログハウス
・崩落地が複数あり、そのたびに河原に下って登り返す(基本、迂回は川側)
・夜明け前、朝方は鹿が多数出没
・下山時に、ツキノワグマを目撃(車道脇の斜面を登っていた。)

ログハウス〜横岳峠
・最初は河原を歩き、二俣に分かれているところを真ん中の尾根にのる
・真ん中の尾根の取り付き部分に、富士川の水源の看板あり
・河原はピンクテープが疎らなので、GPSがあると安心

横岳峠〜鋸岳(第一高点)
・三角点ピークまでは樹林帯の急登だが、特に危険個所はなし
・三角点ピークから鋸岳(第一高点)までは急登だが、ガレ場はなし

鋸岳(第一高点)〜鹿窓
・ほぼ垂直のギャップあり
・ギャップの両側に鎖はあるが、トップからの1本なので、かなり振られる
その他周辺情報 白州塩沢温泉 フォッサ・マグナの湯(830円、サウナ熱・狭い、水風呂冷・狭い)
ゲートを越えて、スタートです。
2024年05月12日 03:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 3:20
ゲートを越えて、スタートです。
空が明るくなってきましたが、雲に覆われています
2024年05月12日 04:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 4:30
空が明るくなってきましたが、雲に覆われています
鹿の遺骸が道端に横たわっています。
前足と肋骨以外はきれいに残っています。
2024年05月12日 04:45撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 4:45
鹿の遺骸が道端に横たわっています。
前足と肋骨以外はきれいに残っています。
ここから車両も通れなくなります。
2024年05月12日 04:48撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 4:48
ここから車両も通れなくなります。
大きな崩落現場が現れ始めました。
2024年05月12日 04:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 4:52
大きな崩落現場が現れ始めました。
路盤が流されてしまっています。
2024年05月12日 05:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 5:02
路盤が流されてしまっています。
これはひどい。左後ろに戻る感じで河原に下ります。
2024年05月12日 05:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 5:04
これはひどい。左後ろに戻る感じで河原に下ります。
こんな感じに折れながら下って行きます。
(ゲート方面を向いています。)
2024年05月12日 05:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 5:05
こんな感じに折れながら下って行きます。
(ゲート方面を向いています。)
河原を上流側に進み、沢を一つ越えたら、右手の崖をよじ登って行きます。
2024年05月12日 05:08撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3
5/12 5:08
河原を上流側に進み、沢を一つ越えたら、右手の崖をよじ登って行きます。
登り終えると、車道の崩落地の先に出ます。
2024年05月12日 05:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 5:10
登り終えると、車道の崩落地の先に出ます。
ここも左の河原にいったん下りて、登り返します。
先に見えるガードレールが車道の終着点です。
2024年05月12日 05:31撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 5:31
ここも左の河原にいったん下りて、登り返します。
先に見えるガードレールが車道の終着点です。
ゲートから9.2キロ地点に到着しました。
霧の中にログハウスが見えます。
2024年05月12日 05:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 5:35
ゲートから9.2キロ地点に到着しました。
霧の中にログハウスが見えます。
ログハウスに到着しました。
しっかりと休憩をとります。
2024年05月12日 05:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 5:36
ログハウスに到着しました。
しっかりと休憩をとります。
だいぶガスってます。
2024年05月12日 05:59撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 5:59
だいぶガスってます。
沢が二俣に分かれています。
真ん中の尾根を目指します。
2024年05月12日 06:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 6:11
沢が二俣に分かれています。
真ん中の尾根を目指します。
振り返ると、本谷に川霧が立ち込めています。
先ほどまでかかっていたガスですね。
2024年05月12日 06:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 6:14
振り返ると、本谷に川霧が立ち込めています。
先ほどまでかかっていたガスですね。
尾根の取り付きに到着しました。
2024年05月12日 06:14撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 6:14
尾根の取り付きに到着しました。
富士川の水源です。
2024年05月12日 06:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 6:16
富士川の水源です。
手振れしてますが、こんな感じの急登を登っていきます。
2024年05月12日 06:25撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 6:25
手振れしてますが、こんな感じの急登を登っていきます。
横岳峠直下です。コバイケソウの群落がありました。
2024年05月12日 06:42撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 6:42
横岳峠直下です。コバイケソウの群落がありました。
横岳峠に到着しました。
2024年05月12日 06:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 6:44
横岳峠に到着しました。
南側が開けていて、仙丈ヶ岳が出迎えてくれました。
