白山〜砂防〜南竜が馬場

2016年07月11日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 10.2km
• 登り: 977m
• 下り: 977m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:35
• 休憩: 1:40
• 合計: 8:15

9:00 スタート地点
9:10 9:20 別当出合
10:05 10:10 中飯場
11:50 12:10 甚之助避難小屋
12:35 12:35 南竜分岐
13:15 14:00 南竜山荘
14:33 14:33 南竜分岐
15:00 15:10 甚之助避難小屋
16:15 16:25 中飯場
17:00 17:00 別当出合
17:15 ゴール地点

地元の百名山「霊峰白山」ですが、来年は開山1300年を迎えます。今年は開山1299年で、白山の神様は「くくりひめ」という女神さまです。「99」と「くく」をかけて、今年登るといいよと言われています。

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

7月1日に夏山開きをして土日の交通規制が始まりました。月曜日は交通規制がありませんので、別当出合駐車場まで乗り入れることができました。

コース状況／危険箇所等

別当出合から中飯場の間で、上りと下りが別々のところがありましたが、下りルートが整備中で、上りと下りが同じルートになっていました。急な登りルートを下ることになるので、注意が必要です。南竜分岐から南竜が馬場までには、崩れかかったところもありますが、気をつけて通れば大丈夫です。

写真

7/11 9:00

白山では2004年から、植生を回復するために外来植物除去作業が行われています。低地性のオオバコが入り、自生していたハクサンオオバコとの雑種が確認されています。この写真は、駐車場から別当出合登山センターへの道にあった「立派な低地性のオオバコ」です。

