尾鷲道 大台ケ原ーマブシ嶺
- GPS
- 08:38
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 680m
- 下り
- 696m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:36
尾鷲辻 701
堂倉山 756
白サコ 815
地倉山 948
雷峠 955-59
マブシ嶺 1009-59
雷峠 1110
地倉山 1115
P1402 1135-44
尾鷲辻 1429
大台ケ原駐車場 1502
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡薄く、ルートロストには要注意。 今回のログはs_fujiwaraさんの記録からお借りしました。ありがとうございました。 |
写真
装備
備考 | 出2044 着2251 水分消費1150ml ケストレル38 シエルパ |
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感想
「尾鷲道」については「いつかは歩いてみたい」って思っていたルートだった。
ただし、今は歩く人も少なく、あまり踏み跡もないので
「道迷いのリスク」が高そうで歩くのには躊躇していた。
事前情報でも・・・
「林業関係者や沢を歩く人達のものや間違ったマーキングされたものもあり
いろんなテープがあって結構迷った」と言う情報もあり、
歩くとしたらいい条件の日を選ばないといけない。
その条件としては・・・
秋ならば紅葉が楽しめるだろうし
木々に生い茂る草木も落ちてルートもテープも比較的に見つけやすいだろう。
それに視界も開けるので、現在地の把握もしやすい。なので季節は秋に限る。
それと、晴れた日じゃないといけない。
まずは晴れた展望のある日に歩きたいと言う気持ちもあるが
ガスだと、先のルートも見えずそれにテープだって見つけにくいからだ・・・
そんな私にとっての条件のいい日は週末の
10月の第3週目の日曜日にようやく巡って来そうだった。
紅葉の季節の「大台ケ原」なので駐車所の混雑が予想された。
それに、そこまでは片道で2時間の運転が必要で往復したら4時間。
それを解決するために駐車場で前泊して歩くことを選択した。
前日の晩の23時前には到着できたものの「大台ケ原駐車場」には
すでに50台程度の車が駐車してあり「さすがは紅葉の時期」って
感心しながら車中で眠りに着いた・・・
翌朝は5時40分に起床して、歩く準備をして
6時半前に「大台ケ原駐車場」からスタートした。
空は青く快晴。文句のない登山日和になりそうだった。
とりあえず、歩きだしはそこから「尾鷲辻」への平坦なルートを歩く。
地味に35分ほどかかり、やがて「尾鷲辻」の東屋に到着。
そこでは紅葉目当てのハイカーたちが10人ほど休んでおられた。
彼らからの「この人は何をコースアウトして、果たしてどこ行くの?」
的な目線を背中に感じながら南へ下る。
私はここからが誰にも会わない孤独な一人旅となるだろう・・・
少し歩くと予想通りに、踏み跡は薄くなった。
テープはあるものの果たして?どのテープを信用していいのか?よくわからない。
それでも基本的はピンクのテープが多かったので、それを追いかけて行くことにした。
全行程で迷うことはそんなになかったが、それでも7−8回はルートを見失った。
そんな時は立ち止まって目を凝らすと
違う方向にルートを見つけることができて復帰することができた。
だが、何か所かルートを見つけられずに適当に歩いた場所もあった。
助かったのはGPSだ。
テープを追いながらも5分おきに現在地を確認しながら歩き続けた。
(今回のログはs_fujiwaraさんの記録からお借りしました。ありがとうございました。)
今回の山行はピストンなので往路はできるだけピークを踏み
復路はできる限り「尾鷲道」を忠実に歩こうと思って歩いた。
歩き始めて1時間を過ぎたあたりでGPSを眺めると
「堂倉山」のピークに近づいていた。
気が付くと近くに黄色のテープがあったので
そこから登れるだろう・・・と適当に見当をつけて登った。
3−4分でたどり着いたピークは展望もなく
近くにあった建物も何か?はよくわからなかった。
しかし、下のほうから何人かの登山者たちの声が聞こえた。
多分、「尾鷲道」のルートを歩いている人がいるのだろう・・・・
そこから稜線伝いに下って「尾鷲道」に復帰したものの
人影を見ることも声も聞こえなかった。
すでにずっと先へと行ってしまったのだろう・・・
そこからはピンクのテープを追いながら
時折GPSで現在地の確認をしながら一人旅は続いた。
途中で踏み跡が薄くなり
ルートを見失うこともあったが適当に歩けば何とかなった。
「これぞ台高」って感じのブナ林の中をのんびりと歩き続けた。
やがて、「地倉山」を経由して途端に展望が開けた。
ここは多分、「雷峠」って場所だろうか?
