歩くことが好きだ。妻には「何が楽しいの?」と言われるが、都心でも田舎道でも山道でも楽しい。夏でも冬でも年中歩いている。
今年は3月から5月にかけての週末を使い、計10日をかけて甲州街道を踏破した。
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歩くことで得られる喜びは頭の中の地図がつながることだ。単なる知識に過ぎない地理情報が歩くことによって実感を伴う体験に変わる。相模原から小仏峠を越えて高尾にたどり着いたときは、小仏トンネルを通過するだけとは全く違う感動を覚えた。
地図上の都県境は単なる記号でしかないけれど、長沢背稜と笹尾根という形あるものを見ると脳内の概念と実体が結び付く快感があるし、雲取山に登って東京都と埼玉県と山梨県を感じたときも感慨ひとしおだった。
そして、それらは単なる境界線や尾根道というだけでなく分水界でもあると聞くと、そこに住む人々の生活、社会、歴史にも多大な影響があったであろうことは想像に難くない。
そんなことを考えながら歩き、頭の中の白地図に彩りを添え、赤線をつないでいきたい。
はじめまして、こんばんは。
柴犬さんの全ルート地図を拝見しました。スーッと伸びる甲州街道が気持ちいいですね。お疲れ様でした。
私も歩くこと自体が好きです。たまたま歩くルートの途中にピークがあったのだ、と感じる時もあります。こんなところにも人の生活があるんだなぁ、と感じる時は不思議な気持ちになります。
ここにも人々の営みが、というのは私も毎回感じます。不思議ですよね。
そう思う一方で、かつてこの山域は林業で栄えていたのかな、炭焼きや狩猟で生計を立てていた人がいたのかな、と思うと集落があった時代の方が自然で、都市部に人々が移り住んて山間地が過疎化した現代の方が例外かも、などなど妄想が捗ります(笑)。
私も千葉歩きは大好きです。北総地区を中心にあちこち歩きました。好きなエリアは大網街道周辺とか印西界隈です。谷津田の風景がたまりません。
久しぶりにコメントしたくなる日記に出会いました。(^^)
まさに同感です。歩く事が大好きです。
僕も日本の街道の起点を見に行こうと日本橋を訪れ、どうせならと皇居一周後に甲州街道を新宿まで歩きましたら、妻の実家の立川まで行けると思い、そのまま歩いて帰ったら実家の家族に呆れられました。(^^)
雲取山の国境、小仏峠を超えた時の実感も同じです。
歩いていると、車がなかった時代の人達が歩いて道を作った意味が見えてきますよね。
峠、国境、分水嶺、全てに納得いきます。
バイク、自転車、山歩きと進むスピードが遅くなって行くたびに気付く事が多くなっていきました。
読んでいて、何故か嬉しくなってきた日記でした。ありがとうございました。
皇居から立川ってすごいですね! 30km以上ありますよね?
昔の人が道を作った意味が見える、というのは本当におっしゃる通りだと思います。重機が存在しない時代なりに合理的な判断で道を作って街と街を結んできたんだ、それが現代に残ってるんだと思うと嬉しくなります。
スピードが遅くなるほど気づくことが多いというのもその通りですね。その場所一つ一つの解像度が格段に上がります。
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