『衝撃』と『不測の事態発生!!』 長野県飯山市 なべくら高原森の家 スノーフェスティバルと鍋倉山スノーハイク


- GPS
- 05:22
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 308m
- 下り
- 333m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中野市内-森の家-温井ゲート <復路> 温井ゲート-森の家-中野市内 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は2mを有に越えています。昨年とは違い車道を素直にトレースしてスノーシューにて登りました。既にスキーのトレース跡が有り、50cm位の新雪をラッセルスル事は有りませんでした。が、一歩トレースを外れるとスノーシューでも軽く50cmは潜りラッセル状態となります。トレース跡が有るのと無いのでは、コースタイムが倍もしくは3倍近くも変わる事を実感しました。 今年の鍋倉高原の雪質は大変良く、やはり年越しから低温続きの為、また一度も雨が振る事も無かった為、パウダースノーに近い新雪の状態が結構保たれています。 歩くに大変、大変、大変しんどいです。ノルディックかテレマークスキーが欲しい所ですね。田茂木池まではコースを外れず車道を歩く限り特に危険な箇所は有りませんが、車道脇の立ち木の上に積もった雪の塊が落ちてくる可能性が有りますので、以外に頭上注意となります。これは気温が低い日が続いた為、溶けずに木の上で成長した雪の塊のようで、画像にも有りますが結構大きな雪だるまとなって、車道に落ちていました。 小川、用水路、池などは全て雪によって隠れていますので、絶対にコースを外れる事は危険です。ショートカットやファーストトレースの場合は地図と地形を見比べて、必ずルートファイティングを行って進む事は必要不可欠となります。 田茂木池周辺は3m以上の積雪の為、一度水の溜まっている池や小川にはまり落ちると、自力で上がる事は不可能に近く、声を出しても聞えず、外部への救出依頼はかなり難しい状態となります事を肝に銘じて下さいね。 下りは深雪を滑る事になりますが、トレース跡を外れる板やボードをコントロールする事が難しくなりますので注意が必要です。ショートカットコースで、林間を滑る時は更に雪が重くなるのでコントロールが効かなくなります。また、木の上には雪の塊が沢山有りますので、立ち木と共に注意が必要です。 山と畑の境には必ず用水路・排水路や、段差(崖)等が有りますので、行き成り飛び出すのではなく、トレース跡や地形を確認しながら進んで下さいね。出ないと・・・・・『あなたもはまりますよ!!』 A(^_^:; |
写真
感想
今回はスノーフェスティバルへの行くのは3回目となりました。
万を辞して早めの行動を行い、なんと受付ナンバーが1番と2番という気合の入った状況となりました。
毎年新モデルの色々なスノーシューが利用出来るので楽しみですね。
今年はエアーボートの他に画像に有りますがソリの3輪車版ならぬ、サスペンション付き「座るソリ」が有りました。
3回も来ていると見た事のある顔が何人かいるのも少し嬉しくなりますね。
今年はツアーへの参加も考えましたが、天候が良くない事と加藤則芳さんがツアーにいらっしゃらない事も有り、ツアーへの参加はせず本日16:00〜行われる講演会の参加のみとしました。
その話は山行の感想後にしますね。
山行はヘロヘロ状態となり鍋倉山へは到達出来ず田茂木池脇の小屋止まりとなりました。この事は『衝撃』ですした、新雪歩きがこんなに大変な事とは思いも寄りませんでした。
トレース跡が有るか無いかでコースタイムが劇的に違いますね。
気合を入れた割には歩き始めが11:00となり、コースタイムからは山頂へは無理と判断し残念な結果となりました。
しかし、新雪でバージンに近いルートを歩く事はこの上なく気持ちが良く、これで天候が良ければ間違いなく印象に残る素晴らしい山行となる事は違い無しですね。
2月も下旬になれば朝方の冷え込みで雪が締まり(長野では凍みるという)、大変歩き易い状態となりますので、再チャレンジを考えています。
さて、山頂は諦めましたので次はお昼を楽しみます。
風も無く快適な気候の中、テーブルと座席を雪を踏み締めて作れば、即席の『飯処 鍋倉屋』の開店です。本日のメニューは玉子焼き・味付けおにぎり・野沢菜漬け・チーカマです。アクセクして歩いてきて自然の中で頂く食事、一番搾りは揺さぶられて来た事も有り大変クリーミーな泡立ちとなり、喉越しさわやかに飲めましたね。食べ物も大変美味しく感じ少しすっぱさがある野沢菜は、体を動かした後には大変旨く感じました。
今回は軽量化の為にストーブや食器は持っていませんでした。水筒に入れたホットコーヒーが唯一暖かい飲みのもでして、最後のあがりとして頂きましたがこれがまた格別な味わいでたよ。
冬場の運動不足解消には最高ですね。(但し飲みすぎ食べすぎは禁物ですね)
下山ですが田茂木池周辺は勾配が緩くスノーボードでの移動は困難を極めました。
でも、新雪を滑る気分はとても気持ちが良いですね。ここまで道具を背負ってきたかいが有りました。
途中時間の短縮を図る為、ショートカットしているトレース跡を追って急斜面を下るルートを選びました。
しかし昔の人は大変良い事を言いましたね、急がば回れと・・・・
結果的には深雪により滑走がかなりの困難を極め、ようやく山を下りきって車まであとちょっとの山と畑の境で、なんと用水路にはまりました。
相方は高さ2m越えの崖から落下し更に1mほど雪に潜り、救出へ向かった私自身も、スキー板ごと見事に深みにはまりました。
この時間帯に二人してこの場所ではまる事は『衝撃』を覚えました。
畑の雪面まで2m以上の積雪、民家からは全く二人の姿は見えない状況である事と、本日はもう人は先ず通らない事から、自力で脱出する事が必要不可欠となります。