ここからは目的地の「マブシ嶺」は近かったので
そんなにゆっくりはしないで先へと急いだ。
すると、10分ほどで「マブシ嶺」に到着。
そこには20人ほどの団体さんが先着していた。
少し、話をすると「大台ケ原駐車場」から「尾鷲方面」まで縦走されるそうだ。
行った先で迎えのバスが待っているそうだ・・・
もうわず、「いいですねー」って声を出した。
その団体さんはすぐに、出発をされたので
それからは一人で昼食を食べながら、そこからの雄大な展望を楽しんだ。
眼下にはどーん!と「又剣山」。
そして、その向こう側には大峰の山々が連なっていた。
やがて尾鷲方面から5−6人の登山者が登って来た。
話をすると、先ほどの団体さんと同じグループの方で
ありがたい話が、この「尾鷲道」を整備されておられる方々であった。
ここに来るまでにお世話になったピンクのテープもこの方々がマーキングしたもので
他の関係のないテープは迷う原因になるので外しているらしい・・・
それによく見かけた「尾鷲道」の看板もこの方々が設置されたこのこと。
ありがたい話だ。ここまで来るのに世話になったのでお礼を伝えた。
それからこの「尾鷲道」は今年が整備されて100周年を迎えたとか
昔は尾鷲湾で捕れたサバをこの道を歩いて奈良まで運んで「柿の葉寿司」
にしていた等のためになる話を伺った。
そうなんだ・・・
昔はここは人や物流が通る大事な生活道路だったんだ・・・
そう思うとここを歩いたことがさらに感慨深くなった。
復路はできる限り「尾鷲道」を忠実に歩くようにして
ぶらぶらと台高の紅葉を楽しみながら歩いた。
今日は17キロと距離にしてはけっこうな距離を歩いたが
そんなにアップダウンがなかったので疲労度はそんなにはなかった。
「尾鷲道」・・・そこは「ザ・台高」と言う感じの静かな森。
それと、「マブシ嶺」からの展望。
確かに歩く人も少なく、踏み跡も薄いので
道迷いリスクには十分に注意が必要ですがとても、魅力あるルートでした。
また、いつの日か尾鷲まで歩いてみたい・・・
PS
帰る道中で車を運転していると
大台ケ原ドライブウェイの入り口の500M手前で車が動かなくなった。
どうもバス同士の接触事故があったらしく通行できなくなってしまったようだ。
待っていても埒があきそうにないので、一旦ドライブウェイを登り返し
小処温泉方面に遠回りして帰宅したので
帰りのドライブは1時間半ほど余計にかかってしまった。疲れた・・・
コメント
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orisさんの好きな大台ケ原から一歩踏み出すと、いいとこ多いですね
マブシ嶺へのルートは私も気になっていたルートです。
一つの登山道も歴史を紐解いてみるとまた感慨深くなりますね?
平坦なのが私好み
metsさん
「尾鷲道」・・・ホントにいいルートでした。
山を始めたころに、あるブロガーさんがここを歩いておられる記事を見て
「いつかは自分も・・・」って思っていてようやく歩けたルートです。
想像に以上によくて、まさに「ザ・台高」って感じのルートでした。
また、季節を変えて次はシロヤシオの頃に歩いてみたいですね。
そうそう、大台ケ原は本格的に山を歩くきっかけになった私にとっては大事な場所です。
尾鷲道からマブシ嶺に行かれたんですね!
私のログを参考に採用していただきありがとうございます。
ところどころ不明瞭な個所や、崩落で高巻き個所もあるので、何回かコース取りを間違っていましたが、大丈夫でしたか?
マブシ嶺とP1402はすっごく展望が良かったと思います。
お天気が良くて展望は絶好だったでしょうね!
