長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
◎山岳遭難発生状況(週報)
○2月26日、2月24日から中央アルプス空木岳に入山し、翌25日に下山予定だった男性32歳と連絡が取れなくなり、駒ヶ根警察署山岳遭難救助隊、中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会救助隊が捜索。27日、県警ヘリで遭難者の男性を発見、収容しましたが、死亡が確認されました。
○2月26日、北アルプス霞沢岳において、女性39歳が滑落して行動不能となる山岳遭難が発生し、県警山岳遭難救助隊が救助しました。
○2月28日、北安曇郡小谷村の栂池高原天狗原付近において、男性43歳がスノーボードで滑走中、雪崩に巻き込まれる山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
○2月29日、北安曇郡小谷村のフスブリ山において、男性30歳が体調不良により行動不能となる山岳遭難が発生し、県警ヘリで救助しました。
◎令和2年3月1日現在の遭難状況は
27件(死者3人、行方不明0人、負傷者13人、無事救出14人)となりました。
前年比は、発生件数が-4件、遭難者が-11人です。
うち、
・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、+2件、-1人
・山菜採り遭難は、±0件、±0人 です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
2月5週は4件の遭難が発生しました。28日に発生した栂池高原の雪崩遭難はスノーボードで滑走中に、雪崩に巻き込まれたものです。発生当初、遭難者は雪崩に埋没し、同行者や他のパーティの懸命な捜索により発見されました。この遭難を含め今シーズン、県内では、バックカントリー中の雪崩遭難が3件(死者1名、負傷者2名)発生しています。
記録的な少雪と言われていますが、標高の高い山域では断続的にまとまった降雪が観測されており、今後も入山する際は、雪崩などに十分な注意が必要です。入山に際しては、ビーコン、スコップ、プローブ、雪崩エアバック等の装備品の携行はもちろんのこと、いざという時に適切に取り出し、使いこなせるよう、行動前、行動中の動作確認を行いましょう。また、滑走前に積雪状況を注意深く観察し、慎重な行動を心掛けましょう。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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◇長野県内の「令和元年冬山情報」等については下記で公開しています。
○長野県警ホームページ
【山岳情報】
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/fuyuyama.html
○長野県ホームページ
【登山計画書の提出】
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/smartphone/tozankeikakusho.html
【登山相談所情報】(冬山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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