|
令和7年5月2日 長野県
「春山遭難が連続発生 連休後半は残雪と気象の急変に要注意」
本格的な春山シーズンが始まりましたが、長野県内では、山岳遭難が相次いでいます。長野県警察によりますと、4月26日から5月1日までに北アルプスを中心に15件の遭難が発生、死者4人を含む16人が遭難するなど憂慮すべき状況にあります。大型連休の後半5月3日から4連休ですが、登山者の皆様は、以下の注意点を守って「安全・安心」な登山を心掛けてください。登山はリスク(危険)と隣り合わせです。「他人事」ではなく「自分事」として遭難防止に細心の注意を払ってください。「無事帰るまでが登山」です!
1.具体的な注意点
▼滑落に対する警戒を!
春山の残雪による滑落遭難が多発しています。春山の雪面は標高や日当たり、時間帯によって大きく変化します。アイゼン・ピッケルを使用し、雪の状態をよく見極めて慎重に行動してください。なお、アイゼンは安全に直結するので10本爪以上を推奨します。サイズの調整や正しい装着方法を確認して使用してください。
▼気象情報の確認を!
「低気圧や寒冷前線の通過」「寒気の流入」「強い冬型の気圧配置」等の予報があれば、山岳地帯は冬山のような猛吹雪になり、きわめて危険です。5月3日から始まる大型連休の後半では、天候の変化が予想され、細心の注意が必要です。事前に必ず気象情報を確認してください。気温の上昇や降雨に伴う融雪によって、大規模な雪崩や土砂崩落、落石等のリスクも高まりますので、慎重な行動を心掛けてください。
▼登山計画書の作成と共有を!
登山の際は必ず事前に登山計画書を作成し、提出してください。特に単独登山中に遭難した場合は、登山計画書が唯一の手掛かりとなる場合があります。家族や友人にも共有してください。計画段階で自分が登る山をよく調べて、体力や技術に見合った計画を立ててください。
2.その他
長野県ホームページ「山岳情報」、長野県警察ホームページ「山岳情報」および「長野県山岳遭難救助隊公式X」でも安全登山に関する情報を発信していますので、ご確認ください。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する