2024年05月12日 07:07撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 7:07
南側が開けていて、仙丈ヶ岳が出迎えてくれました。
延々と続く斜面を登っていきます。
2024年05月12日 07:44撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 7:44
延々と続く斜面を登っていきます。
鋸岳第一高点が見えました。
2024年05月12日 07:55撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 7:55
鋸岳第一高点が見えました。
三角点ピークの肩に到着しました。
北岳、間ノ岳もきれいに見えています。
2024年05月12日 08:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:00
三角点ピークの肩に到着しました。
北岳、間ノ岳もきれいに見えています。
鋸岳第一高点はきれいな三角形の山容です。
2024年05月12日 08:00撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:00
鋸岳第一高点はきれいな三角形の山容です。
中央アルプスもすべて見えています。
2024年05月12日 08:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:04
中央アルプスもすべて見えています。
鋸岳の姿がかっこいい!
2024年05月12日 08:06撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:06
鋸岳の姿がかっこいい!
三角点を見つけました。
2024年05月12日 08:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:09
三角点を見つけました。
北には、北アルプスも見えています。
2024年05月12日 08:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:09
北には、北アルプスも見えています。
八ヶ岳も見えていますが、木が邪魔です・・・。
2024年05月12日 08:09撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:09
八ヶ岳も見えていますが、木が邪魔です・・・。
さて、第一高点に向かいます。
2024年05月12日 08:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:13
さて、第一高点に向かいます。
角兵衛沢ノ頭手前のコルです。
南アルプス林道が見えています。
2024年05月12日 08:20撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:20
角兵衛沢ノ頭手前のコルです。
南アルプス林道が見えています。
コルまで下ると、第一高点の険しさが際立ちます。
2024年05月12日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:28
コルまで下ると、第一高点の険しさが際立ちます。
どこを登るのでしょう?
2024年05月12日 08:30撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:30
どこを登るのでしょう?
角兵衛沢ノ頭でさえも、こんな感じです。
2024年05月12日 08:37撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:37
角兵衛沢ノ頭でさえも、こんな感じです。
角兵衛沢ノコルに到着しました。
2024年05月12日 08:38撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:38
角兵衛沢ノコルに到着しました。
岩場の隅は少しは登りやすそうです。
2024年05月12日 08:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:43
岩場の隅は少しは登りやすそうです。
これを登るんですかね?
2024年05月12日 08:46撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:46
これを登るんですかね?
頂上に到着しました。
2024年05月12日 08:51撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:51
頂上に到着しました。
中央アルプスには雲がかかってしまいました。
2024年05月12日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:52
中央アルプスには雲がかかってしまいました。
絶景です。
奥に見えるのは、塩見岳ですかね。
2024年05月12日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:52
絶景です。
奥に見えるのは、塩見岳ですかね。
甲斐駒ヶ岳もドーンと、凛々しい姿です。
2024年05月12日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:52
甲斐駒ヶ岳もドーンと、凛々しい姿です。
戸台川を見下ろします。あそこから登ってくる人もいるんですね。
2024年05月12日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 8:52
戸台川を見下ろします。あそこから登ってくる人もいるんですね。
八ヶ岳全貌です。
2024年05月12日 08:52撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:52
八ヶ岳全貌です。
こちらは奥秩父山地です。
2024年05月12日 08:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:53
こちらは奥秩父山地です。
鹿窓を目指します。
ここと第二高点の間にあるようですが、ここからはわかりません。
2024年05月12日 08:54撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 8:54
鹿窓を目指します。
ここと第二高点の間にあるようですが、ここからはわかりません。
第一高点から下って、登り返します。
2024年05月12日 09:02撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:02
