八ヶ岳/横岳西壁石尊稜
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,509m
- 下り
- 1,509m
天候 | 12/4 晴 ジョーゴ沢で各種訓練 12/5 晴 石尊稜登攀 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
12/5
6:20 アイゼン、ガチャの準備を整えて行者小屋発。
中山尾根の取り付きで、ジャンボさん率いる信大学生パーティーとすれ違う。
道標の辺りから登山道を外れて樹林帯に入り、沢をつめると、やがて横岳西壁の壮観な城砦が目の前に立ち塞がる。
石尊稜は取り付き敗退の多いルートで、トポの説明もやや不正確なものがあるが、目の前のルートを見れば初級者の登れそうなルートは絞られてくるので、先行パーティーのトレースと合わせて、一応の目星を付けて尾根に取り付く。
一ピッチ目は尾根沿いから歩いて登れるが、先行パーティーが尾根の北斜面をザイルを出して登っていたので、我々も練習を兼ねてリード。
ランナウトにビビリながら途中の際どい段差を乗り越えて行くと、石尊稜の核心となる下部岸壁の手前に到着。
支点となるペツルまで少し進み、先行パーティーを回避しようと左のルートから登り始めるが、正規ルートでは無かった為、非常にカラい。
涙目になりながら2Pで岸壁を乗り越えると、ようやく緩やかな雪稜となり、前方に迫り来る岩峰を望みながら、順調に標高を上げる。
用意したザイルが手入れ不足で流れにくく、途中で肩絡みに変更するもそれすら必要ない感じになったので、コンテに切り替えてサクサク登る。
後半の核心となる上部岸壁では、先ほどの先行パーティーが詰まっていたので、しばし小休止。ここは岸壁右の雪斜面から安全に巻くことも可能な様だが、時間もまだ余裕があるので、勿論登ることとする。
このピッチは凹角からリッジに取り付く様になっているが、稜線直下ということで非常に高度感があり、セカンドで登っていても手に汗握るドキドキの登攀であった。
最後はガレを詰めて、コンテで稜線に到着。
稜線からは富士山、北アの眺めがすばらしく、登攀直後の高揚感と共に最高の気分。
後は前方に聳える赤岳の基部から地蔵尾根を降りて、ベースを構えた行者小屋へ戻る。
総評としては、ザイルパートナーになって頂いたA山さんのお陰で、非常に有意義な雪壁デビューとなったが、少々準備不足であったのも事実。アイトレをやりはしたものの、登攀時のピッケルの使い方が全然分かっておらず、そのギャップを埋めるのに前半苦労することとなった。
また、アイゼンも本番では前爪の乗せ方だけではなく、フリーの応用的な使い方が重要となってくるので、手足の使い方全てにおいて、課題が見つかった山行となった。
総じて核心では心が折られており、自身に情けなさを感じると共に、反面課題を克服すればもっと行けるはずという手応えも感じることができた。
シーズンはまだまだこれからなので、一つ一つ課題を克服して、着実にステップアップを図っていきたい。
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