長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
◎山岳遭難発生状況(週報)
○3月9日、東筑摩郡筑北村の大林山付近で、男性64歳が道に迷う山岳遭難が発生し、10日、安曇野警察署員が救助しました。
○3月12日、北安曇郡小谷村の栂池高原天狗原付近において、女性31歳がバックカントリースキー中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリ等で救助予定です。
○3月13日、北アルプス焼岳において、男性34歳が下山中滑落して負傷する山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
○3月15日、栂池高原鵯峰北方付近において、男性53歳がバックカントリースキー中に雪崩に巻き込まれる山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
○3月15日、北アルプス乗鞍岳位ヶ原付近において、男性45歳が道に迷う山岳遭難が発生し、16日、松本警察署山岳遭難救助隊及び北アルプス南部地区山岳遭難防止対策協会救助隊が救助しました。
◎令和2年3月15日現在の遭難状況は
32件(死者3人、行方不明0人、負傷者16人、無事救出16人)となりました。
前年比は、発生件数が-8件、遭難者が-12人です。
うち、
・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、±0件、-3人
・山菜採り遭難は、±0件、±0人 です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
3月1週は0件、2週は5件の遭難が発生し、北アルプスでバックカントリー中の遭難が3件発生しました。3月15日に発生した栂池高原の雪崩遭難は仲間と滑走中に男性が雪崩に巻き込まれ、自力で脱出はしましたが、足首の骨折により行動不能となり救助されたものです。今シーズンは雪崩による遭難が既に4件発生し、4名が死傷(死者1名負傷3名)しています。
これから春に向けて標高の高い山域でも日中の寒暖差がますます大きくなり、それに伴い積雪が不安定になる傾向にあります。ビーコン、エアバック等の雪崩対策装備の携行はもちろんのこと、入山前の天候状況や当日の積雪状態の確認は、誰もが心がけていなければならないことです。
滑る楽しさばかりに気をとらわれて大切なことを見落とさないように、今一度、自分自身や仲間の安全対策を見直しましょう。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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◇長野県内の「令和元年冬山情報」等については下記で公開しています。
○長野県警ホームページ
【山岳情報】
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/fuyuyama.html
○長野県ホームページ
【登山計画書の提出】
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html
【登山相談所情報】(冬山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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