つくばVLBIアンテナの運用終了

２週間余り咳が止まらず、山はお預けでがっかりの日々
気分転換にと、日曜日にはつくば市まで足を延ばしてきました。

「スタミナラーメンがむしゃ」に寄り道して昼食後(開店時間に出遅れ、暫し行列に並ぶ...)、車で10数分程走り「地図と測量の科学館」に向かう。

日頃お世話になっている地図のあれこれが展示されて興味深い施設ですが、今回の目的は、隣にある直径32mのパラボラアンテナ「つくばVLBIアンテナ」です。(写真)

さて、VLBIアンテナとは何ぞや？と言う話ですが、数十億光年かなたの天体(クエーサー)から到達する電波を、時には数千km離れた他のアンテナと共同で観測し、電波の受信時間の僅かな差により位置情報の同定を行う為に使用されています。
(VLBI：Very Long Baseline Interferometry「超長基線電波干渉法」)
測定原理は以下
http://www.spacegeodesy.go.jp/vlbi/ja/whatisvlbi/principle.html

観測結果は、基準点や電子基準点等の大元(世界測地系)を定める用途に用いられていて、山登りの25千図に限らず、様々な地図情報の基礎をなす、まさに縁の下の力持ちといった感じのアンテナですね。
http://www.spacegeodesy.go.jp/vlbi/ja/whatisvlbi/objectives02.html

このつくばVLBIアンテナ、石岡市に新しく設置された新アンテナにその任を譲り、18年間のお勤めを終えるとの事で(12月に運用終了、来年3月に向けて解体される予定)、最後となるその姿を眺めてきた次第。

お疲れ様でしたと、我々の日常生活を支える地道な積み重ねに思いを馳せた休日でした。