岩手山と東北縄文3）仙台から多賀城・奥松島遺跡サイクリング
hirokok510
体力度について
- GPS
- 10:06
- 距離
- 50.7km
- 登り
- 289m
- 下り
- 319m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:06
| 天候 | 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自転車
|
写真
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水戸光圀は当時雨ざらしで多くの人が拓本を採ることで石碑が損なわれることを憂い、周りに堂を立てて石碑保護を図ったという。石碑の恩人だーー
仙台は旧石器偽造問題の震源地ーー発覚当時は大変だったろう――ただし大陸では旧人類の前期・中期の人骨や石器類が出ているが列島までは到達しなかった
感想
昨日の疲れか、大幅に寝坊し、5時半頃起床、大急ぎで支度をして6時半頃宿を出て、仙台駅ロッカーに荷物を預け、多賀城までクロスバイクで急ぐ。ガイドさんとの約束は7時20分、雨が強まり、当初予定の郡山遺跡やら、陸奥国分寺跡などはあきらめて、直接多賀城へと向かうが予定コースとは別のナビのコースで進む。やや不安だが、とにかくナビの通りに走る。途中、遅れそうなのでガイドさんに電話するが、電話帳の整理が悪く、どの電話かわからず、手間取る。最後はかかったようだが、うまく通じず、多賀城碑手前で向こうから電話があり、なんとか駐車場で合流、南北大路にある南門からガイドが始まる。南門の両側には土塁があるが、ここは版築土塀があったようで、多賀城全体も土塀で囲われていたという。この土塀の建設費用は推定で多賀城市の年間予算を上回るものとガイドさんは言う。この土塀の部分復元を行うために、現在事前の発掘作業などを行っていた。次に多賀城碑を見る。江戸時代からこの石碑は知られ、多くの拓本が取られるなど、石碑の劣化を恐れた水戸光圀がお堂を作らせて石碑保護に乗り出したという。その後、偽作疑惑が出たがその後の発掘から、石碑の内容と発掘結果が符合しており、疑惑は薄れたようだ。その後政庁跡に出て、政庁周辺の遺跡見学、六月坂周辺遺跡、陸奥総社、まで進み、戻って東門、大畑地区、佐貫地区の遺跡を見て、見学を終える。その後ガイドさんと別れ、国府多賀城駅先のコンビニで朝食をとり、9時半位東北歴博を先に見学、旧石器、松島湾の縄文貝塚から多賀城まで、充実した展示をじっくり見て、11時半過ぎ、多賀城廃寺跡に向かう。12時前に多賀城市の埋蔵文化財センターの展示を見る。多賀城の主要な遺跡は県の発掘だが、市の教育委員会は周辺の町や居館などの発掘を行い、下級身分の人々の生活の再現に努めているようだ。祭祀に使われた燈明皿などが大量に出ている。12時半過ぎに多賀城を後にして、一路奥松島を目指す。雨が強まる中、松島湾を眺めながらクロスバイクを走らせる。松島一帯は標高が低区、海面とあまり変わらないものの、道路は海に迫る尾根を越えるために登り下りが多く結構つらい。予定時間をオーバーし、少し焦る。展望台で少し撮影するが雨とガスであまり展望はよくない。外国の観光客が多い松島の中心地を抜け、奥松島に向かうと、地形図の道が無くなり、津波被害の大きさがわかる。松島の中心地は多くの島があり、太平洋から直接の大波が緩和されたようで、被害が比較的軽微だったようだが、奥松島の宮戸島は橋が流され、道路が寸断されて孤立した。スマホのナビも現在進行中の道路再建の最新情報はなく、道路の案内板を見て近道を探す。なんとか再建された橋に出て宮戸島に入る。松島海岸付近と異なり、奥松島には観光客の姿はない。大高森の入口を通過し、里浜貝塚のある縄文村に到着。事前に連絡して若い学芸員さんに展示と遺跡を案内していただく。松島湾には数多くの貝塚があり、東京湾沿岸などにつぐ有数の貝塚遺跡のある土地だ。資料館のHPには、
「 宮城県には約210か所の貝塚がありますが、このうち松島湾沿岸には約70か所もの縄文時代の貝塚が集中しており、松島湾沿岸は、特に貝塚の密集する地域として全国的に知られています。
里浜貝塚は、松島湾に浮かぶ最大の島「宮戸島」にあります。縄文時代前期（約6800年前）から弥生時代中期にかけての集落跡で、保存状態の良好な貝塚が広範囲に残存し、日本最大級の規模（東西約640m、南北約200m）を持ちます。その規模や質などから、松島湾沿岸地域の拠点的集落のひとつであったと推定されています。
古くから、多数の縄文人骨や、漁具・装身具などの多彩な骨角器が出土することでも知られており、大正時代にはすでに、考古学の基礎的な方法論に基づいた科学的な発掘調査が実施されました。その後も、多くの研究者や研究機関により調査・研究が進められ、平成7年に国史跡、平成12年には資料の一部が国の重要文化財に指定されました。
広範囲に広がる貝塚は、大きくわけて、《西貝塚》「台囲(だいがこい)地点」、《東貝塚》「畑中（はたなか）・梨木囲（なしのきがこい）・袖窪（そでくぼ）地点」、《北貝塚》「寺下囲（てらしたがこい）・西畑（にしはた）・里（さと）地点」の3つの貝塚群からなります。里浜縄文人は、数百年〜千年単位でムラの場所を移動しながら、各地点に生活の跡を残しました。
里浜貝塚には、4千年以上にも及ぶ、海に暮らした縄文人の営みが、しっかりと残されているのです。」というわかりやすい説明がある。展示では特に骨角器の釣針の破損をアスファルトで補修したものがいくつも展示してあり、これが一番のハイライトだそうだ。また犬の埋葬―お墓など、見どころが多い。遺跡では北貝塚の寺下囲と西畑の見学をした。西畑地区では民家周辺にも地表に買いが露出している。また貝層剥ぎ取りの展示館もある。4時半前に見学を終え、近くの民宿に向かう。狭い場所だが地形は複雑で、民宿を探すのに時間がかかった。民宿いすずでは80を過ぎたおばあさんが一人で切り盛り。以前はよく、東北大学の考古学出身で元文化庁の岡田道雄氏が学生を連れて泊まりに来たという。濡れたサイクルシャツやパンツを洗濯してくださった。
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