長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
○2月10日、八ヶ岳連峰赤岳において、男性53歳が体調不良により行動不能となる山岳遭難が発生し、山小屋職員に救助されました。
○2月11日、浅間連峰黒斑山において、男性61歳が道迷いにより行動不能となる山岳遭難が発生し、小諸署山岳高原パトロール隊及び浅間連峰山岳遭難防止対策協会救助隊が救助しました。
○2月14日、八ヶ岳連峰阿弥陀岳において、男性51歳がアイスクライミング中に滑落して負傷する山岳遭難が発生し、静岡県警ヘリで救助しました。
○2月15日、飯山市鍋倉山において、男性78歳がバックカントリーをスキーで滑走中に負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
○2月15日、北アルプス八方尾根において、男性43歳がバックカントリーをスキーで滑走中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
○2月16日、八ヶ岳連峰赤岳において、男性60歳が転倒して負傷する山岳遭難が発生し、茅野警察署山岳遭難救助隊及び諏訪地区山岳遭難防止対策協会救助隊が救助しました。
○令和2年2月16日現在の遭難状況は
16件(死者1人、行方不明0人、負傷者8人、無事救出8人)となりました。
前年比は、発生件数が-5件、遭難者が-9人です。
うち、
・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、+2件、-1人
・山菜採り遭難は、±0件、±0人 です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
2月第3週は6件の遭難が発生しました。うち3件は八ヶ岳で発生しています。冬季の八ヶ岳連峰は、営業している山小屋があることや、麓からアクセスが良いことなどから、登山者に人気がありますが、冬期間は非常に気温が低く、また、西から常に強風が吹き付ける山域です。このため、稜線での低体温症による行動不能、歩行中及びクライミング中の転滑落などの遭難が毎年多発しています。過去には降雪直後に度々、大規模な雪崩が発生し、多数の登山者が死傷しています。
予定しているコースや山域にどのような危険があるのか、過去にどんな遭難が発生しているのか、これらをしっかりと下調べをして必要な準備を整えてから入山しましょう。また、先週はスキー場内の非圧雪エリア等でも2件の死亡事故が発生しています。スキー場内の滑走も十分注意をしましょう。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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◇長野県内の「令和元年冬山情報」等については下記で公開しています。
○長野県警ホームページ
【山岳情報】
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/fuyuyama.html
○長野県ホームページ
【登山計画書の提出】
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html
【登山相談所情報】(冬山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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