幸いにも雪で倒れた木の幹が足がかりとなり、枝にも捕まる事も出来たので、これで姿勢を整える事が出来ました。相方も幸いな事に怪我も無く落ちた場所も足場が確りとした為、ボードを脱ぎスノシューへ履き替える事で脱出をしました。
この場所が小川や用水・排水路であったならば、こんな程度では済まず少しぞっとしました。
しかし、ここからの脱出に30分近くは掛かったかと思います。
何とか予定時刻の16:00前には森の家に到着しました。
加藤則芳さんの講演会には何とか間に合いました。
3年前と比べ髭がたくましくなったような気がしました。
名前は知っていましたがどのような人かは余り存じてはなく、今回の講演会にて色々と知る事が出来ました。公演ではアメリカでのトレイル走破の話が中心で、自然との付き合いを大切にし共存する事の素晴らしさ、人と人の付き合いや信頼関係、強いては文化や生活にも大切な影響を与える事を知り、自分なりに関心を持つ事が出来ました。
そしてその精神に良い所を「信越トレイル」へ生かし引き継がれている事も知りました。
ちょっと内容を話すと、日本では登山・トレッキングはそれを支える山小屋や宿泊施設や交通機関と登山者同士の交流が主でピークハントが中心ですが、アメリカのトレイルコースはほとんど山頂を通らないコースとなっているそうです。
しかも距離が有る為、その維持管理がNPO団体が中心で行っています。そしてコースの地域の団体や個人がトレイラーに対して、さまざまサービスやケアーを無料で行い盛り上げてくれているとこの事、年に1回のお祭りを行っているところも有りちょとびっくりですね。
さて最後の『衝撃』です。
事情は良く判りませんが、公演を行って頂いた加藤則芳さん自身が昨年6月に「ALS」という病気に掛かってる事を医師から宣告された事を、この場を借りて改めて告知をしました。
知っている人は知っている様で、本人の口からこの様な話を聞くのは全身に電気が走りました。私自身何か出来る訳でもないので、公演後誠意一杯の拍手を送りました。
この病気は早い場合は1年で・・・・との事ですが、10万人に5人の発病割合で難病指定の病気です。
生きる物は早かれ遅かれ何れは訪れる事ですが・・・・
せっかく楽しく聞けた公演でしたが、最後はちょっと残念な気持ちとなりましたね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
kintakunteさん、こんばんは。
タイトルには『衝撃』とのインパクトのある文字が。
ええっ、どうしたんだろうと興味深々で見させてもらいました
加藤さんのALS病状が進行しないことを祈ります
ツライですよね!
3月の奥秩父、大弛小屋から国師岳への登りで、
トップをやらされ、3分でバテたことがあります
kusさんコンバンワです。
本当に今回の山行と加藤さんの件はびっくりしています。少しオーバーなタイトルとは感じましたが、適切な言葉が見付らずファーストインプレッションを考えずにそのまま付けさせて頂きましたよ。
本当に残念でなりません。
keiさんコンバンワです。
深雪の格闘がこんなに辛いと思いませんでした。心肺機能を高める必要が有りますね。
最後ちょっとおまけが有りましたが・・・・、次回は確り頑張りたいと思います。
kinta兄さんも新雪ラッセルで苦労されましたね!
無理しないで楽しむのがいいですね。
「衝撃」、私もびっくりしました。
写真を見てる時は「小川ぽちゃ」が衝撃なのかと
思ってました。。。
saku姉さんコンバンワです。
そうなんです、色んな衝撃が有りましたが最後が強烈でしたね。
小川ポチャもそれなりに衝撃は有りましたが、たいした事はなかったので・・・・
kintakunteさん、おはようございます。
加藤則芳さんのこと、ビックリでした。
息子が信州トレイルの整備ボランティアに参加した
ことがあり、加藤さんが理事をやられているのだなあ
と思っていたので、なおさらです。
完治は難しい病気と思いますが、なるべく進行が
抑えられることを願っています。
youさんコンバンワです。
本当にびっくりですよ、まだまだ意欲が有る方で信越トレイルを更に南北に伸ばして新潟と長野の境を中心に、と力強く話をされていたので尚更ですね。
ただ道を作るのではなく、人と人・・・・という、大変壮大で楽しそうな構想を抱いているので、何としてもその構想を実現して欲しい所ですね。
kintakunteさん、こんばんは〜。
まだ記録はUPしていませんが、土日で参加していました。
受付番号1番ですか。
こちらは100番でした。
うちの会のCLが、加藤さんの知り合いなので、講演会に参加したところ、最後は衝撃的でした。
何も言う言葉が見つからなくって、挨拶だけしてきたって言っていました。
自分で与えた試練なのか、神様の試練なのか・・・。
どちらにせよ、乗り越えてほしいですね。
noriaさんコンバンワです。
そうなのです、森の家に9:30頃到着したら係りの人から「スタッフの方ですか」と声を掛けられた位でしたよ。
ところで加藤さんはこの事を受け入れてとは言いましたが、ちょっとせつなくなりますね。
何と一緒にいた相方の爺さんがどうも「ALS」だったらしく、余命3ヵ月と医師に宣告されてから10年余り存命し80歳過ぎでまで生きていたとか。寝たきりとなるのですが意識ははっきりして、意志疎通は最後まで取れたとの事です。
今までの様な活動は出来なくてもまた違った形での活躍を期待する所です。
PS
昨年唐松〜五竜〜鹿島槍ヶ岳〜爺ヶ岳の縦走をされたのですね。
私もその一週間前に逆コースで遠見尾根経由で縦走をしてきましたよ。記録を見てちょっと嬉しくなりましたね。
でも、結構色んな所へ行っていますね、凄い!!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する