第一高点から下って、登り返します。
ピークを一つ越えると、小ギャップに到着です。
西側の端から見下ろします。
2024年05月12日 09:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:03
ピークを一つ越えると、小ギャップに到着です。
西側の端から見下ろします。
コルに下りてきました。
2024年05月12日 09:05撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:05
コルに下りてきました。
ふいに鹿窓が現れました。
中は鎖が垂れていますが、だいぶザレています。
2024年05月12日 09:10撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:10
ふいに鹿窓が現れました。
中は鎖が垂れていますが、だいぶザレています。
少し下りて、鹿窓から望む仙丈ヶ岳です。
2024年05月12日 09:11撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:11
少し下りて、鹿窓から望む仙丈ヶ岳です。
恐る恐る下ってみましたが、ここで限界!
2024年05月12日 09:12撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:12
恐る恐る下ってみましたが、ここで限界!
見上げると、鹿窓はこんな感じです。
2024年05月12日 09:13撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:13
見上げると、鹿窓はこんな感じです。
鹿窓を堪能したので、第一高点に戻ります。
2024年05月12日 09:16撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:16
鹿窓を堪能したので、第一高点に戻ります。
小ギャップのコルから南側を望みます。
ゴルジュのようになっています。
2024年05月12日 09:18撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:18
小ギャップのコルから南側を望みます。
ゴルジュのようになっています。
こちらは北側です。
残雪がまだ結構あります。
2024年05月12日 09:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:19
こちらは北側です。
残雪がまだ結構あります。
東側の斜面です。
延々と続く鎖、これ1本です。
2024年05月12日 09:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:19
東側の斜面です。
延々と続く鎖、これ1本です。
こちらは西側の斜面です。
あのハングしているところがくせ者です。
2024年05月12日 09:19撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:19
こちらは西側の斜面です。
あのハングしているところがくせ者です。
第一高点に戻ってきて、名峰たちのアップです。
北岳と間ノ岳です。
2024年05月12日 09:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:34
第一高点に戻ってきて、名峰たちのアップです。
北岳と間ノ岳です。
仙丈ヶ岳です。
2024年05月12日 09:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:34
仙丈ヶ岳です。
甲斐駒ヶ岳です。
2024年05月12日 09:34撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 9:34
甲斐駒ヶ岳です。
中央アルプスの木曽駒ヶ岳から宝剣岳です。
2024年05月12日 09:35撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:35
中央アルプスの木曽駒ヶ岳から宝剣岳です。
こちらは空木岳です。
2024年05月12日 09:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:36
こちらは空木岳です。
北アルプスの槍穂高連峰です。
2024年05月12日 09:36撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 9:36
北アルプスの槍穂高連峰です。
三角点ピークから下ってきて、見納めです。
2024年05月12日 10:15撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 10:15
三角点ピークから下ってきて、見納めです。
こんな感じの急登だったのですね。
2024年05月12日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 10:27
こんな感じの急登だったのですね。
横岳峠に戻ってきました。
2024年05月12日 11:03撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 11:03
横岳峠に戻ってきました。
この河原を下ればログハウスです。
2024年05月12日 11:43撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
2
5/12 11:43
この河原を下ればログハウスです。
ここから長い車道の始まりです。
2024年05月12日 12:04撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 12:04
ここから長い車道の始まりです。
谷間から八ヶ岳が見えています。
阿弥陀岳、赤岳、権現岳ですね。
2024年05月12日 12:23撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
1
5/12 12:23
谷間から八ヶ岳が見えています。
阿弥陀岳、赤岳、権現岳ですね。
釜無川ゲート手前600メートルの車道の脇にツキノワグマがいました。
こちらに警戒しながら、登っていきました。
2024年05月12日 13:40撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
4
5/12 13:40
釜無川ゲート手前600メートルの車道の脇にツキノワグマがいました。
こちらに警戒しながら、登っていきました。
無事に下山しました。
2024年05月12日 13:53撮影 by  Canon PowerShot G7 X Mark II, Canon
3
5/12 13:53
無事に下山しました。

