長野県庁2階にある、長野県山岳遭難防止対策協会事務局から、長野県内で発生した山岳遭難についてお知らせします。
■九州初〜祖母・傾・大崩 ユネスコエコパーク 山のグレーディングマップ完成〜
祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク推進協議会では、エリアにある主要山岳30山63ルートの「山のグレーディング」マップを作成し、公表しました。
https://sobokatamuki-br-council.org/
◎山岳遭難発生状況(週報):
・4月6日、単独で八ヶ岳連峰・蓼科山に入山した男性(51歳)が、登山中、体調不良等により、行動不能になる山岳遭難が発生、無事救出しました。
・4月7日、2人パーティで八ヶ岳連峰・赤岳に入山した男性(69歳)が、赤岳地蔵尾根を下山中に足を滑らせて滑落、負傷する山岳遭難が発生しました。
○令和6年4月7日現在の遭難状況は
53件(死者8人、行方不明3人、負傷者15人、無事救出35人)です。
前年比は、発生件数が+4件、遭難者が+3人です。
内)単独登山は、発生件数が−3件、遭難者が−3人です。
★長野県警山岳安全対策課からのワンポイントアドバイス
4月1日の週は、県内で2件の山岳遭難が発生しました。
八ヶ岳連峰赤岳で発生した遭難は、地蔵尾根を下山中、凍結した登山道で足を滑らせ約100m滑落して行動不能となりました。県警ヘリコプターが出動しましたが、遭難者が滑落した先は樹林帯のため、発見には時間を要しました。その後、遭難者は県警ヘリで病院まで搬送されましたが、右大腿骨骨折を伴う重症でした。
山岳遭難で多いのが下山時の滑落です。登頂して体が疲れている状況で、凍結した登山道を安全に下山するためには、確実なアイゼン歩行技術と集中力が必要です。雪融けが進み、岩と氷のミックスとなるこれからは、中途半端な時期で難しい登山道状況になる場所もあります。経験の浅い方は入山を控え、入山される方は登山口に下山するまで集中力を切らさず行動をお願いします。
皆さん、登山中にヘルメットは装着していますか。私たちは様々な遭難現場を見てきましたが、「ヘルメット一つで助かった」ともいえる遭難現場が多数ありました。頭部の負傷は致命的で、たとえ救助されたとしても後遺症が残ってしまう可能性もあります。滑落、転倒、落石などさまざまなリスクに対応するために、ヘルメットを必ず被りましょう。
【参考】
山岳ヘルメット着用奨励山域について
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangaku/helmet.html
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/sangakutusin.html
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○長野県警ホームページ 山岳情報
https://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
【令和6年長野県SAFETYBOOK】<NEW>
【令和5年冬山情報】
○長野県ホームページ
【登山相談所情報】(冬山)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangakusounan/sangaku_tozansoudansyo.html
◇長野県では「信州 山のグレーディング」を公開しています。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
このグレーディングを参考に、「自分に合った山選び」を行い、遭難を防ぐようお願いします。
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