鎌倉沢右岸尾根から南天尾根を辿り埼玉最奥地の滝谷山へ


- GPS
- 06:56
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,278m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■鎌倉沢の右岸の尾根(鎌倉沢右岸尾根) 鎌倉沢の登山口から左側の尾根に取り付く。尾根の取り付きは急斜面で、足だけで登るのはつらく、手も使いながら登り進んだ。登り詰めると東側は崩落した斜面、西側は植林の急斜面で少し緊張を強いられた。途中から岩場が現れるが、巻く程のことはなかった。営林関係と思われる踏み跡らしきものや境界杭のようなものがあったが、登山者が訪れることは極端に少なそう。 尾根を忠実に進めば、南天尾根まで迷うことはないと思われるが、尾根の取り付きから南天尾根まで2時間半近くも掛かってしまった。 ■南天尾根 南天尾根の沢コースから西側は立ち入り禁止地区となっている。 所々でヤセ尾根や踏み跡が怪しく注意が必要。特に1,562m標高点を過ぎたあたりからは藪がひどい。尾根上を歩くことができず、少し尾根から下って、巻きながら進む箇所もあり、尾根から離れないように気を付けた。群馬県との県境尾根に近づくと、さらに踏み跡は怪しくなり、ザレた急斜面をルートファインディングしながら登る必要がある。 ■南天山沢コース 復路で歩いた南天尾根から鎌倉沢までは一般登山道のため、特に問題はないと思われる。 鎌倉沢右岸尾根と南天尾根はどちらもバリエーションルート。地図読みなどできないと遭難する危険性が極めて高いルートと思われるので注意が必要。 今回は暑い時期でもあり、急登が続き、藪が酷かったり、距離も長くて、日帰り山行では途中で心が折れそうになるほどしんどい尾根歩きだった。 |
写真
左側は植林だけど急斜面で巻けるような雰囲気ではない。この尾根、途中で行き詰まるのではないか、一抹の不安を覚えた。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
|
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感想
埼玉県の最奥部として群馬県と県境エリアに連なる山々はあまり知られていない。そこに至るための登山道はなく、ハイカーの記録もほとんど見られない。 埼玉県と群馬県の県境稜線は上武国境稜線と呼ばれたりするが、今回はその稜線上にある滝谷山へ行ってみた。訪れる人も稀な知る人ぞ知る寂峰である。
滝谷山は東に位置する南天山と尾根続きにある。南天山はこの周辺の山では唯一と言っていい登山道が整備されている山である。尾根続きといっても薄い踏み跡があるくらいで、滝谷山までは楽な道程ではない。
以前、秩父槍ヶ岳で危ない目にあって以来、この山深い山域は来る度に緊張感というか恐怖心を抱かずにはいられないが、それだけ魅力的な山域でもある。
滝谷山へ埼玉から日帰りで向かうには、南天山から続く尾根(以降、南天尾根と呼ぶ)をピストンするくらいしか通常は考えられないが、それでは面白くない。以前から鎌倉沢右岸の尾根の事が気になっていたので、往路と復路で少しルートを変えてみよう。
しかし、この鎌倉沢右岸に位置する尾根の記事は見当たらない。先人の記事でもあれば、安心出来るし、何となくでもルートのイメージが掴めるのだが、今回はそれがない。 途中で岩場に出くわして行き詰まるか、どんな状況なのか全く予想が付かないので、下りでの利用は危ない。そこでこの右岸尾根を登り、下りは鎌倉沢沿いの慣れた登山道を歩くことにした。
昨年の大雪の影響で、昨年のこの時期、南天山の登山道は立ち入り禁止となっていた。すでに復旧しているようだが、登山目的で訪れる人は減り、この辺りも廃れる一方かもしれない。
それにしてもむし暑かった。まだ5月とはいえ真夏の陽気だった。今回のルートはヤブ歩きもあったが、これからの季節、この山域は歩かない方が無難かもしれない。暑さだけではなく、羽虫やらコバエにも纏わり付かれて鬱陶しいことになる(^_^;)
今回は変化に富んだルートで楽しめた。当然のことながら?誰とも会わず、静かな山歩きを味わうことができた。
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