雪山は雪があればどんな状況でも雪崩が出て当たり前である。心では解っていても、知らないうちに、特に多人数でワイワイやっているときなどは恐怖心も緩和され危機管理意識が薄れることがある。この斜面は・・・・表面上が安定しているようにみえるが、その下の方はどうなっているか?ワッフ音や雪の微妙なきしみ音は無いか?一人だと恐怖も増幅しより慎重になることもあるし、ひたすらピークを目指すうちに心が真っ白になっており恐怖すら感じなくなることがある・・・
僕も2013年の単独での雪崩事故以来、いつも危険性を心しているが、ここ最近の山岳遭難事例を見ると、やはり改めて、常に危険な状況の中にいるのだと思わされた。今年は小雪で雨や高温の後に降雪したり、雪崩要注意なコンディションが形成されやすいのだろう。以前、山スキー界の大御所Mさんに同行させてもらった時に、未知の斜面を滑るとき、少しでも長く生きていたいなら、常に雪をチェックしろと教えられました。歩きながら雪を崩して舐めてみたり、休憩時はスノーソーで雪を切って割面を触ったり・・・チェックしても、崩れるときは崩れるのであるがその一歩先の心構えがあるのとないのとではわずかに対処スピードも変わってくる。常に臆病さを持ち合わせること、スピーディーに行動することが絶対条件である。現在の僕の気力・体力、山への思いは到底冬の厳しい山行には対応できていない。
山から遠ざかって復帰できたときに山に対する感触が戻ってくれるか心配だが、改
めて臆病そして時には大胆になろうと考えさせられる今シーズンである。
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