7/11 9:03

ヤマビルでしょうか。

7/11 9:18

登山センターの木の上でいつも出迎えてくれるホオジロ。

7/11 9:07

ミヤマトウキ。

7/11 9:26

アカショウマ。

7/11 9:04

ウバユリのつぼみ。

7/11 9:27

ウバユリ。開花しているものもありました。花が咲く頃には葉（歯）がないので「ウバユリ」と言われるそうです。

7/11 9:28

オニシモツケ。

7/11 9:28

エゾアジサイ。

7/11 9:28

オオバギボウシ。

7/11 9:37

木苺の実。

7/11 9:38

ヨツバヒヨドリ。この花やフジバカマの蜜を吸いにアサギマダラがやってきます。

7/11 9:39

ハクサンで見られる低地性の外来植物の一種でスズメノカタビラ。花が咲いてないとイネ科の植物は見分けが難しい。

7/11 9:41

ヤマハハコ。

7/11 9:51

カニコウモリ。花の盛りはもうちょっと後のようです。

7/11 9:53

岩茸のように見えるのですが、違うかな？

7/11 10:02

中飯場の少し手前にある岩。実は恐竜の足跡化石です。昔はもうちょっとわかりやすかったけど、今はよーく見てもわかりません。

7/11 10:06

中飯場。

7/11 10:12

シシウド。

7/11 10:13

ヤマハハコと低地性の外来植物ムラサキツメクサが一緒に咲いていました。

7/11 10:14

センジュガンピ。

7/11 10:16

ホソバノキソチドリ、だと思うのですが…。

7/11 10:18

サンカヨウの実。ブルーベリーとそっくり。

7/11 10:19

見分けは難しいのですが、アキアカネのようです。

7/11 10:21

登山道から柳谷を眺める。

7/11 10:25

ツクバネソウの実。

7/11 10:27

エンレイソウの実。

7/11 10:34

ハクサンにはニガナ何種類か見られるようですが、どちらのニガナか同定できませんでした。

7/11 10:53

ハクサンチドリ。6月に登った時はつぼみが多かったのですが、今回は花も終わりでした。

7/11 10:54

ハクサンアザミだといいのですが…。

7/11 10:56

ミズキの花。

7/11 10:58

別当覗きから観光新道を望む。午前中の青空の写真です。中央の植物はアマニュウ。

7/11 11:05

タマガワホトトギス。花はもうちょっと先のようです。探しましたが、全てつぼみでした。

7/11 11:12

ゴゼンタチバナ。登山道の両脇にいっぱい咲いていました。

7/11 11:26

オオシラビソ。紫色の立派なまつぼっくりが付いていました。

7/11 11:31

オオバミゾホオズキ。

7/11 11:39

キソチドリの仲間。

7/11 11:40

ニガナの仲間。

7/11 11:41

ヤマハハコ。

7/11 11:44

ミヤマキンポウゲ。

7/11 11:46

モミジカラマツ。

7/11 11:46

青色のキレイな甲虫。アオジョウカイ。カミキリムシに間違われやすいようです。

7/11 11:49

甚之助の近くにありました。綿のようなものが付いていました。

7/11 11:54

甚之助で休んだ時にタオルについていたてんとう虫。シロジュウシホシテントウというそうです。

7/11 12:05

数年前にリニューアルされた甚之助避難小屋。

7/11 12:14

甚之助から上は少し植物の様子が違っていました。下では終わっていたマイヅルソウの花が残っていました。

7/11 12:19

ヨツバシオガマ。

7/11 12:20

ヨツバシオガマ、アップ。

7/11 12:33

イワハゼ。別名アカモノ。

7/11 12:36

南竜分岐から上の方には、キレイなお花畑が広がっていました。この花はオタカラコウ。

7/11 14:31

イブキトラノオが花盛りでした。

7/11 12:38

イブキトラノオのアップ。

7/11 12:38

ハクサンフウロ。

7/11 12:40

ハクサンフウロ。

7/11 12:39

クルマユリ。

7/11 12:40

ミヤマダイモンジソウ。

7/11 12:41

ヒメクワガタ。

7/11 12:44

テガタチドリ。

7/11 12:45

テガタチドリの一つ一つの花は、こんなに可愛い姿をしています。

7/11 12:50

南竜道から別山を望む。

7/11 12:53

別山。雪はありませんね。午前中はキレイに見えていました。

7/11 12:53

南竜道から南竜が馬場を望む。

7/11 12:57

アキノキリンソウ。

7/11 14:18

ニッコウキスゲの群生。

7/11 12:58

ニッコウキスゲ。この花を見ると夏山に来たと感じます。

7/11 12:58

ネバリノギラン。

7/11 13:00

イワイチョウ。

7/11 13:02

シナノキンバイ。

7/11 13:03

コイワカガミ。

7/11 13:04

コバイケイソウ。

7/11 13:11

キバナノコマノツメ。

7/11 13:13

ミヤマツボスミレ。

7/11 13:17

ハクサンコザクラ。「今年は花が早いのでコザクラはもう終わったよ。」と言われていましたが、まだ咲いていてくれました。野営場の入り口にたくさん咲いていました。よかった。

7/11 13:18

アオノツガザクラ。

7/11 13:18

アオノツガザクラのアップ。

7/11 13:22

ベニバナイチゴ。

7/11 13:27

お弁当を広げた目の前にあったクロユリ。もう終わっていました。室堂に行けば、まだ咲いているかな。

7/11 13:50

この景色を見ながら、おにぎりとカップラーメン、コーヒー。私としては贅沢な昼食。

7/11 14:08

ミツバオウレンの実。

7/11 14:09

ショウジョウバカマは、こんなに大きくなっていました。

7/11 14:10

ユキザサ。

7/11 14:11

ツマトリソウ。

7/11 14:14

ヤマガラシ。

7/11 14:20

ミヤマコウゾリナ。

7/11 14:28

黄緑色がキレイな昆虫。ハチの仲間だと思うのですが…。種類は同定できず。

7/11 14:41

ミヤマニガイチゴ。

7/11 14:42

タンポポです。ミヤマタンポポならいいのですが、セイヨウタンポポなら低地性の外来植物になります。

7/11 14:52

シモツケソウのつぼみ。

7/11 14:52

カラマツソウ。

7/11 14:59

ズダヤクシュ。

7/11 15:15

甚之助で見つけました。スズメノカタビラではないでしょうか。

7/11 15:20

オオレイジンソウ。

7/11 15:20

ミソガワソウ。

7/11 15:25

ヤマキマダラヒカゲ。

7/11 15:27

初めて見たとき、チョウの仲間だと思い、図鑑を隅から隅まで見ましたが、見つからず、後で、蛾の仲間と聞いて調べたらすぐわかりました。イカリモンガです。触覚がチョウのものではありません。名前の由来は、前翅裏のオレンジ色のイカリの形の模様です。

7/11 15:46

行きは晴天の観光新道でしたが、帰りは曇天の観光新道。

7/11 15:59

スジグロシロチョウ。

7/11 16:00

シロコブゾウムシ。

7/11 16:08

タカネナデシコ。

7/11 16:58

爪石。二枚貝の化石です。

7/11 17:00

ヤマホタルブクロ。

7/11 17:01

別当出合の吊り橋。結構こわい。標高1000m以上にある吊り橋では日本一の長さだそうです。

撮影機器：

E-5 オリンパス

iPhone 6 Plus Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ファーストエイドキット 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ

感想

wackijpmac

　環境省の白山生態系維持回復事業の一環として2004年から行われている外来植物除去作業のボランティアに応募して講習会を受けました。白山は花の山ですが、その白山に本来生えていない植物が生え、雑種個体が作られたり、在来種の生息地を奪ってしまう可能性があるそうです。
　どんな植物があるのかというと、オオバコ、スズメノカタビラ類、エゾノギシギシ、外来性タンポポ種群、オオハンゴンソウ、フランスギク、ノコンギク、クサイ、オノエヤナギ、ムラサキツメクサ、シロツメクサなどです。特にオオバコは在来種のハクサンオオバコとの交雑が確認されています。
　白山は国立公園なので、たとえ外来植物でも取ることはできません。そこでしっかりと講習を受けて許可を得て外来植物の除去を行っています。除去を行うスタッフは、我々のようなボランティアです。毎年、100人ほどのボランティアが登山を楽しみながら外来植物除去作業を行ったり、除去イベントが行われたりしています。私は、今年からこの活動に参加しようと思っています。
　というわけで、そのつもりで登山道を歩くと、オオバコの姿が目に付きます。南竜道の分岐地点そばにあったタンポポも気になります。他の山ではそんなことはないのでしょうか。どこの山でも起こりそうなことだと思うのですが…。