みなさん、こんにちは。
長野県庁2階にある長野県山岳遭難防止対策協会(県遭対協)の事務局です。
いつも「島崎三歩の山岳通信」をご覧いただき、ありがとうございます。
今回は大変残念な報告です。
昨年、長野県の山岳遭難件数は史上最多の300件となりました。これは平成22年から4年連続して最多記録を更新するという深刻な事態でした。
県遭対協では今年の遭難件数抑止目標を「260件」と定め、山岳関係団体・関係者のご協力をいただきながら、遭難に関する様々な情報提供活動を行ってきました。
夏山シーズン終了時(8月)までは昨年を下回るペースでしたが、9月に入り、13〜15日の連休を中心に遭難事故が多発し、ついに前年を上回る遭難件数となりました。
(人)
(9月15日) 発生件数 死者 行方不明 負傷者 無事救出 遭難者計
平成26年 212 34 4 115 86 239
平成25年 206 49 5 114 59 227
比較 6 −15 −1 1 27 12
このまま推移すれば5年連続して遭難件数が過去最多を上回るという事態になることが懸念されます。
秋山シーズンでは次の事項に注意し、安全な登山を楽しんで下さい。
(1)6月に長野県が公表した「信州 山のグレーディング」などを参考に、ご自身の体力や技術に合った山岳ルートを選んで下さい。
http://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/gure-dexingu.html
(2)秋山は夏山と違い、昼間は暖かくても夜は氷点下まで気温が下がることもあ り、北アルプスなどの高山では氷が張ったり雨が雪に変わることも珍しくありません。低体温症にならないよう、防寒衣や雨具を忘れずに携行しましょう。
(3)多くの遭難者は「自分が遭難するとは思っていなかった」と言います。山岳はどこでも身体・生命の危険と隣り合わせの地域である、ということを認識され、「危機意識」を持って入山するようお願いします。
なお、詳しい「秋山情報」は長野県警察本部のホームページ
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/index.html
をご覧下さい。
そうですね、8月の夏山シ−ズンは天候の影響で登山者数が少なかったのが遭難の数に比例しているのかな。それが9月に入り一気に登山者も増えて最悪の結果になりました。
山の形態は常に変化をしていますので、熟練者と言えども決して「山を甘く見ないで」もらいたいですね。熟練者の事故も多いですので、それと、初心者は安心して登山が出来る先輩(GL)を選ぶのもよいのでは。毎年の事ですが、判断ミスによる遭難事故も結構ありますので、、。
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