マブシ嶺で出会われた20人ほどの団体さんの中に、私のフォロワーの健脚mayutsuboさんも参加されておられたようです。
帰路で若干登りになるコースで、辛かったと思います。
お疲れさまでした
s_fujiwaraさん
今回はs_fujiwaraさんのログがあってこその山歩きでした。
この場を借りて改めてありがとうございました。
ヤマレコで記録を拝見するにs_fujiwaraさんは4−5回ここを歩いておられるので
一番、的確なルートを歩いておられるはずだと思い信頼できるログでした。
もちろん、私も何か所かルートを見失いましたが
想像していたよりはわかりやすかったです。
まあ、当日は天気がよくルートの見通しやよかったり
現在地の把握がしやすかったのともありますが
何より、ここ最近はマブシ嶺であった方々が整備してくれているお蔭ですね。
こんにちは。
いいお天気で、尾鷲湾がキラキラ輝いて絶景を楽しまれたことと思います
P1402にも行かれたのですね。
さぞかしイイ眺めだったと思います。
私はGWに尾鷲まで歩いたのですが、写真19/62のところで迷いました(笑)
それにしても、地元ボランティアの整備がだいぶん行き届いてきたみたいで、
写真を拝見すると白地に青の道標も充実していますね。
私も再訪時にはP1402に立ち寄りたいと思いました。
nanfutsuさん
いい天気の日に歩けて幸せでした。
確かにルートは不明瞭な箇所もたくさんありましたよね。
私も何度もルートロスとはしています。
それでも想像以上に迷うことはありませんでしたが・・・
地元のボランティアさんのお蔭で、ルートも整備され感謝ですね。
白地に青色の「尾鷲道」の看板はそれがあると
ちゃんとルート上を歩けているんだと、とても安心感がありました。
尾鷲まで歩かれたんですね?私もいつかは挑戦したいです。
P1402は今度はぜひに立ち寄ってみてください。
マブシ嶺にいた団体の一人です。
私たちが出発するころに青い服の方が来たのが見えましたよ。
マブシ嶺までは以前個人的に来たことがあります。
静かで展望がいい場所ですね。
尾鷲までの道は今回はガイドさんがいたので迷うことなく歩けましたが、知らないと迷うところもありそうです。
それでも、整備してくださっている方たちのおかげで道が復活してきました。
機会があったら尾鷲まで歩いてみてくださいね。
mayutsuboさん
当日は尾鷲道を歩いていても誰もいなくて、少し心細い思いをしていたのですが
堂倉山にいた時に下のほうから、登山者の声が聞こえたので
他の人も歩いていると感じてはいたのですが
マブシ嶺で20人くらいの団体さんがおられてびっくりでした。
そうですね、ルートを整備してくださっている方々に感謝ですね。
記録を拝見すると日本全国あちこちの山を精力的に歩いてらっしゃいますよね。
うらやましい限りです。また、記録を参考に歩かせていただくこともあると思います。
いつかは尾鷲まで歩いてみたいですね。問題は交通アクセスですね。
尾鷲市内で1泊しないといけなさそうですね。
こんにちは〜
抜群の天候に恵まれましたね。
なので前夜は、放射冷却の影響で車中泊は寒くなかったですか?
紅葉に包まれた尾鷲道・・・
静かな一人歩きと大台の景色を楽しまれましたね。
雷峠からは開けた景色で、なかなかgood!。
popoiさん
日頃の行いがいいのか?天気に恵まれました。
「ザ・台高」って感じのブナの森ルートなので
ぜひとも台高好きのpopoiさんには歩いていただきたいルートです。
雰囲気的に一人で静かに歩くのがおすすめですが
道迷いよりも熊さんとバッタリが怖かったです。
なので、クマ鈴をガラガラ鳴らしていました。
展望は雷峠まではないので、そこに辿り着いた時は解放感が半端ないです。
前夜は寒いかもと思い。毛布2枚+寝袋も用意しましたが寝袋は使わずでした。
お誘い頂いたのに 同行出来なくて残念でした。
前泊だったようで 私といっしょだと 駐車場入れなかったかもね?
何やら 5時でもう満杯だったとか・・・
おまけに 帰りのドライブも大変だったようで やはり人気過ぎると大変ですよね!
これに懲りず 次回もチャレンジですね。
それと 自撮りの連続写真 ご苦労様でした 想像して 笑えそうでした。
NANIWANさん
そうですね。この時期の大台ケ原は大人気なので
駐車場のためには前日に車中泊がベストです。涼しいからよく眠れるし・・・
帰りの事故は大変でした。
なんせ、ドライブウェイの入り口手前500Mくらいで
急に前の車が止ってしまって・・・
そのまま20分くらい動かなかったんですよ。
車の中では前の状況はわからないし・・・
携帯電話は圏外だし・・・
ようやく登りの車が来たので、窓越しに状況を教えてもらいました。
それでも、止っている車のごく一部しか窓越しの情報は聞いていなかったので
そのままの車が大半でした。私は早めに情報を仕入れることができて幸いでした。
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