装備

個人装備
MARMOLADA(SCARPA)

感想

百高山を目指すには避けては通れない、南アルプスの鋸岳。
南アルプスの北部を歩いていると鋸岳の特徴的な山容をよく目にしますが、高いところが苦手なので、あまり積極的にプランニングすることはありませんでしたが、ついにチャレンジします。
ルートは、最も難度の低い、釜無川ゲートからのピストンを選択しました。距離はありますがガレ場がないので、体力でカバーです。

釜無川の国土交通省ゲート手前から出発です。砂利道を数キロ走った車の後ろは真っ白です。以前に偵察で、ここまでは来ていたので、暗いなかでの運転に不安はありませんでした。

工事車両用の車道を真っ暗ななか歩いていると、いたるところで鹿に出会います。ヘッドライトに反射する光る眼は少々不気味で、クマでないことを祈りながら、先を急ぎました。
崩壊地を通過するあたりから空が白み始め、何度か河原に降りて崩壊地を迂回します。

ログハウスからは本格的な山道の登りになるのですが、ログハウスのある樹林帯から河原にすぐに下りるところを、樹林帯に続く踏み跡につられてしまって、しばらく正規ルートを探すのに手間取りました。斜面を上がってしまったので、河原に下るのに苦労しました。

しばらく河原を歩き、沢が大きく2つに分かれるところの真ん中の尾根にとりつきます。そのとりつきに、「富士川の水源」という標柱があり、このルートで初めての案内板です。
富士川の水源から約500メートルの標高差を登っていくだけあって、勾配はきついですが、幅の広い尾根なので、直登ではなくジグザグに登っていくことができます。
これまでの車道歩きのための消耗なのか、先々週(丹沢)、先週(八ヶ岳、ランニング)の疲労が蓄積しているのか、脚がなかなかうまく上がりませんでした。

脚運びに苦労しながらも1時間ほどで横岳峠に到着し、休憩を取り呼吸を整え、ヘルメットを装着して、三角点ピークに向けての標高差約600メートルの急登に備えます。
横岳峠から望むことができる一つ目のピークへの登りが終わると、本格的な直登が始まり、延々と続く樹林帯の斜面を苦しみながら登っていきます。たまに縦間から見える仙丈ヶ岳を励みに高度を上げていきます。
樹林帯を抜けると、鋸岳第一高点のきれいな三角形の山容が目に飛び込んできます。第一高点を右手にザレた斜面を登ると、三角点ピークに到着します。
登り切ったところからさらに奥に進むと三角点がありますが、実際の標高は手前の大きな岩の上の方が高いように思いました。

三角点ピークからいったん下り、いくつかピークを越えると、やっと第一高点にとりつくことができます。第一高点の斜面は両手両足を使わないと登れないような傾斜でしたが、おそれていたガレ場のようなものは見当たりませんでした。
コルからひと登りで、鋸岳第一高点に到着です。
頂上からは、甲斐駒ヶ岳から北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳といった南アルプス北部の名峰が一望でき、この方向からの景色は初めてでしたので、ひときわ感動が大きかったです。遠くには中央アルプスや北アルプスの南部まで見渡すことができました。

第一高点で眺望を楽しんでいるうちに体力の回復もできたので、第一高点と第二高点のあいだにある鹿窓を見に行くことにしました。
小ピークを通過しながら高度を下げ、小ギャップと呼ばれるコルの脇に立って見下ろすと1本の鎖がギャップの底までぶら下がっています。ギャップの上からだと、下り口がわかりにくかったので、とりあえず鎖を使いながら下りていくことにしました。結果的には、鎖を頼りにしつつも、右手(戸台川側)に振れながら下っていきました。
コルに降り立って上を見上げると、ほぼ垂直(おそらく80度くらい)の壁で囲まれていて、戸台川側、釜無川側にそれぞれゴルジュのような沢が下っています。
一般ルートにはなかなかないギャップぶりで、無事に下りれたことがうれしかったです。
登り返しも1本の鎖を頼りに登っていきますが、下りより登りの方が簡単なので、あまり苦労はしませんでした。
ギャップを越えて少し下ると、そこには岩の間にぽっかりと穴が空いている鹿穴が突如現れます。特に標識もなく、あまりにも突然だったので、あっけにとられてしまいましたが、穴の向こうには戸台と北沢峠を結ぶ林道や仙丈ヶ岳を望むことができました。かつて戸台からのバスから見上げた鹿穴に、いま自分が立っていると思うと、感慨無量でした。
鹿穴には上側から鎖が下がっていて、鹿穴の下部のザレさ加減が半端ないことがわかりました。鹿穴をくぐって向こう側を覗きたい衝動を抑え、自分としてはここまで来れたことに満足して、鹿窓から望む仙丈ヶ岳を撮影して、第一高点に引き返すことにしました。

鹿窓から小ギャップを再び越えて、第一高点、三角点ピークを通過して、横岳峠まで戻り、そこで昼食をとりました。もっと景色のよいところで食べてもよかったのですが、時間が早かったのと、安全なところまで下って落ち着いて食事をとりたい気持ちがありました。

当初は横岳に立ち寄ることも考えていましたが、脚の疲労もあったので、そのまま下山することにし、長い車道も比較的元気に歩きどおし、釜無川ゲートまで無事に戻ることができました。
釜無川ゲートの600メートルほど手前の車道脇の斜面に体長1メートルほどのツキノワグマがいて、こちらに気づいて斜面を上がっていきました。たぶんクマの方が先に気づいて距離をとってくれたんだと思いますが、ここまでの至近での目撃は初めてでした。

百高山でなければ登ろうと思わない山でしたが、無事に下山できたこともあり、とても素晴らしい山だと思いました。
ほかの方のように、鋸岳を縦走できるようなスキルを身に着けることができたら、またチャレンジしたいと思いました。

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