長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、
長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「入山注意報」を発表しています。
長野県 山岳情報サイト https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/index.html
◎山岳遭難発生状況(週報)
・8月17日、小県郡長和町の殿城山において、男性70歳と女性67歳が道に迷う山岳遭難が発生し、上田警察署員が救助しました。
・8月18日、木曽郡木曽町の野上川付近において、男性35歳が体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生し、19日、木曽警察署員及び機動隊員が発見し、岐阜県警ヘリで救助しました。
・8月19日、八ヶ岳連峰雨池山付近において、女性73歳が下山中に転倒し負傷する山岳遭難が発生し、静岡県防災ヘリで救助しました。
・8月20日、浅間連峰車坂山において、男性67歳が体調不良により行動ができなくなる山岳遭難が発生し、小諸警察署山岳高原パトロール隊員、佐久広域消防本部員及び浅間連峰地区山岳遭難防止対策救助隊員が連携して救助しました。
・8月20日、北アルプス槍ヶ岳において、男性72歳が岩場から滑落して負傷する山岳遭難が発生し、21日、県警ヘリが男性を救助しました。
・8月21日、北アルプス常念岳において、男性56歳が下山中に転倒して負傷する山岳遭難が発生し、21日、県警ヘリが男性を救助しました。
○令和2年8月23日現在の遭難状況は
105件(死者15人、行方不明0人、負傷者49人、無事救出51人)となりました。
前年比は、発生件数が-93件、遭難者が-103人です。
うち、
・バックカントリー(スキー登山とゲレンデ外滑走)遭難は、-1件、-4人
・山菜採り遭難は、-5件、-8人 です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
8月4週は、6件の山岳遭難の発生がありました。
21日に発生した槍ヶ岳北鎌尾根における単独遭難は、初めてのルートであったことから、行動に時間がかかって日没になり、更に天候の悪化によって、足を滑らせて滑落してしまったものです。北鎌尾根は、バリエーションコースとして人気がありますが、近年は技術・体力不足の登山者による遭難が後を絶ちません。
北鎌尾根は、アプローチを含め標高差も大きい長大なルートです。また、複雑な岩稜帯を進むため、一旦、尾根を登り始めたら途中で引き返したり、脱出することは非常に困難です。技術、体力、経験が揃っていることはもちろん、それに加えて、気象条件が揃っていなければ大変危険です。
高みや困難を目指すことは登山の醍醐味の一つですが、着実なステップアップを心がけて下さい。
長野県では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため「長野県内入山注意報」と、「登山者への5つのお願い」を発表しています。登山者の皆さんは、十分にレベルを落とした山域を選び、感染防止対策にご協力をお願いします。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【安全で楽しい登山〜山岳遭難に関する現状と防止対策〜(動画)】
準備編/実践編
【山岳遭難救助活動における新型コロナウイルス感染防止対策(動画)】
【令和2年夏山情報(長野県版)】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(夏山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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